地球が風邪を引いて、発熱している…。そう思えるほどに、猛暑や熱波、豪雨など激しい気候変動が年々増え続けている今日このごろ。「地球温暖化」を始めとするさまざまな環境問題が、今、私たちの暮らしを取り巻いています。大都市では光化学スモッグが再び問題になり始め、温暖化対策の政策で私たちの食卓も大きな転換期を迎えています。
そんな状況の中で生きていかなければならない子どもたち。
今、地球上で起きているさまざまな環境危機は、子どもたちの生活や健康にどのような影響を及ぼすのでしょうか?
babycom世代の誰もが直面している環境問題と、温暖化時代のライフスタイルについて考えていきます。
by babycom&NPO法人市民科学研究室 写真協力/Kikuchi Sakae
2007.8〜2008.7(専門家のプロフィールは掲載当時)
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「地球温暖化」…今、私たちは地球が始まって以来の未曾有の危機に直面している。今、地球に何が起こっているのか、今後数10年でどう変化していくのか.....環境NGO・WWFジャパンの気候変動特別顧問の鮎川ゆりかさんに聞く
中国から大気汚染物質が越境しているの? 地球温暖化とも関係がある? なかなか複雑で分かりにくい光化学スモッグの問題について海洋研究開発機構地球環境フロンティア研究センターの秋元肇プログラムディレクターに聞く
地球温暖化は、私たちの食べ物に強烈なインパクトを与えている。安心でおいしい食べ物を与えるには? 子どもたちの未来の食生活はどうなるの?筑波大学生命環境科学研究科教授の林陽生さんに聞く
デング熱、日本脳炎、ウエストナイル熱……。あまり馴染みがないと思われていた感染症が、地球温暖化によって増加するリスクがあるとの報告がある。子どもを怖い感染症から守るには?国立感染症研究所の倉根一郎さんに聞く
身の回りで起きていることに目を配り、子どもたちにこんな未来を残したい”と希望を持って毎日を生きることが、いちばんの温暖化対策ではないか 全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)事務局長の高木宏明さんに聞く
環境や健康の問題で、自治体が導入を開始して後に国全体の規制となった事例があることは注目に値する。....NPO法人市民科学研究室 代表の上田昌文さんに聞く
東京都が先陣を切って 2020年までにCO2を25%削減
家庭部門のポイントは照明、住まい作り、太陽光・熱の活用 など
温暖化対策、こんな取り組み方,こんな実践の方法があります。できることからトライしてみましょう。
1.温暖化時代のエネルギーの選び方 グリーン電力って?
2.紫外線から子どもを守る方法
3.「エコ的ショッピング術」
4.白熱灯を止めよう!
5.できることから始めよう!JCCCAに学ぶ、温暖化対策10のアイデア
近年、IPCCにみるように、科学の専門家らを組織して作られた委員会が出す報告書が、健康や環境に関する取り組みに大きな影響力を与える、という事例が増えています。ただ、そうした報告書はえてして大部で高度に専門的な部分を含んでいることもあり、読み通すことは大変です。
そこでこのコラムでは、子どもの環境と健康にもかかわりの深い重要な科学報告書をいくつかを取り上げて、それらを読み解く手がかりをさぐってみたいと思います。
WHO『環境保健基準』第238巻「超低周波電磁界」を読み解く
第2回:子どもの化学物質暴露のリスクWHO『環境健康基準』第237巻「化学物質への暴露に関連した子どもの健康リスク評価の原則」を読み解く
第3回:ヨーロッパ全体で40%の節水が可能「節水に関する欧州委員会報告書」を読み解く
第4回:環境政策づくりに生かされる市民からの評価「大気の質に関する市民陪審報告書(英国)」を読み解く
第5回:子どもの脆弱性をふまえての取り組みの行方「子どもの環境保健研究の10年:環境保護庁科学プログラムの成果の要点(米国)」を読み解く
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