子育てのやさしい環境を考える……、babycomがWebの世界を通じて一貫して追い続けてきたテーマ。それが、一冊の小さな本になりました。この10年間で発信してきたものの中から、特に「今」必要な情報をコンパクトにまとめ、『babycom mook』として発刊。コンテンツは、食、住、遊び、環境など多種多様。特に「電磁波特集:妊娠と電磁波、子どもと電磁波」は必見です。
忙しい育児・家事・仕事の合間に片手で読める、コンパクトなサイズ。バックにそうっとしのばせて電車の中で読むのもよし、リビングのソファでくつろぎながら読むのもよし。心地よく快適な子育て環境を求める人に、ぜひ読んでほしい一冊です。
恋する生殖細胞ランコ
今をときめく生殖細胞、卵子を「恋するランコ」というキャラクターに仕上げ、セイシ♂くん、ホルモン魔女といっしょにご登場。ランコの夢はセイシ♂くんをゲットしてジュセイランに変身すること。月経も排卵もセックスも、ランコのしわざです。とはいえランコにはタイムリミットがあります。妊娠を選択しても、しなくても、ランコのつくるからだのリズムとうまくつき合っていきたい。
女性のからだの謎をときあかす、今を生きる女性の必読書。ランコのひみつが解れば、アナタのからだも見えてくる。
babycom のマタニティ・ヨーガクラスを担当している、きくちさかえのマタニティ・ヨーガの本がついに登場。
「安産は自分でつくる」とオビに書かれています。安産を準備するためのマタニティ・ヨーガの数々のポーズのほか、産後のヨーガ、ベビーマッサージ、お産の便利帳など、お役立ち情報が満載。毎日のヨーガメニューのつくり方の表もついている親切設計です。
解説もわかりやすく、デザインもきれい。楽しめる1册です。
いとう えみこさんは、NPO自然育児友の会の事務局長。
ご自分の赤ちゃんを迎える経過を小学校1年生の娘の視点から描いた出産の記録。写真は夫の伊藤 泰寛氏が担当。家族の暖かみがやさしく伝わってくる一冊です。
ポプラ社「からだとこころの絵本」シリーズ。
「男と女、2つの性があり、受精すると赤ちゃんができる」
思春期の頃、教科書で知った〈いのち〉って
“ただそれだけのもの?”のように感じていた。
いのちの不思議をもっと知りたかったけど、
残念ながら、好い本には巡り会えなかったし、
まわりに素敵な答えをくれる大人は‥‥いなかった。
自分探しの時期が来れば、今の子どもたちも同じようなことを思うんだろうな。
私の目の前で遊んでいる子どものお母さんが、
「この子、人工受精でできたの」と言うのを聞いた時、
この子は成長した時、どんな想いの中を通りぬけていくんだろう‥‥と、ふと思った。
どんな事情にせよ、自分が愛され望まれて、
みーんなそれぞれの物語の中で生まれてきたことを、
子どもたちは知りたくなるはずだし、知らなければならないんだ。
複雑になったのは、〈いのちの誕生〉だけじゃない。
家族、夫婦(パートナー)、親子のあり方も。
それだけに、これからの子ども達が受けとめるものも多くなる。
そんなことを考えていた時、きくちさかえさんが、
「今、小学高学年から中学生向けの、いのちの本を書いてるの」と。
いのちのはじまり、今と昔のお産のこと、女と男・性と体のこと、
いのちと性を考える本の紹介、そして科学でつくられるいのちのこと。
体外受精やクローンのことは、今、しっかり子ども達に伝え、
大人と子どもが一緒に考えなくちゃいけない時だ。
“体外受精で生まれてきた友達が、同じクラスにいるかもしれない。
そして、それはもしかしたら、自分なのかもしれない‥‥。”
現代の子ども達にとって、それが現実なんだ。
「いのちをさがそう!」のイラストページは圧巻!
くまのぬいぐるみにいのちはある?
かぶとむしは? 骨は? 火山は? シマウマは? 卵パックは…?
どのページのイラストも、『ぐっ…』と迫ってくるものがあり(笑)
いのちの輝き、いのちの不思議、うまれるいのち、つながるいのち‥‥。
いのちを産み育む大人に、いのちを伝える先生に。
そして、いのちを受けとる子ども達に。......by森 ひろえ
基本的にはマタニティの書き込みブック。産婦人科医、松峯ドクターと、「かわいいからだ」でおなじみのイラストレーターふじわらかずえ氏のコラボレーション。
妊娠月齢別、症状や健診時の書き込み覧など。
ノートにするにはちょっとごちゃついているけれど、本として読めば2度おいしいかも。
助産士問題って知っていますか? 男女機会均等の社会だからというわけで、これまで女性専門の職業だった助産婦にも男性を導入しようとする動きが出てきている。それに対して、助産婦や女性たちのあいだから「NO」という声が上がり問題になっているものだ。この本は、反対の意義を唱えた人たちによってつくられた。男性にも助産婦職の門戸を解放しようとする改正法案が国会に提出されるという話は、何年も前から出てはいたけれど、その都度反対に合い、今だに宙に浮いたまま。そもそも助産婦ってなんだろうという素朴な質問から、この問題にからむ複雑ないきさつまで、詳しく書かれている。それまで「なんとなくイヤ」と、言葉にできなかった思いがすっきりと書かれていて、納得。
世界保健機構(WHO)が1996年につくった、出産のあり方についての報告書の翻訳と解説がおさめられている。本書の目的は、発展途上と言われる国々での出産の安全性を高めることがそのひとつになっているけれど、もうひとつには先進国と言われている国々での正常な出産が、良質な医療に基づいて行われているかどうかを検証することにある。病院の産科で行われている数々の医療処置がはたして科学的に有効であるかを、ひとつひとつ検証し、有効なもの、有効性が認められないもの、不適切に実施されているものなどにわけられ、解説されている。健診や出産の際、こんなものかなあと、あたりまえのように受けている処置が、実は科学的な根拠に裏付けされていないものもある。より安全なお産をするための、ガイドブックだ。
マンガとQ&A、診断チャートなどで見る、妊娠ハウツー本。チャートで占う「ナイスバディ復帰法」や「妊婦ストレス解消法」のほか、妊娠知識満載の『妊婦カルトクイズ』などのお楽しみのコーナーのほか、「アトピーが心配、牛乳、ヨーグルトはよくないの?」「夫が私をオカーサンと呼ぶ。今からこんなじゃいや!」「陣痛よりカンチョウがこわい」など、Q&A では妊婦の生の声も反映されている。頭を使わず、楽しみながら妊娠を知ることができる内容。
いいお産を体験した女性は、その思いをどうしても伝えたくなってしまうらしい。著者もそんな女性のひとりだ。もともとそんなに子どもが好きというタイプではなかったという写真家が、助産院での出産を体験して、自然な力を尊重したお産や母乳哺育の中に、予想以上に喜びを見い出していく。それを元に、自然な出産や母乳のよさをひもといていく解説は読みやすい。同じ助産院で出産した女性たち92人のアンケートからも、自然で満足のいく出産をした人は子育てにスムーズに入っていけていることがわかる。
36才で出産をしたフリーのライターが、自分の経験を元に同じように高齢出産をした女性たちやそれを支える医療者に取材をして、高齢出産&育児のノウハウを綴っている。高齢出産のリスク、出生前診断、お産する場所、フリースタイル出産、仕事とのかねあい、保育園などなど、ワーキングマザーにとって知っておきたい情報がつまっている。思い出深いお産ができた人は、ポジティブに出産に臨んでいるという。高齢出産&育児は、キャリアを積んできたそれまでの生き方が反映される。だからこそ、じっくり楽しみたいもの。