WM特集 エッセイ 子育て・仕事・わたし8
ワーキングマザーの5月病babycom「育児・子育て」で、生後一ヶ月からの『子どものからだと病気 - ひだまりクリニック』を担当していただいているDr.ひだまりさんの連載エッセイ。「子育ても仕事もどちらも大事」と言うひだまりさん。ふたりのお子さんを育てているご自身の体験からの、ほんのりあたたかいワーキングマザーへの応援エッセイです。
1.完璧主義はいっときあきらめよう1. 完璧主義はいっときあきらめよう
体力も時間も限りがあるのだから、どれも完璧を目指すと疲れがたまります。走り続けることは凡人には無理。メリハリつけて親も子も気を抜く時間が必要だと思います。仕事も、競争するのは向かない時期なので、自分の納得できるレベルを今までより甘くしてもいいのでは? なにより今は続けること。2. 人の助けを上手に借りよう
夫の手は、本当は借りられてあたりまえだと思います。だけど、母親が自分の希望で仕事を続けるときは、結構これがあてにならないこともある。「無理することないのに」とか、ひどい場合には「自分がやりたくてやってるんだろう」などと言われてしまったり。 そんな時、なんで私ばかり・・・とやりあうと、たとえ正論であっても、あとに残るのは倍増したストレスばかりということにもなりかねない。感謝の気持ちを持ちつつ上手に助けを借りるということは、身内の場合は難しいことも多い。でも、大事なことだと思います(意地っ張りな私には、9年経っても難しい・・・)。シッターさん、ご近所、保育園仲間、おばあちゃんおじいちゃんなど助けは、多いほどいいです。子どもは病気など突発的なことをおこしやすいので。3. 保育園の保育者や仲間同士といい関係をつくろう
子どもって不思議なもので、母親の微妙な心理を結構わかっているものです。保育園との信頼関係がうまくいっていないと、子どもは慣れにくかったりします。保育園仲間のお母さんは、助け合いのとてもいい仲間になることがあります。ちょっとしたアドバイスがとても気持ちを楽にしてくれることもあります。4. 職場での協力や理解を得る努力を
これも難しいかもしれないけれど、大きな組織や子育て中の女性の多い部署では、助け合いが可能かもしれません。理想は、助けられていた人が、今度は今までお世話になったからと次の世代のワーキングマザーを助けてあげるというようなことが自然にあればいいんですけれど。逆に、私はこんなに頑張ってきたんだからあなたにもできるはず、世間では当然なのだからと、育児の方針まで意見されることもあるかもしれません。私自身そのような職場で次男が7ヶ月の時、フルタイムの職場を去りました。次に勤めたパートの職場は、子育て中はとても助けてもらいました。5. 子どものサインに気づく、子どもの気持ちに添う
これは難しい!(私もできてないかも・・・) 子どもは保育園から帰ったら聞き分けがなくなるとか、甘えるとかでバランスを保っていることもあります。その気持ちを受け止めてあげるのは、疲れているお母さんには難しいですよね。でも無視するとエスカレート、少しつきあうと意外にすんなり折れることがあります。6. 自分の充実、幸せのための仕事であるように
あたりまえのことですが、続けることが自分をすり減らすことでしかないときは、働くことをやめたり、働き方を変えることを考えてもいいのかもしれません。これは、個人の問題ですから、それぞれの「仕事」や「幸せ」というものの価値観にもつながるのでしょうが。お母さんが本当に充実していて幸せなら、子どもは幸せなんだと思います。子育て・仕事・わたし CONTENTS