掲載:2018年7月1日
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子育て世代に必要な保障とは?
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前述したように必要な保障額は、ご家庭の状況によってそれぞれ違ってきます。
ここでは二つのご家庭を例にあげ、保険で準備が必要な金額を算出しました。
Aさん一家の例
共働き、子ども1人、住宅ローンあり
・設定データ
ご家族構成 | 夫婦共働き(ご主人40歳、奥さま38歳)、子ども1人(5歳)の3人家族 |
住宅 | 持家(ご主人のみでローンを4,000万円組んだ) |
貯金 | 500万円 |
年収 | 世帯1,000万円 |
生活費 | 20万円(住宅ローンは除く) |
教育プラン | 子どもは高校から私立予定 |
Aさん一家に必要な保障額は?
・夫:生命保険(死亡保障2,000万)、医療保険(日額10,000円)
・妻:生命保険(死亡保障4,000万)、医療保険(日額5,000円)
夫婦共働きなので、どちらにも生命保険、医療保険とも必要です。
ただし、住宅ローンを組んでいる方は死亡時に住宅ローンが相殺されるので、生命保険の必要保障額はそれほど高くなくても良いでしょう。
なお、夫が死亡した際には遺族年金が支給されるなど手厚い社会保障を受けられますが、妻が死亡した際にはそうした保障はありません。
そのため、このご家庭の場合、生命保険の保険金額は奥さんの方を高く設定する必要があります。
夫の死亡保障は、ご主人が亡くなった後も奥さまが働く前提で教育資金が賄えるように、妻の死亡保障は、家のローンが返せるように死亡保障を考えました。
ご主人が亡くなった後に子どもを預けられるのかなど、ご家庭によって状況は様々かと思いますので、あくまで一例としてご参考にしてください。
Bさん一家の例
片働き、子ども1人、賃貸暮らし
・設定データ
ご家族構成 | ご主人(35歳)、奥さま(35歳)、子ども一人(5歳)の3人家族 |
住宅 | 賃貸(月10万円) |
貯金 | 300万円 |
年収 | 世帯700万円 (奥さまは現在専業主婦だが、子供が小学校に上がるころにパートに出る予定) |
生活費 | 15万円(家賃は除く) |
教育プラン | 大学まで公立(国立)の予定 |
Bさん一家に必要な保障額は?
・夫:生命保険(5,000万円〜)、医療保険(日額10,000円)、就業不能保険(月々20万円/最低手取りの半分程度)
・妻:生命保険(家事・育児分の保障)、医療保険(日額5,000円)
現在賃貸暮らしである点や現在妻が専業主婦であることから、夫に大きな保障が必要です。
もちろん、夫に万が一のことがあった場合、実家に帰れるのであれば、家賃分保障額を減らしても良いかもしれませんね。
また、妻が先に万が一のことがあった場合、育児や家事をどうするのかを考えると、妻に少し生命保険をかけておいた方が安心かもしれません。
二つの例をあげましたが、ご家庭により必要保障額が違ってくることがお分かりいただけましたでしょうか?
上記設定以外にも、車購入の有無・将来の夢などを具体的に考えていくと、より正確な必要保障額が算出できます。
まとめ保険の見直しポイント
わが家にあった保障を考える前に、子育て世代に知ってほしい保険の見直しポイントをいくつかご紹介します。
✔ 大きな死亡保障が必要の場合は、コストが抑えられる掛け捨ての商品もうまく利用する
✔ 学資保険などの貯蓄型保険で学資金を準備して、運用と保障とを両立させる。
✔ 子どもが小さいうちは、いざ入院や手術を受けることになった場合は治療費の他にベビーシッター代、家事代行なども必要かもしれません。高額医療費制度だけでは賄えないかもしれないリスクがあることを意識する。
✔ 子どもが産まれた後も、住宅購入や車の購入など大きくお金が動くタイミングには都度見直しをする。
ご家庭の環境によって、必要となる保障は異なるため
しっかりとライフプラン(生活設計)を決めることが重要です。
次回は、ライフプランの立て方について紹介します。
(文・小関美代子/ ファイナンシャルプランナー)
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