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お母さんと赤ちゃんの栄養学

乳児の栄養-4

赤ちゃんが4から5ヵ月になると、お乳だけでは栄養が不十分になります。エネルギーやたんぱく質、鉄や銅などのミネラルが特に不足しがちです。 また赤ちゃんの消化機能も発達して消化吸収の作用が増ます。

赤ちゃんのための栄養学

文:鈴木たね子(すずき たねこ)農学博士



離乳を始めて約一ヵ月過ぎた頃、生後6ヵ月になると、赤ちゃんは離乳食になれてきますから、離乳食を一日2回にします。
赤ちゃんの個性やお母さんの生活で勿論多少異なりますが以下に一例をあげてみます。

 1) 朝 6時 母乳またはミルク
 2) 午前10時 離乳食と母乳またはミルク
 3) 正午 果汁
 4) 午後 2時 母乳またはミルク
 5) 午後6時 離乳食と母乳またはミルク
 6) 夜 10時 母乳またはミルク
 7) 夜間は授乳しなくてよい。

離乳食は穀類、野菜、たんぱく食品をバランス良くとり混ぜて与えます。
たんぱく質食品では全卵、豆腐、納豆、チーズ、魚肉、とり肉、牛肉などを組み合わせ単調にならないように食品の種類を増やしてゆきます。
たんぱく食品とエネルギーになる穀類、ビタミン、ミネラル源の野菜は毎食とるようにします。目安量としては、一回に、かゆ子供茶碗1/2杯、全卵1/2個、肉や魚肉は10ー20g、野菜や果物20ー40gくらいです。
離乳食の量がふえても、赤ちゃんに必要な一日の栄養素の50%は母乳やミルクからとっていますから、食事の間の授乳は大切です。離乳食を食べた後のお乳はそれほどほしがらなくなります。
離乳の中期になったら、なんでもそれほドロドロにする必要はありません。すり潰すよりも細かく刻むようにします。この頃は、歯がはえだしてきますから、すこしずつ固さを増やしてかたちのあるものをあたえます。

料理としては、たんぱく質食品では、おむれつ、茶碗蒸し、いり豆腐、白身魚のムニエル、ハンペン、鶏ひき肉や豚ひきにくと野菜(たまねぎ、じゃがいも、)の煮込み。
野菜料理ではかぼちゃの煮物、かぶのホワイトソース煮などが考えられます。離乳は完了までに6ヵ月ぐらいかかるので、あまりにお母さんが張り切ったり、神経質になったりすると疲れてしまいます。
離乳食に向いているものがあれば、大人の家族の料理をとりわけたり、材料を共用してつくるほうがよいでしょう。
衛生的でやや薄味であれば問題はありません。


赤ちゃんのための栄養学

お母さんと赤ちゃんのための栄養学 INDEX

授乳しているお母さんの栄養と食事

お乳の出が悪い人のための薬膳料理

乳児の栄養
.......離乳

.......離乳食を作る前に

.......離乳食の作り方

.......離乳の中期

.......中期離乳食のつくりかた例


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