近くで採れた新鮮な野菜に、そのままガブッとかじりつく。口の中に広がる野菜の甘味、酸味。思いの他濃い味に、驚く子どもたちも多いでしょう。一昔前までは当たり前だった食生活が、時代の流れとともに大きく変わってきています。家でつくって食べるのが当たり前だった毎日の食卓に、スーパーやデパ地下で買ったお総菜、あるいはレンジでチンしただけの冷凍食品が並ぶ家庭も多いのではないでしょうか。
ここ数年、BSEや中国産ギョウザ事件など、食の安全を揺るがす事件が起こっています。一方、地球温暖化や食糧危機など、世界に目を向けると環境問題と食の問題は密接につながっていることがわかります。
私たちの毎日の食生活のあり方を見直すことで、地球環境に対する何らかの働きかけはできないものでしょうか。この特集では、食にこだわりを持つbabycom世代の食卓を映し出すことで、地球環境にも私たちの心や身体にもやさしい食生活について5回にわたり提案。
by babycom&NPO法人市民科学研究室 2008.9〜2009.3
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東京都世田谷区に住む岡嵜(おかざき)さん家族の週末は、近くの体験農園で畑仕事をすることからスタートします。草むしりをするお父さんの横で、お母さんと娘、息子は真っ赤に熟れたトマトやピーマン、ナスなどの夏野菜を収穫。旬の美味しさと家族の愛情がたっぷりの岡嵜さん家の食卓は、まさに地球にも家族にもやさしい食卓。第1回は「地産地消」という地球に負担をかけない食スタイルを紹介。
1.畑とつながる台所
2.地球に負担をかけない食べ方「地産地消」
フードロス(食品ロス)=食べられずに捨てられる食べもの。日本は食料の6割を輸入しているのにも関わらず、その3分の1を食品廃棄物として捨てていることをご存知ですか?
これらの食品を企業から譲り受け、生活に困っている人たちに再分配する活動が注目されています。シリーズ第2回は、フードバンク、セカンドハーベスト・ジャパンの活動を追いながら、日本のフードロスの現状について考えます。
1.フードバンク—捨てられる食べものを 必要な人へ—
2.3分の1の食品が捨てられている フードロス大国日本
「この野菜、中国産かしら?」「賞味期限がずいぶん長いけど、添加物がたくさん入っているんじゃない?」「豆腐に使われている大豆は遺伝子組み換え?」最近の「食の安全・安心」への志向の高まりを受け、食材を買う際に表示を細かくチェックするという方も多いのではないでしょうか。今回は、食品ラベルの読み解き方とともに、より地球にやさしい食材の選び方の「いろは」についてご紹介します。
1.食の安全安心は、食品ラベルを知ることから
2.地球にも家族にもやさしい食品選びのコツ
もんぺ姿でどこからともなく現われて眼鏡の奥からぎょろりと世界を見渡し、「もったいない」の大切さを子どもたちに教えてくれる……。『もったいないばあさん』は、豊かに生きるための知恵の宝庫のような存在です。
「ちきゅうの食卓」シリーズ第4回は、50万部を超えるベストセラー絵本『もったいないばあさん』シリーズの作者・真珠まりこさんに、「もったいない」から世界の食と環境を考えるヒントをうかがい、日本に暮らす私たちの食卓と地球で起きていることのつながりを探ります。
1.つながっている世界の問題と私たちの暮らし
2.贅沢な食生活、ホントにこれでいいの?
私たちを取り巻く食の環境は今、「早い、安い、簡単、便利」な食べ方から、大きく変化しようとしています。地域で採れた旬の食材を食べる、食材のムダを省く、家族で食卓を囲む……など、日本人が大切にしていた食文化をもう一度見直そう、という動きが出てきています。
シリーズ最終回は、21世紀に求められる「食育」について、「NPO法人みんなの食育」理事の金子朝江さんにお話をうかがいました。
1.田んぼで学ぶ食の多様性
2.毎日の食卓こそが食育の場
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