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高齢出産VOICE

高齢出産の悩みや心配事、そして生んでよかったこと。

【妊娠出産】潰瘍性大腸炎、45歳11ヶ月で出産
蜜柑 -- 2008年06月23日 23:10:39

 すっかりご報告が遅くなり、申し訳ありません。現在、46歳の蜜柑です。おかげさまで3月初旬に45歳11ヶ月で無事、出産しました。子供は約2850グラムでした。帝王切開で生まれたため、呼吸が安定せず最初の三日間は保育器に入っていましたが、その後はすくすくと育っています。事実婚22年目での初めての子供です。
 私は以前から潰瘍性大腸炎という病気(安倍元首相の辞任の理由の一つがこの病気だったそうです)抱えていますが、妊娠、出産で特に悪化したということはなく、完全な緩解(炎症はおさまり、症状も消失した状態)ではないものの薬でコントロールして、日常生活は普通にできています。子宮筋腫もありますが、妊娠、出産にはそれほど影響はなかったようです。出産後の一ヶ月検診では妊娠前より筋腫が大きくなっていると言われ、次の子供を考えるなら半年くらいしてから筋腫を取った方がいいかもと言われました。
 以前の投稿と重なる部分もありますが、妊娠、出産に至るまでの経過を書きます。41歳で妊娠を希望、すぐ自然妊娠するも稽留流産、その後不妊治療をしました。不妊治療3軒目の神戸の三宮のHウィメンズクリニックでFT(卵管形成術)を受け、人工授精を数回行った後、43歳で体外受精にステップアップしました。
 数えてみると、18回採卵にチャレンジ(卵取れず5回)、9周期目、12回目、14個目の移植での妊娠です。そのうち、2段階移植が3回、リンス療法(※注)が3回(うち2段階移植で兼リンス療法1回)でした。41歳で稽留流産後、今回の妊娠まで陽性反応が出たことはありませんでした。出産に至った受精卵は去年4月に45歳になってから初めて採卵した卵を胚盤胞で凍結し、リンス療法で移植したものでした。去年の妊娠前は精神的に煮詰まっていました。
 不妊治療を卒業した後、出産をどこの病院でするかについてかなり悩みました。万一、子供に何かあった時のことを考えNICU(新生児集中治療室)のある病院ということで比較的近くにあるH医科大学病院と県立N病院を候補に選びましたが、どちらで出産するか悩み、妊娠8ヶ月まで両方に通いました。結局は、潰瘍性大腸炎の治療で以前からかかっていることとと産科の主治医が体重管理に厳しいという理由などでH医科大学病院を選びました。H医大は潰瘍性大腸炎の治療では日本でも有数の病院と言われています。出産の入院中、ナースさんから聞いた話では、潰瘍性大腸炎の患者さんで和歌山から出産に来られた方もおられたとのことでした。
 潰瘍性大腸炎で薬(ペンタサ9錠/1日とペンタサ注腸1本/1日)を使用しているため、母乳で育ててもよいか心配でした。薬の説明書には授乳は避けるように書いてあります。H医大の内科の主治医に相談したところ、ペンタサでで子供に下痢が出たというアメリカの報告はあるものの、潰瘍性大腸炎の患者さんで母乳で育てている人も多くいらっしゃるとのことでした。それで私も母乳中心で育てています。今のところ、子供に問題は出ていません。
 出産方法は経膣分娩にするか帝王切開にするか悩みましたが、予定帝王切開を選びました。選んだ理由は、「年齢的に産道が堅くなっているだろうから経膣分娩はリスクが大きすぎる、何かあったらどうする」と夫から言われたことが大きい理由でした。うちには自家用車もないこともあり、いつ陣痛がおきるかわからない経膣分娩を待つのも私自身不安なので、帝王切開を選択しました。子宮筋腫も抱えていますが、県立病院では帝王切開の適応ではないと言われました。H医大では、帝王切開か経膣分娩かどちらにしますかと聞かれました。経膣分娩だと夜中などでスタッフが手薄になる場合もありますという説明を受けたことも要因の一つです。
 入院中、ナースさんが「この病院での最高齢の出産は48歳だから、兄弟がいた方がよいからもう一人産んだら」と言ってくれました。どうするかは考え中ですが、そう言われたことは高齢出産を励ましてくれているということでうれしく思いました。
 先月、夫の母が肺炎で亡くなりました。初孫ということもあり、義母は孫に会うことを心待ちにしていました。早く会わせかったのですが、私たちは関西に住み、夫の実家は九州なので、なかなか会わせることができませんでした。亡くなる前々日に帰省し子供を義母が入院している病院へ連れて行きました。その時は熱が高くて孫が分かったどうかわからなかったのですが、その翌日は熱も下がり孫をわかってくれてかわいいと言ってもらえ、手を出して抱こうとしてくれました。その翌日、急に状態が悪化し、義母は息を引き取りました。亡くなる前に会わせることができたのは、せめてもの幸いだったと思います。
 火葬場で義母のお骨を拾うとき、この1年で受精卵から始まり、心臓が動き出したところを見、人が亡くなってお骨になるところも見て、命の誕生と終わりを見せてもらったと思い、人間の一生を考えさせられました。
 気分の問題かもしれませんが、子授け祈願で参った主な寺社の名前を挙げておきます。玉の緒地蔵(加古川)、中山寺(宝塚)、越木岩神社(西宮)、高塚愛宕地蔵尊(大分県)、龍山寺(台湾、台北)など。
 Hウィメンズクリニックにはアロマセラピーが併設されています。初めてアロマセラピーを受けたのが、たまたま移植を受けた日の移植の後でした。受けてみると、単なるアロママッサージだけでなく、最初に今までの経過などの話も聞いてもらえて、本当に心とからだが解放されたと感じました。そしてその時の卵が着床し、出産に至りました。
 子供が生まれてから、パソコンを落ち着いてさわる余裕がなく、先月義母が亡くなったということもあり、ご報告が遅れました。報告が載らないので私のことを心配してくださっていた方もいらっしゃるかもしれません。大変申し訳ありませんでした。この投稿にレスをくださったら、なるべく早くお返事を書こうと思いますが、すぐに、お返事が書けなけなかったらごめんなさい。
 ※注 リンス療法・・・愛称はリンス療法ですが、正式名称はSEET(シート)療法です。SEET(シート)療法では、まず受精卵を体外で5日間培養し、胚盤胞の状態まで育てます。胚盤胞に育ちましたら一旦この受精卵を凍結保存します。このときこの受精卵を培養するのに用い受精卵から放出された物質が含まれた培養液を別に凍結しておきます。これで治療準備完了です。次の周期に今度は、まずあらかじめ凍結しておいた培養液を子宮の中に注入します。この培養液に含まれている受精卵のエキスが子宮に作用し着床しやすくします。そして培養液を注入した2〜3日後に胚盤胞を1個移植するのです。これがSEET(シート)療法です。(HウィメンズクリニックのHPより)


ありがとうございました
蜜柑 -- 2008年06月29日 22:45:31

   長い文章をお読みいただきありがとうございました。
 こちらのサイトを読ませていただいて、今まで大変励まされましたし、情報もいただきました。感謝しています。私も出産のご報告と、妊娠を希望されている方、これから出産される方に何か少しでも参考になることがあればと思い書きました。
 子どもには、「うちへよく来てくれた。生まれてきてくれてありがとう」と感謝しています。親ばかですが、あまりむやみに泣かないし、音楽の好きないい子です。「何でこんないい子がうちにきてくれたのだろう」といつも夫と話しています。
 妊娠する前年は職場でしんどい状況がありました。そのストレスで妊娠できなかったのかもしれないと思っていました。最近、気がついたことがあります。もしその時妊娠していたら、この子には会えなかっただろうと思いました。そうすると、つらかった状況にも意味があったと思います。
 レスを書いてくださった皆様ありがとうございました。うれしかったです。すぐにお返事をと思いながら、やはり遅くなってしまい申し訳ありません。
 
ぽんのすけ様
潰瘍性大腸炎のような症状をお持ちなのですね。潰瘍性大腸炎でなく、直れば一番いいですが、潰瘍性大腸炎だったとしても、出産は可能だと思いますので、 希望を持っていただきたいと思います。

夢見ごこち様
 夢見ごこちさんのこと、私もずっと気になっておりました。時々、投稿を拝見しております。IVFから、AIHに移行、私も考えていました。いい結果が出ることをお祈りしています。

もも様
 玉の緒地蔵の住所は正確には知らないのですが、地図本でみたところ、おそらく加古川市志方町東飯坂だと思います。行ったときはJR神戸線宝殿駅からタクシーで行きました。以前、地元の新聞にのった読者の情報では、「JR宝殿駅から北に4,5キロ行ったところにあり、目印は加古川市消防本部志方分署。 そこから100メートルほどいったところの左側に門があります」とのことでした。ちなみに、私がその時にひいたおみくじには、あまりいいことが書かれてなくてがっかりしたのですが、それから3年後に子供ができました。

はづき様
 同じ年齢でのご出産、心強いです。はづき様も出産後4ヶ月で義父様が他界されたのですね。うちと同じようにぎりぎりのタイミングでお孫さんを見せることができたとのこと本当によかったですね。私も今思えば、生後2ヶ月の子どもを新幹線で九州までよく連れて行ったなと思います。3ヶ月になるとウンチの回数も減って今はちょっと楽になっています。私も一日に何回も「かわいいねえ」と言ってしまいます。

ぴぴ様
 同じ関西、それもかなり近くにお住まいなのですね。これから、いい方向へ向かうことをお祈りしています。

しゅう様
 47歳で自然妊娠で初産、すばらしいですね。
 歌詞をつけられたお子さん専用の歌っていいなあと思います。うちの子も男の子でモーツアルトが好きです。

アプリコット様
 同じ三宮Hクリニックで治療なさっているのですね。以前の投稿も読んでいただきありがとうございまず。この先どうなることやらっていうお気持ちわかります。
アプリコットさんのところへも早くコウノトリが来てくれることをお祈りしています。

tomochappy様
 生まれたこの子になる受精卵を移植したのが、去年の7月初めで、もうすぐちょうど一年になります。7月の初移植の成功をお祈りしています。

 赤ちゃんを待ち望んでおられる方のところへは早く赤ちゃんが来てくれることを、子育てされている方はお子さんが健やかに成長されることを、そして皆様がお元気で過ごされることをお祈りしています。

おめでとうございます!!
tomochappy -- 2008年06月26日 15:15:14

  書き込みを読み、とても励まされました。
去年の7月に不妊治療で有名なクリニックに通い始めました。
今まで5回IVFに挑戦し2回キャンセル・・・2回空砲、回収できず・・・
5回目でやっと回収が出来凍結保存しています。
7月に初めての移植予定で緊張しています。。。
蜜柑さんも長い治療を経て精神的に煮詰まる時もあったようですね。私も春ごろからかなり煮詰まり諦めようと思っていました。
蜜柑さんや同年代の方の初出産の話を聞くと涙が出る位感激します!!
そして勇気とパワーを頂きました。
初移植がんばります!

おめでとうございます。
アプリコット -- 2008年06月25日 17:24:31

  密柑さん、ご出産おめでとうございます。
はじめまして、同じ三宮Hクリニックで現在も治療中の43歳5ヶ月のアプリコットです。私の治療暦はまる5年でこの先どうなることやら・・・・
 以前に密柑さんの『コウノトリが来てくれました。10週です』を読んだことがあります。やめたいと思っていた時期に治療を継続する気持ちにさせてくれて感謝しています。

潰瘍性大腸炎をかかえてご出産されてずいぶん大変だったと思います。
これからは子育てを楽みながら、お体も大切になさってくださいね。voiceありがとうございました。
私もがんばりたいです。

おめでとうございます
しゅう -- 2008年06月25日 12:41:36

  ご出産、おめでとうございます。
無事出産されて、何よりです。
私は、47歳初産にてできた男児がもう5歳の、
しゅうともうします。
同じように事実婚です。
不妊治療を重ねてもできなかったのに自然妊娠。
そして帝王切開にて出産しました。
子どもが赤子だったころが懐かしいです。
嬉しくて嬉しくて、
よくおんぶしてお散歩しました。
モーツアルトの曲に歌詞をつけたわが子専用の歌を、
よく歌いました。
母の背や胸は子どもには心地よいらしく、
いまだに、抱っこして胸に顔を押し付けてきます。
お写真もいっぱい撮ってね。

おめでとうございます!
ぴぴ -- 2008年06月25日 00:52:46

  同じ関西、それもかなり近いので嬉しくなって出てきてしまいました。本当におめでとうございます。
そしてぜひ、できましたら、H医大の最高年齢記録にも挑戦して欲しいなぁ、って心より願っています。(最高年齢記録より若くてもう一人ご出産ってのもありですけど)
二回の繋留流産を経て、今月は胚移植しましたが、先日残念な結果が出てしまって少々落ち込んでいるところでした。私も蜜柑さんに続けるように気を取り直そう!と勇気づけられました。ありがとうございました。

おめでとうございます
はづき -- 2008年06月25日 00:32:40

  蜜柑さん、おめでとうございます!はづきです。
同じ年齢での出産です。
持病をかかえられての治療、出産は大変だったかと思いますが、よく乗り越えられて、お子さんを抱くことができて本当によかったですね。
実は私も出産後4ヶ月で義父が他界しました。子どもにはいきなり飛行機での旅で大変だったと思うのですが、やはりぎりぎりのタイミングでしたが孫を見せることができて本当によかったと思います。
高齢での子育てが若い頃と較べてどうなのかは私は若いときの経験がないのでわかりませんが、体力的な回復はやはり遅いと思いますし、私の場合はどんなにがんばってもおっぱいはあふれるほどに出る、とはいきません。でも、そんなへこたれ母でも子どもは輝くばかりの笑顔を見せてくれて、一日に何回も「かわいいねえ」という親ばかぶりです。なかなか寝てくれなくて、今もやっと寝た合間に蜜柑さんの記事を読みました。
そろそろ3ヶ月ということで笑顔も見せてくれる頃ですね。
これから育児でいろいろあると思いますが、お互い楽しい育児にしましょうね。
まずは本当にお疲れ様でした。

お聞きします
もも -- 2008年06月24日 15:05:08

  玉の緒地蔵尊は子授かりでネットでひろがっているということです
住所はどちらなのでしょうか
が横浜から行くには検討しないといけないのと
お守りを遠方で送ってもらうというのもできそうでないのでお聞きしました

おめでとうございます!!!
夢見ごこち -- 2008年06月24日 12:21:29

  蜜柑さん、お久しぶりです。どうされているのか、少し気にしていました。無事のご出産おめでとうございます!!!
潰瘍性大腸炎をかかえながら、体調管理がたいへんだったと思います。

そして、もう1人をどうするか・・・アドバイスをくれる病院って素敵ですね。
私も首尾良く妊娠できたらH医科大学で出産しようかって思いました。

間もなく46歳を迎える私としては、落ち込むことも多いのですが、蜜柑さんの幸せをわけていただいて、あきらめずにできることをやっていきます。

最近はIVFがストレスなので、AIHに移行してチャレンジしています。

忙しいとは思いますが、ときどき育児報告などもしてくださいね。楽しみに読ませて頂きます。
梅雨空のうっとうしい天候です。どうぞご自愛下さい。

おめでとうございます
ぽんのすけ -- 2008年06月24日 11:23:00

  蜜柑さん、ご出産おめでとうございます。
タイトルに潰瘍性大腸炎とあり、のぞいてみました。

私も去年から潰瘍性大腸炎のような症状がでて、現在2回目の再燃です。
地元のクリニックを経て今は大学病院に通ってますが、内視鏡検査をして生検をしてもはっきりと断定できず(かなりのグレーらしいですが)とりあえずは直腸炎と診断され、ペンタサを試しますか?と聞かれましたが今は緩解に近い状態なので見送りました。
私はもうすぐ40歳になりますが、二人目を考えるようになりこのような病気を抱えて妊娠出産できるのだろうかと不安でした。
ネットで調べても出産は可能だと書いてますが、具体的なお話を今回聞けてとても勇気づけられました。
蜜柑さんは潰瘍性大腸炎に加えて不妊治療でご苦労なさってそして今回待望の出産ということで喜びが大きいことでしょうね。
お義母様の件は残念でしたが、最後に会わせることができてよかったですね。
これから育児大変でしょうが、ストレスためないように(潰瘍性大腸炎はストレスが一番よくないでしょうから)頑張ってください。

 
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