子どもの健康のために、妊娠中から乳歯が生えそろうまでに
知っておきたいこと・できること
安全な食材を食べ、豊かな食文化を未来に受け継いでゆく……。今、「食育」の重要性が盛んに叫ばれています。健康な食生活を送ることはもちろん大切ですが、その前提条件として、まずは歯がなければ食物を食べることはできません。人間のいちばん最初の消化器官でもある「歯」。ベビーコムでは食育を考えるうえで、まずは健康な歯をつくること、すなわち「歯育」の重要性を考えてみます。
歯は、胎児がお腹の中にいる時からすでにその芽がつくられます。母親の歯の状態が胎児に影響を与えることや、乳歯・永久歯の役割、虫歯の仕組み、健康な歯をつくる離乳食や幼児食など、子どもの歯のケアだけに止まらず、妊娠中からの食生活全般を通して子どもの歯を育てる意味を、ノブデンタルオフィス院長の北原信也先生とともに学んでいきます。
取材協力・監修:北原 信也(きたはら・のぶや)先生(ノブデンタルオフィス院長)
顔、唇、歯、歯肉それぞれを科学的かつ審美的に分析し、一般治療から審美修復治療、メインテナンスプログラムにおけるまで、口腔プロデューサーとして治療・予防に全力を尽くす。著書や講演会も多数。歯のケアを通して子どもの知的発達を促すことを目的とした歯科医と教育カウンセラーによる日本初の「歯育」プロジェクト、ノブキッズ・プロジェクトの代表でもある。
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「妊婦は歯医者に行けない」「カルシウムを赤ちゃんに奪われてしまうから、産後は虫歯になりやすい」といった妊婦中の歯についての誤解は案外多いもの。マタニティの歯とおなかの赤ちゃんとの関係、妊娠中の効果的な歯のケアについて学びます。
【Part.1】妊娠中は歯医者に行けない、は間違い?!
【Part.2】歯周病が早産を引き起こす原因に?
【Part.3】つわりの時の歯のケア、どうしたらいいの?
One Point Advice
北原先生のワンポイント・アドバイス
“マタニティの歯科医の選び方”
妊娠初期の胎生7週目には乳歯のもとが、14週目には永久歯のもとがつくられることを知っていますか。赤ちゃんの健康な歯をつくるために、妊娠中から知っておきたいこと、やっておきたいことについて学びます。
【Part.1】虫歯予防はマイナス1歳から!
【Part.2】喫煙が妊婦と赤ちゃんの歯に及ぼす影響
【Part.3】妊婦の食事が赤ちゃんの健康な歯をつくる
One Point Advice
北原先生のワンポイント・アドバイス
“妊娠中は赤ちゃんにカルシウムが取られるって、本当?”
「いずれ永久歯に生え替わるから」と、乳歯のケアを怠ってはたいへん! 乳歯は、赤ちゃんの食べる力を養うだけではなく、骨格や容貌、発音までをも左右します。乳歯はいつ、どのように生えてくるのか、虫歯はどうして起こるのかについて学びます。
【Part.1】乳歯の生える時期とその仕組み
【Part.2】赤ちゃんの虫歯の原因は、親の虫歯菌?
【Part.3】乳歯の健康こそが、赤ちゃんの健やかな成長の鍵になる
One Point Advice
北原先生のワンポイント・アドバイス
“虫歯は、治療より予防が大切!赤ちゃんの時から「かかりつけ歯科医」を持とう”
健康な歯を維持するためには、毎日のていねいな歯みがきが欠かせません。そして歯みがきタイムは、親と子のコミュニケーションの時間。赤ちゃんの歯の正しいケアの仕方と歯みがきタイムを楽しく過ごすアイデアや工夫を紹介します。
【Part.1】はじめての歯のケア、どうやればいいの?
【Part.2】歯みがきに勝る予防なし。正しくみがいて虫歯を防ぐ
【Part.3】歯みがきタイムを楽しくするコツ
One Point Advice
北原先生のワンポイント・アドバイス
“赤・緑・黄・白「歯育」歯ブラシで正しくブラッシング!”
赤ちゃんがおっぱいやミルク以外のものに興味を示すようになったら、離乳食開始の合図。「美味しく食べる力」は、歯の健康があってこそ。よく噛んで、味わい、しっかり消化できるようになるために気をつたいこととは…。
【Part.1】「自分で食べたい!」が、離乳食開始のサイン
【Part.2】6歳までの食生活が将来を左右する?!
【Part.3】子どもの口の中は、家庭の鏡である
One Point Advice
北原先生のワンポイント・アドバイス
“乳歯から永久歯に生え変わったら、
歯から栄養バランスを考えてみよう!”
硬いものを噛むために口をしっかり動かすことで脳に刺激を与え、脳内細胞が活性化し頭のいい子に育ちます。口の周りや顎の筋肉も発達し、きれいな発音でしゃべることができるように。歯の咬み合わせが骨格に及ぼす影響、よく噛んで食べることのメリットについて。
【Part.1】乳歯が生えそろったら気をつけたいこと
【Part.2】歯並びがよいと、「食べる」「しゃべる」が上手に
【Part.3】噛むことの効用「ひみこのはがいーぜ」
【Part.4】「歯育」から「食育」を考える
One Point Advice
北原先生のワンポイント・アドバイス
“子どもの指しゃぶりが止まらない!
指しゃぶりの功罪とうまく手放すために”
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赤ちゃんや子どもが一日の多くを過ごす家の中、だから考えたい「子どものための快適な室内の空気環境」。
ベビーマッサージの基本は、親と子の肌のふれあい。大好きなママパパにマッサージされることで、赤ちゃんは安らぎを得ることができます。