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高齢出産VOICE

高齢出産の悩みや心配事、そして生んでよかったこと。

【不妊】【卵子提供】 移植体験レポ(サンフランシスコ) 長文です
バジル -- 2008年03月 7日 17:48:05

いつもこちらでお世話になっています。
2月初めに移植し、無事着床・妊娠。現在第7週に入りました。
6週でチカチカとした心拍が確認でき、分娩予定日が示されました。


これまで年齢を書き忘れていましたが、42歳です。
日本で体外受精などをしたことはありません。実は、若いころから卵巣に問題があり、自己卵子採取の可能性はありませんでした。幸い子宮には問題がなかったので、卵子提供なら自分で産める可能性があると分かり、決意しました。

でも、すんなり決まったわけではありません。米国で卵子提供ができること、日本人向けのエージェントが居ることを知ったのは2000年頃。すぐに問い合わせをしましたが、当時かなり多忙で、1−2度メールした位でした。

しばらく経って夫に話をしてみると、「そんなことまでして欲しくない!」の一喝。普段は私のいうことを聞いてくれる夫なのですが、この時だけは、それ以上の会話ができない状態でした。

卵子提供の話が再び出たのは、2006年に夫婦喧嘩した時でした。売り言葉に買い言葉の中で、私は口走ったのです。

「子供を持てる唯一のチャンスである卵子提供の話も聞いてくれなかった!今でも恨んでる!あなたなんか大嫌い!」と。

自分でもビックリしました。夫は更に驚いていました。夫は子供がいない人生を受け入れようと努力し、その当時には夫婦だけの生活に納得していたそうです。

仲直りをしつつ、今からでも卵子提供に挑めるか、再度エージェントに問い合わせをすることで合意しました。


今から思うと、あの時の私は、40になり、自分の人生に行き詰まりを感じていたように思います。
中途半端に諦めていたような気がするし、子供がいない人生に自分自身が納得していませんでした。
30代は仕事仕事と思ってやってきたものの、空しかったのでしょう。


・・・・・・・・・


まだ初期で安心できる段階ではないのですが、卵子提供で初めてのトライで妊娠できたことは嘘のようです。
昔だったら、私の身体で出産することは叶わなかったはずなので、現代の医学・その医学を享受できる時代に

自分が生きていることに感謝の気持ちです。


前置きが大変長くなりましたが、渡米前・渡米後を振り返りますね。


【渡米前】

筋肉注射
飲み薬(ホルモン剤、妊婦ビタミン剤、小児アスピリン)
子宮内膜の厚みとE2の値を提携クリニック(日本)で2回チェック
内膜は2回目で9.6ミリ

薬剤と専用の投薬カレンダーはすべてアメリカのエージェントより届き、通院日も指示されました。
指示どおりに全てこなす感じです。

自己注射はそれまで経験がないですし、プログラムの「一番つらいこと」とされていますが、初回の渡米時に

やり方を教えてもらえますし、痛み自体は刺す時の「チク」という程度です。


長いので、ここで分割します。


みかさん、ありがとうございます
バジル -- 2008年03月19日 12:46:08

  最近移植されたのですね。
上手くいかれることをお祈りしております!

$40,000ですか。うーん、差が大きいですね。
でも、在米の方でもそんなに掛かるのか、という金額ですね。

ご体験にとても興味があります。

私が伺ってみたいのは、例えば、

1.膨大な契約書はありましたか?(内容が内容だけに英語が出来る方でも全部読むのはしんどいのでは?)

2.不安なことがあったり質問がある場合、クリニックはメールでも回答してくれましたか?(アポの時の口頭のみ?)

3.ドナーさん選択はどうでしたか?(日本人を選ぶことはできましたか?)


私がコーディネートを迷わず頼ったのは、主に上の3つなので、教えて頂けるととても嬉しいです。

ありがとうございます。
MIKA -- 2008年03月17日 22:35:42

  バジルさん
こんにちは。MIKAです。つわりでつらい時期なのに回答してくださりありがとうございます。体験レポートは貴重なのでとても参考になります。今回の料金の件も、教えていただいたお陰で今まで漠然としていたものがはっきりとした気がします。海外の治療費も医療費控除対象になるのですね・・・知りませんでした。感謝!
つわりとお仕事で大変な時期かと思いますが、どうかストレスのないマタニティライフを送れますように、そしてお腹の赤ちゃんがすくすくと元気に育ちますよう、心から祈っています。

リファウンド
みか -- 2008年03月15日 08:52:06

  私も先日卵子提供プログラムをカルフォルニアで受けました。
まだ結果は出ていません。
50000ドルとは高いですね。
リファウンドプラン付なので、失敗しても無料で再治療できます。
アメリカでは普通卵子提供の場合リファウンドが適用されます。
私は在米なので、自分で全て手配したので、費用は40000ドルぐらいでした。日本からだと、旅行費はかかりますが、
逆に検査費用などがやすいので、同じぐらいの金額でできるのではないでしょうか?

費用の件 (MIKAさんへ)
バジル -- 2008年03月13日 15:34:36

  あすなろさん、MIKAさん、よーちゃんさん、祝福のコメントをありがとうございました。

つわりって、結構厳しいものですね。いつも具合が悪いので、段々と鬱々とした気分になっています。

移植の時期を決める際に、妊娠初期とお仕事の楽な時期を重ね合わせておくと良いと思います。


さて、MIKAさんのご質問の費用についてですが、

エージェントがHPで公開しているのは、現在$55,000〜だと思います。私の契約時は、渡航費・滞在費を含めて$50,000〜とプリントをもらいました。

まだ、雑費やドナーさんに関わる諸経費の預け金の清算が終わっていない段階なので最終的なものではありませんが、提示された最低料金をかなり上回っています。差額は、数万・数十万円といった金額ではありません。

主な要因は、

1.ドナーさんが州外在住かつ仕事をしている方なので、ドナーさんの渡航費・滞在費・収入補てんで数千ドル追加費用発生

2.顕微授精(精子運動率により顕微を勧められました)

の2つです。

この2つは、州内のドナーさんに限定して選択したり、顕微の必要がなければ抑えられます。



かなりの出費で、正直クラクラします。

子供には多額の教育費がかかりますよね。「この子は、生まれる時にお金がかかったから、お稽古代や塾代といった出費を少し抑えて子育てしよう」と思っています。親が手間暇かけたり、勉強をみてやれば、大丈夫かな、と。まぁ、まずは健康で生まれることが第一ですが。。。


それから、海外での医療費も医療費控除の対象になるのはご存知ですか?滞在費(ホテル代)はダメですが、渡航費も計上できます。

かかった費用に比べれば少ないですが、昨年の分、無事還付されました。今年ももちろんします。

ご参考になれば幸いです。

詳しいレポート、勉強になりました!
よーちゃん -- 2008年03月10日 14:44:26

  バジルさん、無事、心拍確認、おめでとうございます!!
そして、長文の詳しいレポート、ありがとうございます。

私自身はなかなかうまくいきませんが、こうやって卵子提供での成功の話を読ませてもらうと、とても勉強になります。
たとえば、自分の場合は、1時間ぐらいベッドに横になっていたけど、横になっている時間の長さはあまり関係ないんだなと思いました。
私の場合、膀胱に水がたまってなくて、結局、管で膀胱に水を入れてもらってから、胚移植でした。
でも、それぐらい膀胱に水がたまっていた方が、胚移植の時に子宮に管を入れる痛みがなくてよかったです。もちろん、膀胱はパンパンなのでベッドの上で終わってから導尿してもらえました。(そうでなかったら、1時間もトイレをガマンして横になってなれなかったかも)
関係ないですが、国内での胚移植も、2005年ごろは、1時間ぐらい横になっていましたが、2006年ごろには同じ病院でも横になるのは15分で大丈夫、というように変わっていました。

そうそう、「11キロ以上のものは持っては行けない」こういう具体的なお話も参考になりました。
そして、「ドナーさんへのThank You カード」というのは素敵ですね!

バジルさん、本当におめでとう!!

料金について
MIKA -- 2008年03月10日 14:06:58

  バジルさん
無事に成功、おめでとうございます! 本当に良かったですね!!そして貴重な報告もありがとうございます。
私は卵子提供を検討し始めて3ヶ月になりますが、いまだいろいろと悩んでいます。あまり時間に余裕は無いのですが・・・。
さて、バジルさんが利用されたエージェントについての質問になりますが、料金はホームページにある金額と比較してどのくらい差が生じたのでしょうか?ケースバイケースかと思いますが、バジルさんの答えられる範囲で構いませんし、概算で結構です。教えていただけると助かります。私もそのエージェントに一度説明に伺ったのですが、私の印象としては追加料金が多くなるかも・・・と感じたので。
医療やスタッの質は申し分なく金額を考慮しなければそこで決めたいところですが、長年不妊治療をしてきた者としてはできるだけお金をかけたくないのが実情です。
まだまだ寒い日も続きますので、お体を大切になさってくださいね。お腹の赤ちゃんが無事に育つことをお祈りいたします。

おめでとうございます!
あすなろ -- 2008年03月10日 10:52:55

  無事心拍確認できたんですね。おめでとうございます♪
つわりは大丈夫ですか?
いろいろと大変な中、こんなに長く経験談をUPしていただいて
本当にありがとうございました。

まだ契約が終わったばかりで、渡米の日程は決まっていませんが、
自分の未来がシュミレーションできました。

元気な赤ちゃんを産んでくださいね。
お身体大切に。

後半です
バジル -- 2008年03月 9日 18:51:26

 
【渡米後】

初日: 

空港到着後すぐにエージェントのオフィスへ。若干のペーパーワーク後、クリニックへ出向き検診。移植を担当する主治医が子宮内膜をチェック。簡単に終わりました。この日から筋肉注射の種類が1つ加わりました。

ドナーさん(28歳 日本人 初回)は私より前にSFに入っており、卵胞の状態をクリニックでチェックしながら採卵日が決まります

2日目:

ドナーさん採卵 17個
卵胞刺激からしばらくは順調でしたが、途中「数が少ないかも知れない」との連絡を受けていました。渡米直前には8個と言われていたので、「移植できるだろうか?」と不安でした。結果的には、予想以上の個数。採卵後、凍結保存していた夫の精子を顕微授精。

3日目:

受精卵の個数判明 9個

5日目:

受精卵の状況によっては、この日に胚移植する予定でしたが、朝エージェントから電話があり、「分割の状態が良いのですべて5日培養にする」とクリニックが判断したとのこと。

7日目:

胚盤胞移植当日。事前に水0.5リットル飲むよう指示がでていました。移植しやすいよう、膀胱を半分満たすためとか。「身体が暖まっている方がよいかも」と思い、出かける直前に朝風呂。クリニックにつくと、移植される卵の写真とその他の卵のグレードや数が書かれたレポートを貰いました。エージェントの担当者からは、「グレート・数ともにかなり良い例です。期待できますよ!」と言われました。移植される卵は僅かにハッチングが始まったものでした。培養士も「いい卵よ〜」という感じのことを言いました。私としては、嬉しかったですが「そんなに良いなら、絶対着床してよ、頼んだよ〜」と思っていました。

移植する部屋は診察室より狭く、照明が暗めでした。ドクターは鼻歌を歌いながら部屋に入ってきて、「さぁ、これからだね」という軽いノリ。移植数1個であることを確認し、書類にサインをします。超音波で子宮をみたところ、「膀胱に水が溜まってない」とのことで、ドクターは一旦出ていき、ナースがタップリ水の入ったグラスを持ってきました。それを飲んで少し経つと、またドクターが鼻歌と共に入室。

さぁ、今度は大丈夫となり、培養士がカーテルに入った卵をドクターに手渡します。薄いピンクの液に入っているような気がしました。まずは子宮入り口付近を消毒(ちょっと痛くて苦痛)し、移植。この間、ほんの数分で、移植の瞬間などは全く分かりませんでした。

膝を立てた状態で腰から全体を暖かい布でくるまれました。そのまま、15分安静。「たった15分でいいの???」と不安でしたが、このクリニックのスタンダードだそうです。

ずっと私の枕元にいてくれたエージェントは、この間は、退席。
私は、「パパとママのところに来てね。パパも良い人だし、○○ちゃんと○○ちゃん(飼い猫)も待っているよ」とひたすら念じていました。

20分ほどで着衣して部屋をでました(手術着などはなく、下半身のみ脱いでいた)。水を沢山飲んでいるせいで、すぐトイレに行きたくて困りました。「トイレに座った途端、卵は落ちないのか?」と確認したところ、「それはない」とのこと。でも、素人にはどうも納得できない気が。。。恐る恐る用を足しました。

会計を済ませ、ホテルに送ってもらいました。
移植から24時間は安静にとの指示。といっても、絶対安静ではなく「風邪をひいたときのように、部屋でゆっくりすればよい」程度です。

部屋に戻ったのは昼頃。予め冷蔵庫に用意していたランチを食べ、メールチェックなどしてから、ベットで寝ました。

起きたのは夕方近く。ちょっとパソコンで仕事をし、夕食はルームサービスをオーダー(外出は控えたかった)。ともかくお腹の中に留まって欲しかったので、なるべくお腹をさすりながら話しかけていました。例えば、「美味しいね〜。大きくなったら一緒に食べようね」など。


8日目:

エージェントから電話があり、「昨日の段階で残った受精卵5つを冷凍保存しました」との報告がありました。

10日目:

帰りの飛行機に。滞在中は基本的にかなり暇です。自由時間があり過ぎたため、買い物した衣類や書籍で持参した大型スーツケースでは入りきりませんでした。11キロ以上のものは持っては行けないという指示がでいたので、エージェントの方にスーツケースを閉めたり運んだりをやって頂きました。

空港でドナーさんへのThank You カードを託しました。もともと書こうと思っていましたし、エージェントからも頼まれました。


【帰国後】

着床するかどうか、毎日毎日何も手につかない状態でした。米国のクリニックは、「着床は自分で感じることはできない」といいましたが、ネットで色々見た結果、少々出血とかお腹のチクチク感とかある人にはあるようです。

私の場合、出血は一度もありませんでしたが、チクチク感(受精卵の触手が子宮に細く入り込んで来るイメージ)は何回かありました。

hCG検査なども日にちを指定されるのですが、それまでの10日間が長かったこと。途中、まだ早いとは知りつつ、妊娠判定キットを4回もやってみました。うっすら陽性がでても、「普通の妊娠じゃないから」「注射の影響?」とか信じ切れなかったです。

それでも4回も陽性がでると、クリニックで結果を聞く時も「たぶん大丈夫なはず」と言い聞かせることが出来ました。



かなり長文になってしまいました。

思い出すままに書いてしまいましたが、何かご参考になれば幸いです。

 
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