2004年6月、トルコ・イスタンブールにて世界保健機関(WHO)が「子どもの電磁波感受性」という世界の専門家を集めてワークショップを開催。まだまだはっきりとは分かっていない電磁波の問題も、感受性の高い子どもには心配なのでは?、もっともっとこの先、研究が必要なのでは?という研究者からの声があがった。
脂肪肝や糖尿病、肥満など本来なら大人がなる病気にかかる子どもたち。アトピー性皮膚炎や花粉症の急増。少し前には見られなかった化学物質過敏症、電磁波過敏症、注意欠陥多動性障害など新しい病気の数々。こうしたこどもの健康の異常はどうして起こるのでしょうか?こどもの身体、とりまく環境の何が変わったせい?
このシリーズでは6回にわたり、胎児期から幼児期を通して、子どもたちの身体に何が起こり、環境からどんなリスクを受ける恐れがあるのか。専門家と環境問題に取り組む市民科学研究室の上田昌文さんのお話を交えて紹介し、私たちが子どもたちの健康を守るためにできることを見つけていきたいと思います。
by babycom&NPO法人市民科学研究室 写真協力/Kikuchi Sakae
2004.10~2005.3(専門家のプロフィールは掲載当時)
Tweet |
喘息、アレルギー、化学物質過敏症、電磁波過敏症…これらの病気の急増は、子ども達の身体と環境に大きな異変が起きているシグナル。子どもたちの身体に起きている異常とは? そして何が原因なのかを探ります。
子どもの身体と環境の何が変化しているのかInterview 専門家インタビュー1
木俣 肇 先生(守口敬任会病院アレルギー科部長)
アトピー性皮膚炎の原因と「ステロイドフリー」という治療法
今、おなかの中の赤ちゃんにはどんなことが起こっているのか。環境からどのようなダメージを受けているのか。赤ちゃんの発達と環境ホルモンのリスクについて考えます。
Interview 専門家インタビュー2
森 千里 先生(千葉大学大学院教授 医学博士)
環境ホルモンと妊婦、胎児の関係
子どもの生活習慣、生活環境も重要な指標のひとつ。子ども達を取り囲む環境因子と、子どもの身体への影響を考えます。
データで見る「子どものライフスタイル」Interview 専門家インタビュー3
正木 健雄 先生
(日本体育大学名誉教授/子どものからだと心・連絡会議議長)
子どものからだと心がおかしい!身体が変わることで低下した“生きる力”
子どもの脳が危ない、脳の発達と環境リスク。脳はその成長の過程のなかで、さまざまなダメージを受けていることがわかってきた...。
子どもは頭でっかち/脳の中身をのぞいてみると/脳はナイーブな器官/親と子の情報キャッチボールが脳を育む
身2004年夏、イスタンブールで開催されたWHOの「電磁波プロジェクト」主催のワークショップ。テーマは「子どもの電磁波感受性」。電磁波問題の最新情報をお届けします。
子どもの身体と環境の何が変化しているのか?Interview 専門家インタビュー5
齋藤 友博 先生
(国立成育医療センター研究所 成育疫学研究室 室長)
小児白血病と電磁波の関係
数々のリスクを子育て中のお母さん達はどう受け止めればよいのか。そして、自分と子ども達にしてあげられることはどんなことがあるのか。何かを、babycomユーザーのお母さん達と上田さんのトークを通して考えます。
babycom ユーザー・トーク「子育てと環境リスク」 babycom おすすめ記事 babycom Site |
子どもの発達の基礎知識とともに、最新の脳科学や発達科学の研究成果なども紹介し、環境や発達の視点から、健やかな脳に育てるために親が知っておきたいこと、親ができることを考える。
今、地球上で起きているさまざまな環境危機は、子どもたちの生活や健康にどのような影響を及ぼすのか?環境問題と、温暖化時代のライフスタイルについて。
胎内で将来の病気の原因が作られる!? 妊娠中のダイエットや栄養不足が、赤ちゃんのその後の一生に影響する。子どもが健やかに育つための食事とは?
歯育・子どもの歯を育てる歯は、胎内でその芽がつくられる。子どもの健康のために、妊娠中から乳歯が生えそろうまでに、知っておきたいこと・親ができることとは?