こんにちは。
昨年６月に、不妊治療を嫌がる夫と離婚すべきか悩んで投稿させていただき、たくさんの方から励ましとご意見をもらったトクメイです。その節はほんとうにありがとうございました。思いつめていて、出口がなくてどうしようもない状態でした。

あれからどうなったか、という後日談を書きたくなり投稿しました。結論として、離婚はしませんでした。

まず私は、カウンセリングに通ったのでした。不妊カウンセリングではなく、一般の心理カウンセリングです。自分が育った家庭でうけた心の傷に正面から向き合い、嫌なことを思い出したりして辛い思いをたくさんしましたが、カウンセリングを通じて、自分のなかにある数々の執着が見えてきて、夫の言動に対して新しい見方ができるようになりました。

前に書き込ませていただいたように、周囲から、仕事ばかりして子供をほしがらない悪妻扱いされることが辛かったのです。そして、夫にだけ原因がある、と医者に宣告されたことがつらかったのです。誰にも相談できなかったことが辛かった。それにもかかわらず、夫が非協力的で、自分ばかりがんばっていることが辛かったのです。友人に次々子供が産まれて、しあわせな話を聞かされるのがだんだん辛くなってきたのです。

でも、それらはすべて、自分自身を被害者に仕立て上げている思考回路なんだなと気づきました。

被害者になるのをやめたら、とても楽になれますよ、とカウンセラーに言われ、難しいときもありましたが、それを実践するようにしました。がんばらないようにして、疲れたら休むようにしました。すると、不思議なほど夫の気持ちに寄り添えるようになってきたのです。

夫の考え方はシンプルで、まずは夫婦が仲良く寄り添うことが大切、と考えています。私が”家族が欲しい”と言うと、”僕たちはふたりで家族でしょ”と言います。確かにそうなのです。たとえ子供がいても、いつかは自立して親元を離れていくのだから。ぜったいに子供がいなきゃ、と思いつめていた私は、夫婦ふたりの生活をとても楽しんで今まで来たことをすっかり忘れてしまっていました。趣味も仕事も充実し、たくさん旅行にも行きました。ぜったいに子供が欲しい、と思いつめることで、私は、今までの夫婦の時間を否定してしまったようにさえ思え、そんな自分が恥ずかしくなりました。

また、つきつめて話してみると、夫のほうは、自分たちには可能性の薄いタイミングやＡＩＨをくり返すよりは、医者のすすめるように最初から高度治療に踏み切ったほうがいいと考えていることもわかりました。一方の私は、できるだけ自然に近い方法で妊娠したい、努力によって奇跡を起こしたいという気持ちに執着していたのです。

ここまでがとても長かったのですが、ようやく夫婦としての第二のスタートラインに立てたという感じです。なんだかとりとめもない文章ですが、同じようなことで悩まれている方に、何かご参考になればうれしいです。ここまでこれたのは、以前スレッドを立てたときにたくさんの方からのレスをいただいたおかげです。本当にありがとうございました。