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こんな産院あんな病院

アイ・レディスクリニック

院長:伊藤泰樹 産婦人科医師
名古屋市南区加福本通3-64  Tel  052-614-1103
診療内容/産科、婦人科
外来診察時間/毎日 午前9:30〜午後14:00(土曜日は13:00まで)
       月曜日、金曜日 午後17:00〜午後19:00
外来休診/日、祝祭日、午後休診/火、水、木、土

特徴/医師・助産婦による自然分娩、フリースタイル出産、夫・家族の立会い、マザークラス、マタニティ・ヨーガ、マタニティビクス、ペアレンツクラス、アフタービクス、母乳推進、希望により母子同室、家族入院、退院後の母乳育児相談、離乳食相談

アクセス/名鉄常滑線 大江駅より 徒歩5分/熱田伝馬町よりバス-鳴尾車庫行または総合体育館行-港東通バス停より1分

ホームページ http://www.youandai.com/

取材/きくちさかえ 2002.10月掲載 2006.4月更新

ガーデニングがほどこされた玄関を入ると、そこには重厚な絨毯がしきつめられたシックな空間が広がる。受付の前の待ち合い室は落着いた雰囲気で、母親たちといっしょに訪れた子どもたちもくつろいでいた。
ここは、名鉄常滑線の大江駅から加福本通をはさんだ向かい側にあるアイ・レディスクリニック。1990年の開業以来、アットホームな診療で人気を集めている産婦人科クリニックだ。年間の分娩数は800例。その人気の秘密は、お母さんと赤ちゃんにやさしいケアをしていることだとか。上の子を連れて診療にやってくる母親も多いことから、上の子がたいくつしないように、外来の待ち合い室には、おもちゃや絵本が準備されていることもうれしい。もちろん健診も、上の子といっしょに受診することができる。
待ち合い室には、生まれた赤ちゃんたちの写真が張ってあり、そのとなりには、このクリニックで行なわれている、数々のクラスの案内が掲示されている。出産準備のためのマザークラスやペアレンツクラスのほか、マタニティヨガやマタニティビクス、産後のアフタビクスや赤ちゃんのためのベビーマッサージクラスなど、めじろ押しだ。

こうした充実したサービスは、院長先生のお考えとともに、先生の奥様である伊藤弘美さんのアイディアなのだとか。弘美さんはバースエデュケイターでもあり、マザークラスやペアレンツクラスの指導を担当、お産に向けた準備クラスの内容はとても充実している。


女性のもつ産む力を生かす自然なお産が基本


受付の奥にある外来には、別に待ち合い室があり、こじんまりとしたくつろげる空間。その奥に診察室があり、さらに陣痛室、分娩室、新生児室がある。
「陣痛室では、くつろいでいただけるように、自由な姿勢で過ごしていただいています」と伊藤弘美さん。前向きに腰掛けることができるアクティブ・チェアーもおかれている。陣痛のときは、ベットで横になっているより、上体を起こしていたほうが楽、という人も多く、そうした人にはこのチェアーはとても役にたつのだとか。

分娩室には、産婦や家族がリラックスできるようにと、やさしい音楽が流れている。出産は自然分娩の場合には助産婦が介助。先生はそばで見守っている。「アイ・レディスクリニックでは、できるだけ自然なお産を基本に、女性が本来もっている産む力を最大限に生かせるようにスタッフがサポートしています」
内診が少ないのも特徴のひとつ。これは院長先生の配慮によるものだとか。陣痛中には産婦さんの好きな香のアロマをつかったケアも行なわれる。希望によっては、指名した助産婦がずっと付き添うことも可能だ。 「時間外の延長料金を気にされて、入院の時間を心配される方もいらっしゃいますが、当院では、入院時間で料金が変わることはありません」と、きめ細やかな配慮がうれしい。


家族もいっしょに入院できる

入院室は2階と3階。入院はすべて個室で、最近、改装した部屋の壁紙は、院長先生自らが選んだというやさしい色調。2階と3階で、壁紙の色が違うというおしゃれな工夫も。特室や特別室にはバス、トイレが着いていて、ホテルのような快適さ。希望があれば家族が泊まることも可能だ。

食事は手づくりの野菜中心の家庭料理。お祝膳も用意されている。
厨房では、経験豊かな調理師さんたちが、心をこめて夕飯をつくっていた。料理も食器も、季節に合わせて考えられていて、心配りが感じられる。いっしょに宿泊する家族にも、同じ食事を注文することができる。
上の子も泊まることができ、しかも入院中の託児サービスもある。これは、このクリニックで出産した母親たちがボランティアで子どもを預かってくれるというもの。託児は、女の子には女の子のいる母親、男の子には男の子のいる母親を選ぶように手配してくれるのだとか。同じくらいの年齢の子といっしょに遊べるので、子どもたちも大喜びだ。「お母さんたちの援助とサポートに助かっています」と、伊藤弘美さん。


ワクワクホットスタジオ

妊娠中だけでなく、産後のクラスやエクササイズも、とても充実している。それもそのはず、クリニックのとなりには「ワクワクホットスタジオ」という別の建物があって、そちらのホールで、数々のクラスやエクササイズがほとんど毎日行なわれているのだ。こうしたクラスを担当している指導者も、アイ・レディスクリニックで出産した人だとか。
ワクワクホットスタジオのメニューは、マタニティヨガ、マタニティビクス、ソフトエアロビクス、アフタービクス、キッドビクス、親子ビクス、ファンクキッズ(小学生用ダンス)、一般ヨガなどのほか、不妊ヨガも行なっている。こちらも、全クラスに託児サービスがある。


女性に喜んでもらえるケアを目指す

「お産にはリスクのある方もいらっしゃいますから、まず安全を確保することが一番ですが、当院では、できるだけ介入を少なくした待つお産を心がけています」と伊藤弘美さんは言う。


院長やスタッフと、来てくださる方々とのコミュニケーションを第一に考え、医学的な面ばかりでなく、ソフト面にも力を入れています。陣痛で入院した人には、できるだけスタッフが着くようにしていますし、ナースコールにもすぐ答えています。
ナースコールは患者さんに呼んでもらっているという考え方で、すぐに駆けつけています。産後は、スタッフ全員でお母さんたちのお世話をさせていただいています。たとえば、助産師や看護婦には話せないようなこともあるかもしれませんので、厨房や掃除を担当しているスタッフも、声をかけてお母さんたちの相談相手になってもらっています。そうした話をスタッフ間で申し送りをして、話合い、患者さんをみんなでフォローしていくようにしているのです」
 伊藤さんは、「これでよかったんだと感じてもらえるように、自分のお産を消化してもらうのも目的のひとつ」と言う。そのために、ときには、何らかの理由でほかの病院に搬送になった場合なども、伊藤さんが見舞いに行って話しを聞き、フォローしているのだとか。「患者さんに喜んでもらえるのが一番うれしいですね」  スタッフは全員、アイ・レディスクリニックで出産しているというから、それが何よりこのクリニックのお産のケアの質を物語っているかもしれない。 

取材/きくちさかえ 2002.10月掲載 2006.4月更新


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監修/医学博士・産婦人科医師(故)進 純郎先生(監修当時)葛飾赤十字産院院長




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