体外授精をしている３８歳主婦です。私もクロミッド（商品名：セロフェン）では卵胞がよく育たないのでフェマーラを３周期ほど服用しています。フェマーラは効く人と効かない人がいるようで、私にはあっているようです。セロフェンの誘発と違って、フェマーラはたくさんの卵を育てるのではなく、少ないけど質の良い卵を作るために（採れる卵の数は１〜３コくらい）使用されるようです。

　私のフェマーラ周期の採卵結果は、１周期目は主席卵胞１個（採卵するも空砲）、２周期目も主席卵胞１個（未熟卵で培養中止）、３周期目はなんと３つ卵がとれ、奇跡の３コ凍結でした。これまでセロフェンではそのようなことが一度もなかった、かすりもしませんでした。つまり小さい卵胞はいくつもできるのに、栄養が分散されてしまって、全体が大きく育っていきませんでしたが、フェマーラの場合は違いました。少ない卵胞数しか大きくならないけど、必ず一つは主席卵胞として大きくなります。試してみる価値があると思いますよ。
　フェマーラとセロフェンの違いは作用するホルモンが違うようです。フェマーラはE2の分泌を抑え、直接卵巣に働きかけ、FSHに作用するようです。そのためフェマーラを服用している間は、E2の値は大きくなりません。フェマーラが切れた頃に、E2の数値がポンと上がります。一方、セロフェンははじめからE2に働きかけ、E2の値を増やしながら、E2がFSHにちゃんと働くように促すようです。しかしE2とFSHの伝達がうまくいかない人、ネジが一本ゆるんでいるような人（私のような場合）は、直接、フェマーラ誘発でFSHに働きかけ、卵巣刺激したほうがいいみたいです。

　またフェマーラのよい点は、セロフェンと異なり、内膜を薄くするといった副作用がないので、採卵した同じ周期に移植することが可能です。タイミングがあえば、胚盤胞凍結するkとなく新鮮胚移植も可能です。一方、セロフェンは内膜が薄くなるという副作用があるので、どうしても移植は、凍結してから移植するってことになると思います。そうなると胚盤胞になるまでけっこう大変ですからね。頭の痛いところです。

　とにかくフェマーラは悪い薬ではありませんし、それほど刺激が強いお薬でもないし、周期を乱すこともありません。保険が効かないので１錠１０００円近くするのが難点ですが。