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高齢出産VOICE

高齢出産の悩みや心配事、そして生んでよかったこと。

【妊娠出産】NT5.5mmで迷っていること
クレヨン -- 2007年03月29日 19:37:23

 先日、reinaoさんのスレに投稿した者です。40歳目前に、三人目の子供を妊娠して12週目です。
 
 検診で胎児の首の腫れが10週目3.4mmから5.5mmに増加していて、改めて羊水検査を受けるかどうかについて担当医から問われています。
 それまでは羊水検査を受けるが、結果によっての中絶は行わないという考えでいました。しかし、検査を受けるということは結果によっては中断するということが前提であり、さらに検査によって致死とされている染色体異常が見つかった場合妊娠を継続していく過程でどこまで対処するかなどの決断も必要になるし、あくまで妊娠の継続を望むなら検査のリスクも低くないのでよく考えて結論を出すようにと言ってくれました。
 
 そのとき、致死とされる、あるいは重篤な障害を得る染色体異常が見つかった場合その判断を医師が決めてくれるとどこか人任せに考えていたことに気がつきました。「先生に無理ですといわれたからシカタガナカッタ」そういう選択のしかたをじつは望んでいたのです。
 結局、私自身が染色体の転座をもつモザイクということも含め、他病院の遺伝臨床医へ紹介をしていただき、来週カウンセリングを受けることにしました。
 
 今悩んでいるのは、羊水検査を受けることによって何らかの結果が出て、対応を考えることが出来るが、生命維持に重篤な困難をもつ染色体異常があったことがわかったとき、どこで線引きをするか結論を出さなければならないことです。その線引きをするためにカウンセリングを受けるのですが、短い時間の中で納得することが出来るのかわかりません。
 
 羊水検査をうけて結果が出れば、どこかで何らかの結論を出さねばならない。いっそ、受けずに子供の生命力しだいと腹をくくって、出産の時を信じて待ちたい気持ちもあります。だけど、ポジティブに自信を持ってその決断を今は出来ないのです。
 
これまで羊水検査をはさみ、生と命についてたくさん議論がなされているのを拝読しました。その中でも特に障害を持つお子さんを得てしっかりと育んでおられる方がたの投稿に勇気づけられています。また、お子さんを見送る決断をされた方がたの心の痛手の深さ大きさを見るにつけ、人任せにして責任転嫁したい自分のずるさを恥じています。
 
 一人ごとのような投稿ですみません。気持ちの整理をしたくて、今の迷いを言葉にしたかったのです。


ありがとうございました
クレヨン -- 2007年04月 4日 23:08:11

   kusukoさん、sarasaさん、Q&Qさん、ありがとうございます。

 月曜日にカウンセリングを受けてきました。臨床遺伝の先生によると、私自身の染色体異常は逆位と呼ばれるもので、正常な物と異常な物がまじったモザイクではなく、染色体の総数は同じで私自身に不具合がなく、表現上正常でそれによる疾病疾患はありません。しかし、正常な人と順番が入れ違っているものなので、生殖細胞を作る減数分裂のとき不具合が生じるそうです。
 よって普通の高齢の方よりも桁違いに染色体異常の子を持つ確率が大きく、現在その兆候が現れている以上覚悟をしたほうがいいということでした。

 当日のエコーでは胸部にも腫れが広がっていました。おのずと結論が出てくるかもしれませんねと言われました。しかし、ターナー症候群の胎児などでは一時的に全身に腫れがみられても腫れが引き無事生まれることが出来る場合があるとも付け加えてくださいました。私は同じ症候群をもつ方でとても美しい大作の日本画を描く女性を知っていますので希望が持てました。
 
 娘たちを連れて行きましたが、「二人は健康なのですか?」と驚いて問われるほど、娘たちが生まれたことはあまり考えられないことだったようです。娘たちの染色体検査をしたわけではないので本当のところはわかりませんが表現上は正常です。
 結局、その日は羊水検査についての結論は出せませんでした。
 
 kusukoさんのご進言でカウンセリング前の週末に、「子供を選ばない事を選ぶ」を再読し感じたことは、信念を持って、親が授かった命をあるがまま受け入れることを支えようとしている産科医と出産後の子供の医療的なケアと親の精神的なケアをがっちり引き継ぐ小児遺伝臨床医の連携のもとでなら、不安にゆらいでいる私でも勇気を持って子どもの生命力を丸ごと受け入れていくことが出来るように思いました。また、命に対してその在りようがすばらしいと感じるし、そうしたいという気持ちにもなりました。

 夫には理解できない理屈だと言われますが、お腹の中にいる子どもは何も怖くないのです。皆さんもそうだとは思いますが、エコーで見るその姿に感じるのは愛しさだけです。私はその子を産んで会えばどんな状態であっても受け入れられると思うのです。しかし、羊水検査で具体的な病名がついたらまだ見ない子どもの姿や状態を勝手に想像し、生活の困難な部分や悲観的な未来だけを具体的に仮想し、想像上の恐れによってお腹の子を守らなくなってしまうような気がして怖くてなりませんでした。

 しかし、人としてこうありたいという願望と障害のある子を受け入れる現実への恐れに板ばさみで動けなくなった私に、sarasaさんは、障害を受け入れる本当の覚悟があれば、染色体異常がある結果を聞いたとしても妊娠の継続を選ぶことができることと、そうであっても子どもの状態によって新たに選択し結論を出さざるを得ないことがあるという現実を教えてくださいました。
 とてもとても大切な日を前に私のようなものに伝えようとしてくださったこと、ほんとうに感謝しています。私もsarasaさんのように真剣に考え、この子の生に責任を持ちたいと思いました。

 医療の手を借りねば生きられぬ子であった場合、子の生存に必要な医療行為を受け入れ、それを受ける上でも様々な重い選択があるのだから、羊水検査の結果を怖がっているようでは、検査に関係なく子どもの現実を丸ごと受け入れ、育てることなど到底出来ないだろうと思いました。勇気を持って羊水検査を受けて、前向きに踏み出そうと思います。

 Q&Qさん、アドバイスありがとうございます。遺伝臨床の先生とよく話し合いながら、私どもの家族の現実に沿った方針を出していきたいと思います。

 sarasaさんのご快復を心からお祈りしております。読んでくださった皆様ありがとうございます。また、ご報告に上がりたいと思います。
 

落ち着いて
Q&Q -- 2007年04月 4日 10:15:34

  遺伝臨床医は、一方的に話を進めるようなことはありません。

遺伝臨床医は、クレヨンさんが、これからの選択をするための必要な情報を、クレヨンさんが、理解できるように説明するのが仕事です。

疑問があったら、遠慮なくそこで聞きなおしてください。

禁句は「だったら、どうしたらよいの? 先生決めてください。」
です。 これは無理な相談です。

遺伝臨床医による遺伝カウンセリングを受けるまでは、変な先入観念を持たないほうがよいと思います。

何かを「妄信」してしまうと、他からの声は聞こえなくなってしまうものです。もちろん、十分に何得した上で、自分の選択をされた後には、「周りの雑音」を排するには、信念を持つことは大切だと思います(他人に押し付けないかぎり)。

私も
sarasa -- 2007年04月 2日 12:50:56

  はじめまして、現在21週で9月に42歳になるsarasaと申します。
お話の内容が現在の私の状況にあまりにも似ていたので、お話せずには居られず出てきてしまいました。

もし、余計なことと思われたら気になさらないでくださいね。

私も、クレヨンさんと同じ時期12週の時に5.5mmの浮腫があり医者から“年齢的からみても染色体異常の確率が高いので出来れば羊水検査をしたほうが良い”と言われ、16週と6日で検査を受けました。
その結果、やはり恐れていた通り21トリソミーであることが判明しました。けれど、私も主人も例え障害があってもその子を育てようと話していたのでその時点では産むつもりで居ました。

しかし、現実はそんなに甘くなく、染色体異常による合併症状が今の段階ですでに出ていて、胎児の周りに浮腫みが見受けられ、その結果、この子は満期産まで持たずに途中で亡くなるか、もしくは早い段階で帝王切開による出産で産むかだが、ただし、早期に出したとしても、元々心臓や他に障害がおこる出あろうため長くは生きられないとの事でした。今回の子は主人と何度も話し合った結果、やむなくおろす事になり、明日から入院して人工的な陣痛をを起こして出産することになっています。

現在も、子どもは成長を続けており、今もお腹の中で痛いほど動き回っています。

けれど、この先の事を思うとやりきれない気持ちで一杯です。今も涙が出てきます。けれど、これが現実なのです。私もこの事を冷静に受け止めるまでに相当な時間がかかりました。そして、ここの皆さんの体験をどれほど読んで勇気ずけられたりした分かりません。

クレヨンさんも今、一番辛いときだと思います。責任転換をしたい気持ち恥じること無いと思います。私もそういう時期がありました。それが人だと思います。誰だって現実逃避したい!けれど、どんなに“嘘だ!”と嘆いても現実はひとつなのです。

どうか、勇気をもって羊水検査を受けてみてください。そこから全てが始まる気がします。

ただし、先ほども申し上げましたが、あくまでも私の体験や考え方なので、考えに背かなかったら無視してくださいね。

クレヨンさんは、私よりも年齢が若い分また違うと思います。どうか最後の結果が出るまで諦めないで下さい。

心か良い結果が出るようにお祈りいたしております。

何もアドバイスできませんが、、、
kusuko -- 2007年03月31日 01:09:30

  クレヨンさん
ご心配でしょう、しかしとても事態を冷静に深く考えておられて、感銘を受けました。
(なんて、生意気な言い方ですね、ごめんなさい。)
私が妊娠中に、羊水検査は受けないと決めたものの、やはり迷い悩み、しかし読んで励まされた本を一冊紹介したいです。
「子供を選ばない事を選ぶ」
ぜひ探してみて下さい。もう読んでいらしたら、ごめんなさいね。

訂正しますトホホ
クレヨン -- 2007年03月30日 14:04:08

  もともと数字にいい加減な人間で、NTの数値間違ってました。
誤→10週3.4mm 正→10週3.8mm
あんまり重要ではないと思うのですが、いい加減な数字では申し訳ないので訂正します。

 
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