babycomアンケート アンケート結果
「お産へのパートナーの立合い」について


実施:babycom
実施期間:1998年8月
babycom掲載:1998年10月 2006年4月再編集


お産へのパートナーの立合いアンケート 結果報告
パートナーの立合いについて

アンケートへのご協力ならびにアンケートに関連してのご意見という形で参加していただいた皆さまに感謝いたします。
寄せられた意見は、パートナーの立合いに肯定的なものがほとんどでしたが、男性側の立合いについての誤解がまだまだあることを再確認しました。
今後、ここに寄せられたご意見が、これから立合われるパートナーの心の支えや一つの指針に役に立てればと思います。

◇ アンケートの質問内容 ◇
問1:出産のとき、お父さんはどこにいましたか?
問2:その理由
問3:パートナーの立ち会いについてのご意見をお聞かせ下さい。




出産は夫と二人でする・・・「居合わせる」ことだけを指すのではなく!

男は役にたたないな、でもわたしは立ち会い出産をおすすめします。

全ての人に「絶対立ち合いがいい」とは言えませんが、夫婦でするお産が一つの選択肢として

職場の雰囲気からそれを理由に仕事を休めないなどの周囲の環境がそれを妨げているのだと思う。

彼がへその緒をきってくれたのですが二人で感動しました。(米国テキサス州)


アンケート結果へのご意見・ご感想 >>意見・感想を見る



MURAIさん  男性 28歳

1:分娩台のそば

2:妻の希望
正直なところ最初は勉強不足ということもあり、妻の母にお願いしようと思っていたのですが、それまで陣痛を一所懸命がんばっている妻をみて、少しでも勇気づけることができたらと思いました。

3:分娩室にはいると看護婦さんに「ご主人はこちらへといわれ、妻の頭側へ座らされ結局出産の際も座ったままだったのでもう少し動いて妻の視界にいてあげたかったと思います。陣痛の間は一緒に深呼吸したり腰をさすったり、飲み物を取ってあげたり一緒にがんばれたので自分なりに納得できました。もしかしたら私のケースは楽な出産だったのかも知れませんが、やはり妻の一番の心の支えになれるのは夫だと思うので、時間が許す限り私は立ち合いたいと思います。



コータローさん 男性 

1:福井県敦賀市の滝澤助産院という所で出産しました。
  妻を抱えていました。

2:あまり積極的にではないのですが、いっしょに出産するという事が分かるという事でしたので、、妻は大変喜んでいるようですし、それは何よりの僕の喜びです。また「誕生を記憶する子供たち」という本を読んだので、記憶に父親の姿も入れてほしいと思いました。

3:立合う事がスマートだからでも、何でも出来ればした方がいいと思いますが、それによってパートナーとの関係が壊れる可能性もあると思います。しかし立合いを断ったり、言い出せなかったと言う事でも壊れる関係は壊れるし、何より主役は赤ちゃんと母親ですから父親として出来る事はやった方がいいんじゃないかと思いま す。 子供は出生時の事を覚えているそうですから。



MORIさん 男性

1:分娩台の横

2:最初は妻の希望でしたが、説得されるうちに、「これは自分にとっても人生の一大イベントである。
 その瞬間を見逃す手はない。」と思うようになった。(真剣に!)

3:とにかくよかった!妻の一生懸命な姿、そして我が子の誕生の瞬間をこの目で見ることができたのは、父親になるための第一歩だという”おおげさ”な感 慨めいたものさえあった。個人的に「血」とか「縫う」とかいうことに特に抵抗がないせいか、立ち合うことにプラスはあってもマイナスは特にないと思う。



ハルミさん 女性 千葉県 

1:分娩室のすぐ近くの待合所。

2:病院の宗教上の理由から(キリスト教)医師以外の男性の分娩室入室を禁止していたため。ただし、それ以外の時は、可能な限り一緒にいられるよう便宜を図ってくれた。

3:私は、病院の宗教的理由から立ち会いがかないませんでした。

うちは夫婦して立ち会い出産を希望していたのですが、いざ妊娠してみると、胎盤の位置が悪いやら子宮口がゆるいやらで、切迫流・早産の連続で、早産確実という状況でした。ですからそれまでは自宅近くの、ラマーズ法や夫立ち会いを推奨している個人病院出したが、実家から近くてNICUのある病院に変更せざるをえませんでした。

新しい病院は、キリスト教系の大学病院でした。可能な限り、自分の理想に近いお産をしたくて、立ち会い、呼吸法、母乳の考え方、その他いろいろと病院側に確認したり、交渉したりしました。 残念ながら宗教上の理由から、医師以外の男性の分娩室入室は禁止されているとのことで、これはいくら説得しても絶対譲ってもらえませんでした。 ただし夫の陣痛室の入室は、ウェルカムではないけど、いいですよという感じで了承してもらいました。私は、切迫早産から早産してしまうまで、それこそ何度も2、3分間隔になっては持ち直す、を繰り返したので、その度に夜の陣痛室に夫が来てくれて支えられました。(陣痛室に入る度に私が言わなくても即座に夫に 連絡してくれた病院には感謝しています。)

そこの病院は、立ち会いに関してだけはどうしてもダメで、それ以外は基本的に大病院の割に妊婦にフレンドリーだったので、とても好感を持てました。 母親学級も、立ち会い不可と知っていても、何人もの人がご夫婦で参加していました。もちろんうちもそうしました。

これからお産をする人で、立ち会いその他を希望していながら都合でそれが出来ない産院を選んでしまっても、可能な限り自分の希望を産院に伝えて、納得できる状況を作ってほしいと思います。そこまですれば、ある程度満足のいくお産が出来ると思います。是非トライしてみて下さい。
また、「出産は夫と二人でする」と言う発想は、単に分娩に「居合わせる」ことだけを指すのではなく、妊娠初期から二人で関心を持ち、二人で「妊婦ライフ」を送り、二人で出産に向けて準備し、分娩の際も協力しあうということであるはずですので、立ち会いだけを取り上げて状況が許さない、夫がしたがらないなどで余り嘆かないことも必要だと思います。(むろん立ち会えればベストですが、それだけじゃないってことです。)



Ryoさん 男性 栃木県

1:出産の時、分娩室のすぐ外の廊下にいました。

2:夫婦、病院とも立ち会うことに合意していましたが、難産となってしまい、「吸引機を使うので今回は立ち会いは諦めてください」との医師の指示により、分娩室から廊下で待つように言われました。



さきこさん 女性 千葉県

1:陣痛時   : 会社、自宅、病室など
  産まれる瞬間: 分娩室の中
2:病院の施設、規則の関係で子供が出てくる瞬間しか立ち会えなかったため。
夫は産まれる日は陣痛中の私に付き添って腰をさすったりするために会社を休んだが産まれる瞬間しか立ち会えないと病院に言われ、自宅で待機していた。

3:出産の環境
私は里帰りせず、夫と2人で出産、子育てしました。夫は私が退院後10日間年休をとり、めんどうをみてくれました。

夫が分娩室に入る直前に看護婦さんが苦しんでいる私に、しっかりしないと「おまえはお産でみっともなかった。つまらない奴だ。」と死ぬまで夫に言われ続けることになるのよ!といって励ましてくれました。そういう男の人も多いのかもしれないと思いました。
私も自分が実際に体験するまでは、「お産はみんなが何度もしていることなのだからそんなに苦しいわけはない。皆おおげさに言っているんだろう。」などと思っていたのですが、体験してあまりの苦しさにびっくりしました。 男性は実体験できないのですから、無理もないのかもしれません。

私は始めは立ち会いにするつもりはなかったのですが、一日目の陣痛中ずっと一日中、分娩室(陣痛室がない病院でした)にひとりぼっちでつらかったので、夫に腰をさすってもらいたくて2日目は会社を休んでもらいました。
私は陣痛はつらかったのですが、いきむときはそんなにつらくなかったので、産まれる瞬間だけの立ち会いなら別にいまさら必要ないという感じでした。陣痛のときにいっしょにいてもらいたかったです。



匿名希望 男性

1:立会いをした
2:正月休みだったし、以前にはずみで立会いをすると言ったから
3:立会いをしてよかった。子どもが益々可愛く思える。しかし恐かったですよ。



KOUNOさん 男性

1:分娩室の中にいました。
 
2:妻に立ち会い出産を希望されたため。

3:最初、妻から立ち会いを希望されたときは、げーっと思ったのが本音です。
まわりからも血だらけで貧血で倒れるだとか、以降SEXできなるだとかいろいろいわれびびってたのもありましたが、やはりちゃんと自分がたちあった人間の意見聞かないとだめですね。
誤解が多いようです。

自分が立ち会った感想は、男は役にたたないな、と。嫁さんが陣痛でうなってるのに腰をさするくらいしか できないし、いざ分娩室はいっても、枕元で声かけるぐらいですからね。でも自分の子どもの命の誕生に立ち会うことは大変よいことです。またそうそう経験できることではないので、わたしは立ち会い出産をおすすめします。



KUNIHIKO&JUNKOさん

1:職場。

2:まだまだだと思っていたので、急なお産になったということと、前日に既に仕事の割り振りが個々別にできており、代役もいなかったため。

3:お茶の水の三楽病院で昨年5月に出産しました。
 この病院は、それより6年前には大学の母性保健の実習の場でもあったわけですが(そのときに様子や手順を細々と知ることができたので、迷わずそこに決めたのですが..)、パートナーの立ち合いに関しては、当時と現在とではかなりの差がありました。  6年前は、立ち合い出産を奨励していたにも関わらず、産前教室(ペアレントクラスと称しています)に参加する夫は、一人いるかいないかくらいで大変珍しく、学生間でも話題になるくらいでしたが、現在では、産前教室が平日の午後に開催されるにもかかわらず、夫同伴出席者が圧倒的でしたし、立ち合いでない者がかえって居心地悪いくらいでした。時代は変わったのだなあと考えておりましたが、まだまだ立ち合いを好まれない所もあるのですね。驚きました。



KATUSI・SATIEさん 東京都

1:第一子:手術室の外
  第二子:手術室の中、妻の枕元

2:第一子:帝王切開だったため
  第二子:同じく帝王切開だったが、第一子のときとは別の産婦人科で、先生が手術室に入れてくれた

3:帝王切開の手術室に入れるとは思ってなかったので、最初はちょっと戸惑ったけど、一生に一度のことと思い立ち合うことにした。第一子の時は産声も近くで聞けなかったことを考えると、生まれたときの感動はやっぱり違う。産湯をつかったあと、縫合が終わるまでずっと生まれたばかりの赤ちゃんを抱いていられたのはとっても貴重な体験だった。自然分娩とはまた違うのだろうが、あの血を見ると見ないとでは妻に対する感謝の気持ちは全然違うと思う。上の子もみんな一緒だったらもっと「家族」を実感できたかも。
生まれたばかりの赤ちゃんにあいたくて、普通分娩を望んでいました。一度のことだからと彼にも小さな息子にも立ち合ってもらいたかった。なかば強引にそばにいてね、と説得し続けました。きっと面倒くさいなって思ったり、いやだと思ったりした。


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監修/医学博士・産婦人科医師(故)進 純郎先生(監修当時)葛飾赤十字産院院長





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