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娠中の栄養「マタニティ薬膳

胎児と母性のための栄養

妊娠中の栄養-マタニティ薬膳

マタニテイー薬膳では、近代科学が、近代栄養学が解明したいろいろの健康維持機能物質を含む食品の組み合わせで、妊娠期間中に必要な食事を捕らえてアドバイスしてゆきます。

文:鈴木たね子(すずき たねこ)農学博士



人の一生は、胎児として母親の子宮内に生命体として宿ってから始まる。そして母体の栄養や代謝の影響を受けて発育し、胎外での生活に耐えられるようになって出生します。
このように生命をはぐくみ出すことが妊娠と出産です。

受精して約7日間で子宮内膜に受精卵は着床し、この時から母体は胎児の発育や、分娩に適するように変化が始まります。

子宮内で胎児は自分で栄養を摂取したり老廃物を排泄したり出来ません。それらはすべて母体と胎児をつないでいる胎盤を通じて行なわれます。胎盤は母体から栄養素が送られるほか、母体の抗原、抗体、病原体も通過してしまいます。

母体のアルコール、薬物なども胎盤を通じて胎児に影響を与えます。分娩までの妊娠時の母体の栄養は、胎児の発育のゆるやかな妊娠前期(5ヶ月まで)と母体も胎児も著しい変化をする妊娠後期(6ヶ月から)に分けて考えられます。妊娠時の栄養素の補給は、妊娠末期には初期の6倍にも達します。

したがって、それぞれの妊娠期に適した栄養素の摂取が必要となります。

具体的な栄養や食事内容については次回から説明しましょう。


妊娠中の栄養-マタニティ薬膳

マタニティ薬膳 INDEX

胎児と母性のための栄養

妊娠時の栄養つわりの時、何を食べたらよいのか?

妊娠中期の栄養1 妊娠中に大切なカルシウム

妊娠中期の栄養2 鉄は足りていますか?

妊娠中期の栄養3 銅は足りていますか?


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