アメリカ不妊事情レポート
アメリカの3都市、ニューヨーク、ボストン、ロスアンジェルスで不妊治療を取材。
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2002年12月、babycom はアメリカ3都市で不妊治療に関する取材を行ないました。
不妊医療は、各国で先端的な技術がさかんに開発されていますが、中でもアメリカ合衆国は、エッグドナーや代理母、養子縁組など、治療の先に見えてくるさまざまな選択肢を積極的に広げている国です。日本では倫理的な問題から、産婦人科学会やさまざまな機関で論議、検討が行なわれているエッグドナー、代理母などについても、州によっては法的に整備され、実施されているところがあります。

日本でも、不妊治療を受ける人は年々増えていますし、長年の治療の末、どうしてもほかに選択肢がないとされた人たちの中には、アメリカへ渡って治療を受けるケースも出てきています。しかし、エッグドナーや代理母などについては、日本ではまだ、その詳しい実情についてあまり知られていません。
日本とは文化の違うアメリカのやり方をそのままとり入れることは、問題を多く含んでいますし、倫理的な問題はさらに議論されなければいけないことでしょう。しかし今後、不妊治療はその技術を大きく伸ばし、卵細胞や受精卵を利用する技術や、クローン技術などは、ますます進行し、止められそうにない気配です。

babycom では、そうした治療や選択肢について是非を問うつもりはありません。実際に多くの議論が必要です。私たちは事実を知りたいと考え、アメリカで今、何が行なわれているのか各地で取材を行ないました。日本の治療現場の中で、欠けていると感じられる心のケアにいついても、カウンセリングが一般的に行なわれています。 2002年12月時点での、そうしたさまざまな治療現場の報告を、ニューヨーク、ボストン、ロスアンジェルスから特集でお伝えしていきます。

取材:きくちさかえ(2002年12月)


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