★第37回 卵子提供でママ&パパになった方のおしゃべり会in東京 2023年10月7日(土)
★第38回 卵子提供でママ&パパになった方のおしゃべり会in京都 2023年12月3日(日)
★babycom 高齢出産という選択 TOP
はじめまして。
このサイトでいろいろと勉強させていただいています。
私は近い将来、卵子提供を考えているのですが、卵子提供によって生まれる胎児にあたえる健康上のリスク、問題など詳しい方はいらっしゃいませんか?
先日下記のような記事をネットで見て、治療をためらっています。全てのリスクや問題を知った上で決断したいと思っているのでご存知のか方がいらっしゃいましたらよろしくお願いします。
<記事の要約>
3月7日、日本学術会議の検討委員会にて代理出産を原則禁止の最終報告書案をまとめたとしました。委員会が、代理出産を「原則禁止」とした要因の一つが「医学的問題」とあり、「代理母と胎児との間では、免疫機構の破綻(はたん)が起こりやすくなる懸念が示されている」、「子供が将来、生活習慣病やがんの高いリスクを負う可能性がある」、「先天異常の確率」「早産など妊娠中の異常」「胎児の発育障害」などを危惧(きぐ)する声があったという。
卵子提供と代理出産は違いますが、自分の卵を使用しないところで共通かと思います。この医学的問題はどの程度のものなのか等、詳しい方がいらっしゃったら教えてください。よろしくお願いします。
- バジルさん、Q&Qさん、junjunさんへ - MIKA - 2008年03月20日 16:51:23
- 大雑把ですみません - バジル - 2008年03月17日 13:49:06
- 難しい・・・・・ - Q&Q - 2008年03月15日 17:00:33
- 向井亜紀さんが - junjun - 2008年03月14日 23:11:28
米国で卵子提供を受け、妊娠中のバジルと申します。
体験者でありながら、詳しい情報を持ち合わせておらず、少々書くのをためらいながら投稿させて頂きます。
私は、プログラムを検討する際、
1.母体へのリスク
2.流産のリスク
3.子供の先天異常のリスク
がとても心配でした。
私が尋ねた直接的な相手は卵子提供のコーディネート会社ですが、その答えは、コーディネート会社の10年の経験と提携クリニック(全米ナンバーワンクラスの卵子提供件数)の見解と理解しています。
1.卵子提供での妊娠は通常の妊娠と同じ。特別にリスクが高いわけではない。ただし、多胎(双子以上)については、卵子提供に限らず母体・胎児とも単胎よりもリスクが高いので、移植数は、それを考慮して、1個を勧める
以前このサイトで、卵子提供で分娩した際、大量出血が起きた事例(学会発表?)が紹介されていましたが、これについては、「卵子提供の影響というよりも、出産者が高齢(確か50代)であること、双子だったことが原因と思われる。それらの要素よりも『提供卵子』がクローズアップされた見解(発表)と思われる」
2.余り具体的な答えではありませんでしたが、コーディネート会社の担当者の記憶では流産の事例は思い出せない程少ない、とのことでした。
40代などの女性は卵子の生命力が弱かったり染色体異常が多くなったりしますが、20代のドナーさんの卵子は、そのような年齢からくるリスクは、各段に低くなると聞いています。したがって、母体(子宮やその他の健康状態)や妊娠中の健康管理に問題がなければ、流産のリスクは低くなるのではないでしょうか。
3.コーディネート会社の経験では、「先天異常をもって生まれたお子様の事例は0件です」とのお返事でした。
「全てのリスクや問題を知った上で決断したいと思っているので」とのこと。
お気持ちはとても良く分かります。確かに、全て分かることができたらよいですね。
でも、本当に可能なのかな、とも思います。日本はそもそも卵子提供・代理出産に肯定的でありませんし、事例も相当限られていますから、調べるのであれば、米国など事例の多い国の医学論文等でしょう。
それに、他人の事例でいろいろ分かったとしても、結局は、ご自身の状態、精子の状態、ドナーさん次第になると思います。
「子供が将来、生活習慣病やがんの高いリスクを負う可能性がある」という引用(要約)がありましたが、これって、万人に当てはなることではないかな、と思いました。
なお、ドナーさんの選択の際は、本人・家族の持病・病歴の情報もありました。でも、これも自己申告です。突き詰めて全て知ろうというのは、たぶん無理でしょう。
私も不安はありましたが(今でも無いわけではありません)、子供を持てる可能性に賭けることにしました。
大した内容ではありませんが、何かご参加になれば幸いです。
私の文才がないこと。
読者の理解力が多分区々であること。
「一行・ワン・フレーズ」から強いイメージを与えてしまい
伝えたい内容が正しく表現できない可能性があること。
これらを踏まえると・・・どこまで突っ込んで書くべきか・・・
私に、上席科学ライター並みの文才がないので、難しい。
<記事の要約>とあるのは、どの新聞の何日付の記事をさしておられますか?
3月7日、日本学術会議の検討委員会にて代理出産を原則禁止の最終報告書案について考えると。
1)「先天異常の確率」「早産など妊娠中の異常」「胎児の発育障害」などを危惧(きぐ)する声があったという。
については、最近複数のケースが、ある特定の先生から公表された、「代理出産で孫を産む」ことへの懸念も含まれています。
閉経後の50台中ごろの女性を代理母に用いる時に、当然、通常では妊娠できる年齢を超えての妊娠になります。胎児の成長の源は、母体が胎盤を通じて供給するものですし、胎児の老廃物は、母体の機能によって処理されます。ですから、代理母の年齢が高齢であれば、当然、「早産など妊娠中の異常」が生じる確率は高くなるはずです。また遺伝的要因ではなく母体環境に依存した先天性の異常や胎児の発達障害のリスクも、年齢と共に増加すると懸念されます。
2)ヒトと家畜との違いについて、一部の不妊治療クリニックが、倫理的に十分に配慮していないのではないかという不安。
簡単に言えば、家畜の場合、100件に1件ぐらい、変な仔が生まれても、99件でよい結果が得られれば、かなり完成度の高い技術と考えることができます。ですが、人間の場合100回に1度も、その技術が原因になって、重篤な障害が出るとしたら、まだ安易に利用できる技術とはいえません。
家畜の場合、優秀な胚(個体)を増産することがETの目的であるから、仮親に比べて「胚」の遺伝的能力は優れています。ウシの場合、一頭のメスが一生に残せる子供の数は、せいぜい6〜8頭であるが、多排卵処理とET(胚移植)を使えば、何倍もの子供を残すことができる。このうち、何頭かにトラブルがあっても、全体として、優秀な個体を数多く生産できれば経済的効果はプラスであり、リスクも経済的に許容できる範囲であれば、許されます。
さて、人間の場合・・・この考え方は許されますか?
日本だけではないですが、ヒトの不妊治療に関係する技術者の
少なからずが、人間のお医者様ではなく、畜産・獣医・理学系の
バックグラウンドをもっています。当然、根底にあるスピリッツ
について、医学教育とは少し離れているかもしれません。
3)実験動物や家畜で、いくつかのトラブル例が知られています。
例えば、マウスについてA系統の胚をB系統に移植しても、妊娠が非常に成立しにくいといった組み合わせが、あることが知られています。人間の場合にも、同じようなことがあるかもしれません。
別の例では、ウシの胚移植による妊娠出産では、通常の人工授精による妊娠出産に比べると、わずかではあるが事故率が高いという報告がいくつかあり、統計的にも有意水準に達する場合もあります。これが、ヒトにそのまま当てはまるかどうかはわかりません。しかし、家畜の場合には、経済効果として許容できる範囲のリスクは許されますが、人間の場合・・・経済効果でリスクを測ることは許されません。
4)これは、私見を含みますが、
高齢の女性が入り母として孫を産むケースを例外として、
卵子提供や代理出産によって生まれる子の医学的なリスクは、
絶対的に高いものではないでしょう。
この件について、今日のブログで詳しく書いておられます。
直接の答えにはなっていないかもしれませんが、参考になると思います。
3月14日のブログです。検索してみてください。
- ご利用に際してのルールとお願いを読む
- 名前、ハンドルネーム、タイトル、投稿文には、半角カタカナ・半角記号を使用しないで下さい。
正常に送信されない場合があります。 - メールアドレスは必ず半角英数字をご使用下さい。
- お名前、メールアドレスは掲載されません。
回答ありがとうございます。この掲示板と同時に、日本の医師にも数人聞いてみましたが日本では非配偶者の卵子提供は認められていないので分からないとの返事。それなら自分でアメリカの文献を探してみればいいのだけれど、英語&専門用語等の壁で挫折・・・うーん、情けない!
しかし、みなさんのご意見を踏まえ自分でもよく考えて見たのですが、卵子提供が数多く行われているアメリカのニュース等で特に問題になっている様子はないことから、リスクは絶対的に高いわけではなさそう。医学に100%は無いのですし、ある程度のリスクがあるかもしれないがそれは必ず起こりうるリスクでは無く、個々の条件によるものかと。
向井さんのブログにあるように、そのような発表するのならそれなりの根拠となるデータを同時に公開してくれたらいいのに・・・と思いました。日本では不妊で悩んでいる人も数多くいるので、代理出産・卵子提供に関する議論を重ねて、国内で治療可能となる日が一日でも早く来るように祈っています。