妊娠中のセックスその１ - お父さんのための妊娠・出産

男性にとってみれば、妊娠は妻のからだの中で起こっていること。
自分は、「まあ、子どもができるんだな」くらいにしか、赤ちゃんが生まれるまでは、なかなか実感が湧かないもの。もちろん、これはショーガナイ。

しかし、妻は、自分のからだに起こっている変化におどろいたり、シンドカッタり、気分が悪くなったりで、けっこう辛い。辛くないまでも、その変化たるや自分でも驚いてしまうくらいなのです。
まず、ご存じ、味覚がかわる。食べたいものが、普段と違う。そして、感情にも変化がある。ということは、当然、セックスの感じ方も違ってきます。これには、個人差があって、「今までピッタリとラブラブだったのに、妊娠したらいきなりパートナーがうっとうしくなる」セックス疎遠派と、反対に「今まで、そんなに求めたことはないのに、妊娠したらいきなり彼を求めるようになった」というイケイケ派もいます。
　夫のほうも、心配症というのでもないでしょうが、「おチンチンで赤ちゃんの頭をつついてしまいそうで、やる気になれない」という消極派もいれば、「妻が妊娠中は、公然のごとくウワキ」なんてことを今だに言う、精力絶倫ぶりっこ男もいるかもしれない。

妊娠すると、ふたりの関係は当然変わってきます。子どもが生まれたらもっと変わるでしょう。お互いに「パパ」「ママ」なんて呼びだすかもしれないし。まあ、そんなことは、ドーダッテいいのですが。
そう、セックスの話。セックスの感覚も、ですから、当然変わってきます。で、ここで、ふたりのセックスについて互いに改めて考えてみるのもいいかもしれません。
セックスはコミュニケーションのひとつですから、いつまでも同じパターンでは、互いにあきもくる。一方が妊娠中なら、よりいっそうの気使いも必要になってきます。
男の人だって、「挿入して果てる」ことばかり考えているわけではないでしょう？　女としては、「激しいセックスはどうも」というときでも、抱いてほしかったり、肌を触って欲しいこともあります。「いわゆるメイク・ラブですね」。

互いにはだかになって、オイルマッサージをしてもかなりセクシーです。いっしょにお風呂に入ってもいい。アロマ風呂は、疲れがとれるし、男性だって気持ちいいはず。そんなことだけでも、女はけっこう満足なことが多いような気がします。　もし、今だに「男は、精子がたまると、おさえきれずに本能的に射精したくなる」なんていう言葉を信じている人がいるとしたら、理性というものが、まるでないことを自分から暴露しているようなものだということに、気づこうね。