仲間同士の支え合い
鈴木良子さん(フィンレージの会会員)
中には子どもをほしいと感じない女性もいます。彼女は逆に、なぜほしいと思えないんだろう、私は女じゃないんじゃないかと悩んでいました。無月経のある女の子は、母親から「女じゃない」って言われたといいます。子どもを産む産まないという問題をめぐって女性たちは傷つき、一方で無自覚のまま人を傷つけていることもけっこう多いのです。
私は「産める=女」ではなく、産める産めないに関わらず、からだがどうであっても、性は自分の認識によって決まると思っています。ジェンダーフリーの中ではよく「男も女も同じ」と言われますが、そんなに簡単に垣根はとり払えない。私は女であることにこだわっていたいし、女であるからこそ、こういう問題にかかわりたいのです。
とはいえ、そこまでまだ自分に向きあいたくないという人もいるでしょう。自助グループの中でも、知らぬ間に傷つけあってしまうこともあります。自助グループがすべての人に向いているというわけではありません。ひとりでのり越えられる人もいるでしょう。でも、仲間同士で話し合い、考え、支え合うことは、悪くないと私は思います。
私自身、仲間を得られたということが、とても救いになりましたから。