環境危機で変わる子どもの生活5
温暖化時代を生きる子どもたちのために、
あなたはどんな未来を選びますか?
取材協力/高木宏明(全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)事務局長)
2008年2月掲載(専門家のプロフィールは掲載当時)
2008年から京都議定書の約束期間が始まり、新聞やテレビ、インターネットなどで地球温暖化に関する情報や、CO2削減活動のアピールをよく目にします。この連載でも、温暖化によって子どもたちの生活がどのように変化するのかを、さまざまな視点から紹介してきました。
大人でも理解するのが難しい地球温暖化の問題。これを、どのように子どもに伝えていけばいいのでしょうか。
夏の猛暑や、咲くべきでない時に花が咲いたり……と、確かに今、わたしたちを取り巻く環境は大きく変化しています。「身の回りで起きていることに目を配り、“子どもたちにこんな未来を残したい”と希望を持って毎日を生きることが、いちばんの温暖化対策ではないか」と、全国地球温暖化防止活動推進センター(JCCCA)事務局長の高木宏明さんは話します。
PART 1 子どもたちに伝えたい、温暖化の話
「過去100年間で、地球の温度が0.74℃上昇。日本では約1℃、東京では約3℃も上がっている」「日本は2008年から2012年までの間に、1990年に比べてCO2の排出量を6%削減しなければならない」……。「地球温暖化対策の推進に関する法律」に基づき、環境省によって指定を受けた法人。地球温暖化対策に関する普及啓発、全国の都道府県に設置されている地球温暖化防止活動推進センターの支援や、地球温暖化に関する情報を集めたり、活動のツール等を提供している。また、地球温暖化に関する環境学習施設「ストップおんだん館*」(東京都港区)を運営している。
✳︎2017年現在閉館
高木さんが事務局長を務めるJCCCAのページ。地球温暖化の基礎知識や用語集、国や地域の取り組み、世界の動向などが簡潔に記されている。また、温暖化写真館やすぐ使える図表、環境教育に利用できるプログラムなどのダウンロードも可能。
財団法人省エネルギーセンター工場、交通、省エネ機器などのほか、わたしたちの暮らしに密接する「生活の省エネ」についてのデータ、情報が満載。「生活の省エネ」ページでは、「家庭の省エネ大事典」をダウンロードできる。
環境省「環境教育・環境保全活動のページ」環境教育や環境保全活動に関するリンクが充実している。環境教育や環境学習に関するデータベースや、環境教育に役立つパンフレットなどをダウンロードすることができる。
実践!エコライフ
babycom的エコライフの提案5
第5回:「子どもの環境保健研究の10年:環境保護庁科学プログラムの成果の要点(米国)」を読む〜子どもの脆弱性をふまえての取り組みの行方
環境危機で変わる子どもの生活
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