ある調査によると、20〜24才の未婚男性の7割が「出産に立ち合いたい」と希望しているとか。
ホントかなあ。現在、妊婦を家に抱えている(失礼!)男性の中で、「出産に立ち合いたい」と思っている人は、実際にもっと少ないように感じます。
出産への立ち合いは、欧米から伝わってきたものですが、日本でも昔から、立ち合う風習のあった地域はあります。昔は、自分の家で出産が行われていたので、出産のときの人手がなかったりすれば、当然の成り行きとしてかり出されるということもあったのでしょう。
もちろん、出産の場に男が入ってはならないという地域もあったでしょうし、あるいは、男性に見られたくないという女性もいたことでしょう。これは、今で言えば、病院の施設的な問題で、分娩室に分娩台が2台あって、そこに立ち合いの家族が入ることを好まない施設があったり、妻として夫に出産を見られたくないという人がいるのと、まあ、同じような状況でしょう。動物にたとえてみれば、雌のお産に立ち合う雄というのはいない(私の知っているかぎりでは)。これは、出産というものが、とても女性的で個人的なことなので、パートナーといえども近寄ってもらってはこまるという、本能的なものがあるということです。
しかも、動物はお産になると、暗がりにいって、一人(あるいは一匹、一頭)になることが多い。こうした習性を考えると、人間の雌もまた、本能的であればあるほど、一人になることを望む人がいるのではないか?という疑問も出てくるでしょう。この疑問は、実に当たってはいるのですが、人間は好みもいろいろですし、やはり人の助けというもののありがたさも知っている。さらに、今は、本能的になろうとしても、病院などでは暗がりはおろか、ひとりきりで出産することはまず不可能。さらに、「人知れずひとりきりで産みたい」などという女性もめったにいない。
というわけで、やはり多くの場合は、援助してくれる人はそばにいることを望んでいます。この場合、助産婦や医師でもいいのですが、やはり、勝手知ったる家族がそばにいてくれると何かと心強いものです。人手という意味でも、そこにいる価値は十分ある。昨今、医療施設では人手不足です。とくに夜中は、人の手が足りない。そんな中で妊婦は、ひとりぼっちで陣痛をのり超えなければならないことも多いもの。人手は夫でなくとも、妊婦の母親でも姉妹でも、だれでもいいのですが、夫でももちろんかまわない。
さらに、生まれる赤ちゃんのサイドから考えると、生まれたときにお父さんがそばにいるというのは、これまた非常に価値がある、と私は思います。
しかし、家族には家族の事情があり、望むことも人それぞれですから、お父さんが立ち合うかどうかは、個々に話し合ってみるしかない。女性の中には、あるいはカップルによっては、夫に分娩室に入ってほしくない、入りたくない、という人もいます。実際、立ち合いがすべてうまい結果になっているかというと、そうでもないケースもあるのだ。
このご時勢、「夫は立ち合うほうがスマート」みたいな傾向もあるから、“いい夫”しちゃって「立ち合うよ」と言ったものの、本当は気がすすまなくて、立ち合ったことに感動もできず、ずっとそのことがわだかまりになってしまった、という男性もいるらしい。立ち合ったことによって、夫婦の関係は変わってしまった、というカップルもいるかもしれない。
これは、個人の考え方プラス、カップルの関係性にも関わってくること。よ〜く、話合って、お互いの希望を伝えておいたほうが、あとあとに引かないかも、よ。
お父さんのための出産準備
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