VOICE(掲示板)
高齢出産VOICE

高齢出産の悩みや心配事、そして生んでよかったこと。

【不妊】顕微授精と精子のY染色体検査
しゃぴろ -- 2006年12月 3日 21:09:20

以前、年齢差のある彼と妊娠したい自分との将来の葛藤で相談させていただいたしゃぴろと申します。
その際には本当にありがとうございました。
結局彼とは別れる道を選び、その後別の人と出会い、今年の5月に結婚しました。

現在私は38歳、夫は42歳です。
夫も私も子供をのぞみ、結婚当初からタイミングをはかってきましたが、妊娠せず、9月に私一人で婦人科を受診しました。

ひととおりの検査を終了しましたが、高齢ということ以外にはこれといった原因は特定できず、そこで初めて夫の精液検査をしたところ、所見がよくありませんでした
(濃度800万、運動率3.8%)

精液の状態は、体調等で変動幅が大きいということで、再度精液検査は行う予定です。

ただ、1回目の精液所見が悪かったことと、私の高齢を考慮して、医師からは体外受精及び顕微授精を勧められています。

いろいろ考えましたが、私としてはやはり二人の子供がほしく、その結果が得られるならば、妊娠のプロセスに固執するつもりはない、という気持ちでいます。
体外受精は行いたいと考えています。

ただし、数日前のしゃけ缶さんの投稿にもありましたが、顕微授精については迷いの気持ちがあります。

夫は出張がちで、なかなか話し合う時間をもつことができず、まだこの問題で二人で結論を出す段階にいたっていません。
メールで少しやりとりしていますが、やはりデリケートな問題だけに、直接、顔を見ながら話を詰めたいと思っています。

顕微授精の問題点は、人為的な精子の選択ということもありますが、私が気になっているのは、おもに性染色体異常(AZF)の遺伝です。

パーセンテージはそれほど高くないようですが、本来なら自然淘汰される男性不妊体質が、顕微授精により男児に遺伝される(かもしれない)ということについて、どのようにとらえるべきか、自分の考えがまだ持てずにいます。
ネットや書籍を見ると、研究者や医師の考えもいろいろのようです。

子供をもちたいと願う気持ちはほぼ普遍的なものなので、不妊体質が遺伝するとしたら、生まれてくる子供を苦しめることにならないか。あらかじめ不妊体質と分かっていたとしたら、その上で子作りをすることはよいのか。
よくないと考えるなら、顕微授精の前に精子の遺伝子検査をして、子作りするか否かを決めなければならない。

あるいは、私の読んだある本には、不妊は病気ではないし、生まれた子が成人するころには不妊治療もさらに進歩しているだろうし、不妊体質などというのはそれほど大きな問題ではない、と考え、あえて遺伝子検査をしなかった患者の例がのっていました。それも一理ある、と思えます。

あるいは、中程度の乏精子であるなら、AZF遺伝子微小欠損の可能性はほとんど考える必要がない、と考えている医師もいます。そもそもAZF欠損そのものがそれほど高い比率ではないことも考え合わせれば、無精子でない以上は特に遺伝の心配はそれほど必要ないのだろうか、という気もしますが、その辺も見解が分かれているようでよく分かりません。

今ひとつ知識が得にくい点も不安なのですが、
私のかかっている医師は、インフォームド・コンセントに熱意がなく、患者があれこれと聞きまくることを好みません。ある程度、自分なりに考えをまとめた上で話を聴くことにしたいと思っています。

顕微授精を選択された皆様は、精子のY染色体検査をされましたか?
よろしければお話をきかせていただけませんでしょうか。
長くなってすみません。


ありがとうございます!
しゃぴろ -- 2006年12月 7日 18:22:02

  たんぽぽさん

覚えていてくださったなんて、本当に光栄です!
本当にあの時にはたんぽぽさん始め、このサイトの皆様にお世話になりました。
すごく苦しかったので・・本当に本当に、このサイトに助けてもらいました。

あれからromオンリーでしたが、時々訪れては皆様のがんばりを心の中で応援させていただいてました。

祝福していただいて、とても嬉しいです。

彼は今も、海外で続けています。
がんばってほしいと思っています。
別れるという結果になったことは残念ですが、仕方のなかったことだと思えます。

今は夫となった人に結婚しようと言われて、感動しました。
結婚なんて紙切れ一枚のことだと思っていましたが、
一緒に生きていこうと真正面から誓い合うということは神聖なものなのだなと思いました。

この先、私達の間に赤ちゃんが来てくれるかどうか、分かりませんが、
少なくとも夫が私と結婚しようと言ってくれたことは幸せの原点として忘れずにいたいと思います。
本当に、こうして投稿できること自体、幸せなことだと思います。

うじうじと考えすぎるところがあるのですが、
顕微授精の問題点というのはあまり皆さん気になされていないようですね?
おそらく、その程度の軽微なことなのだろう、という気がしてきました。

今日、病院に行ったら、体外受精や顕微授精に進む場合には事前カウンセリングがあります、と言われ、ほっとしました。
システマティックな病院で職人気質の医師、治療成績もいいと聞いていますが、患者が質問する空気がないところが最大の問題です。

皆様のお幸せをお祈りします。
私もがんばります。

お久しぶりです!
たんぽぽ -- 2006年12月 7日 12:01:37

   しゃびろさん、お久しぶりです!

 結婚されたんですね。報告してくださればよかったのに!
 よかったですね。

 やはり、前の彼とは縁がなかったのでしょうね。こればかりは、わからないものですね。
 でも、今のご主人と出会えて、本当によかったですね。前の彼が大人になるには、まだ十年くらいかかったでしょうから、これでよかったのですね。

 男性不妊のことですが、私はよく分からないのですが、精子の運動率などは、精神的なものでも随分変わるようですよ。顕微授精で妊娠できるのなら、そんなに大きな問題ではないのでしょうか。神経質になりすぎる必要はないように思います。現代の技術でも乗り越えられる程度のことでしょう?

 こういう悩みをここで語れるようになったこと自体が、本当におめでたいことです。

 三十代後半なら、簡単ではないかもしれませんが、十分に妊娠が期待できます。慌てなくてもいいでしょうが、ゆっくりしている時間もありません。ご主人とよく話し合って決めてくださいね。

 とりあえず、おめでとうと言わせてください。本当によかったね!

ありがとうございました
しゃぴろ -- 2006年12月 6日 23:29:46

  ご丁寧なお返事ありがとうございました。
遺伝カウンセリング・・
そうですね。きっと親身に相談にのっていただけるのだと思うのですが、そうした方向に進むべきなのか、迷っています。

Q&Qさんがおっしゃるように、確かにそれほど重大視すべき話ではないように思っています。
ただ、私としては、遺伝についての責任を問いたいのではなく、顕微授精を選択するかどうか、について迷っている、ということなのです。
選択といっても、顕微授精以外、私達夫婦が妊娠できる選択肢はないかもしれませんが・・。

顕微授精についてネットや書籍で調べているうちに、顕微授精特有の問題があることが複数の医師や研究者から指摘されていることに気づきました。
今回の夫の所見が何か意味をもっているのか、あるいは、もし何か意味をもっているにせよ、それをどう受け止めるべきか、はかりかねています。

不妊に限らず親から子に遺伝子が伝わっていく中では、思ってもみないことも起きると思いますし、それが生命の神秘みたいなことだとも思います。

ただ、顕微授精という手段をとらなければ次世代に伝わることの無かった遺伝子が、顕微授精という手段をとったがゆえに遺伝するという事実があるのだとすれば、安易に進まず、少なくとも自分たちなりによく考えてから進みたいと思うのです。

不遜・・・といったらいいのかうまく言葉が出てきませんが、そうした遺伝が起きた場合に、その事実は次世代(子ども)が引き受けることになるので・・。
まずは検査をすればよいのかもしれませんが、検査自体、何かの選別のような気がしてしまい、それはそれで不遜のように思えてしまいます。
また、検査をして、結果次第では、妊娠そのものを諦めるのか?というと、そもそもそんなに深刻なことなのだろうか、という気もしてしまい・・・ もし、承知で妊娠にのぞむなら、遺伝子検査などはむしろしないほうがいいのでは、と思います。

こう書いているうちに、多分・・私が知りたいのは、ある意味確率論なのだと感じてきました。

男性不妊は遺伝が原因のものはむしろ少ないのでしょうか。
「顕微授精をした場合に重度の不妊が遺伝する可能性がある」という記述が、顕微授精全体のうち、どの程度の割合に対するものなのかによって、意味合いはだいぶ変わる気がします。

どうもありがとうございました。

遺伝カウンセリング
Q&Q -- 2006年12月 6日 11:56:55

  お住まいの地域がわかりませんが、遺伝カウンセリング(外来)をうけてはどうでしょうか? 信州大学医学部から情報が得られます。

自分のお子さんが、男の子であった場合、男性不妊が遺伝するのではないかということを不安に思っておらるわけですね。その可能性は、かなり低いでしょうし、今は顕微授精という技術もありますから、お子さんが将来子供を望む場合にも方策はあるでしょう。さらに20年より未来のことですから、ある程度は楽観視してよいのではないかと思います。子さんが、女の子ならY染色体は関係ありませんしね。

この世の中、遺伝的に完全な人はいませんよ。遺伝は誰の責任でもありません。
ご心配されているY染色体の異常ですが、男性不妊が、人類集団中に一定の割合でいる事実をよく考えてみてください。貴方の理論では、子供が残せないはずですから、一代限りで「淘汰」されてしまします。もしこの理論が全てだとすると、あっという間に、男性不妊は人類集団から消えてなくなります。しかし、事実は違っていて、いつの時代にも男性不妊は一定の割合で存在しているわけです。これを説明するためには、たえず、新たに男性不妊が人類集団中に生れなくてはなりません。つまり、父親は男性不妊でないにかかわらず、Y染色体による男性不妊の子供がうまれることがあるわけです。

私の意見として、父親の遺伝の結果として、男のお子さんが将来不妊になる可能性は、ゼロではないが、父親に不妊に関する遺伝因子が存在しなくても、お子さんが男性不妊になる可能性もあります。

 
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