プロに教わるお金のレッスン Lesson2
子育て世代の貯まる家計管理のコツ(2)
子どもが生まれた世帯が陥りやすい赤字家計とは?
わたしたちFP(ファイナンシャル・プランナー)が受ける相談内容は多岐にわたりますが、子どもが生まれた夫婦によくある相談の一つが家計診断です。子どもが生まれたことで出費が増え、家族が増えたことでお金の使い道も変わり、以前のように貯金もできなくなったことなどがきっかけとなり、家計を根本的に見直したいという考えに至るのが一般的のようです。また家計診断に関しては、母親からの相談がより多い傾向にあります。
今回は家計診断に関する相談の中でよくあるケースを見ていきます。
......DINKS時代のお金の使い方を抜本的に見直す Bさん夫妻の場合
夫が家計に関心がなく、子どもが生まれてからも生活スタイルが変わっていないことに不安を感じる奥さま。子どもが生まれて家計が以前より厳しくなっているため、家計全体について専門家からアドバイスがほしい。
家族のデータ図3【Bさん夫妻の育休中の家計】
※ボーナスは別途
図4【Bさん夫妻の育休前の家計】
※ボーナスは別途
図5【Bさんご夫妻の家計改善実践後】
DINKS時代のお金の使い方から脱却する
奥さまの収入が減り、子どもが生まれて家族が増えたという状況を正しく理解して、お金の使い道を根本的に改善する必要があります。まずは家計の内訳を正確に把握しましょう。
固定費を削減する
家計で住宅関連費の占める割合が高い場合は、住宅ローンの借り換えを積極的に検討しましょう。現在は金利も低く、借り換えにより大きな効果を得られる場合もあります。通信費や保険料といったその他の固定費についても見直し対象です。車についても、レンタカーやカーシェアなどの利用に転換することが必要かも知れません。
将来かかるお金を予め経費として織り込む
今後予想される大きな出費として、子どもの教育費、住宅ローンの返済、老後の生活資金があります。将来必要となるお金を準備するために、予め貯蓄するお金を家計の支出の一部として考えておきましょう。
しかし保育園や幼稚園の費用など、お子さまが生まれた後は意外とお金がかかり、毎月の収支が厳しくなる傾向があります。ボーナスなどの一時収入を上手に活用して資産形成することを心がけましょう。
奥さまの復職後の収入は貯蓄に回す
復職しても時短勤務などで、子どもが生まれる前の収入からは下がることが予想されます。育休中の今しっかりと家計を見直し、それを今後も基準することで、奥さまが復職後に増えた分の手取りは、きちんと貯蓄に回しましょう。
将来の支出に備える
今から15年後には子どもの教育費がピークを迎え、さらに子どもが独立した後は退職して収入がないことも予想されます。住宅ローンの残債も残っている可能性も高く、今から年間の家計に占める貯蓄割合をできる限り引き上げることが求められます。
1.家計の収支を正確に把握して、計画的にお金を使う
2.見直すことができる固定費は積極的に見直す
3.貯蓄も家計の支出の一部とみなす
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