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お母さんと赤ちゃんの栄養学

乳児の栄養-2

赤ちゃんが4から5ヵ月になると、お乳だけでは栄養が不十分になります。エネルギーやたんぱく質、鉄や銅などのミネラルが特に不足しがちです。 また赤ちゃんの消化機能も発達して消化吸収の作用が増ます。

赤ちゃんのための栄養学

文:鈴木たね子(すずき たねこ)農学博士



1)準備するものは?

こお米、野菜、くだもの等の量はだいたいのめやす量でもよいのですが、最初はキチンと計量してつくりましよう。
まず計量カップ、計量スプーン、キッチン用のバランス、そのほか、おろし金、小さなすり鉢、茶こし、底の平らなスプーン(いちご用のスプーン)、レモンのしぼり器。また赤ちゃんの食器は大人の食器とは別にしましょう。


2)離乳は赤ちゃんにとって大きな難関

私たちの人生にはいくつかの超えねばならないハードルがあります。
離乳とおむつを取ることは、人生で最初に遭遇する難関といえます。赤ちゃんにとっては始めての大変な冒険ですから、このことをお母さんは良くわかってあげて下さい。
最初のうち上手にいかなくても決しておどろいたり、あきらめたりする必要はありません。赤ちゃんにも個性や人格があります。皆同じではありませんので、育児書や経験者のいうことと違ってもあせらずにゆっくり見守りながら進めましょう。


3)離乳の開始

赤ちゃんはたったひとつの栄養源であるお乳からそれ以外の食べ物に遭遇します。離乳の時期を決めるのに次の4つのポイントを目安にしましょう。普通は4〜5ヵ月たってから離乳を始めます。

1.すでに果汁や野菜スープなどを飲んでお乳以外の味になれている。 
2.さしだされた赤ちゃん用スプーンを見てびっくりして泣き出さない。 
3.ミルクで軟らかくした乳児用ビスケットを舌の上にのせると飲み込む。 
4.授乳は3から4時間おきに規則的に行っている。

以上の4つのポイントをクリヤーしていない場合は、まず授乳を規則的にして、果汁や野菜スープ、うすくぬるい番茶などの味になれさせましょう。

離乳の最初に赤ちゃんがびっくりすることをすると第一印象が悪くスムースに離乳がはこびません。
すっぱすぎる果汁や熱すぎるスープ、冷たすぎる飲み物はさけたほうが良いでしょう。
昔は衛生環境がわるかったので、梅雨時には離乳を開始しないといわれましたが、今では家庭内の衛生環境がよくなったので梅雨時に始めてもかまいません。


赤ちゃんのための栄養学

お母さんと赤ちゃんのための栄養学 INDEX

授乳しているお母さんの栄養と食事

お乳の出が悪い人のための薬膳料理

乳児の栄養
.......離乳

.......離乳食を作る前に

.......離乳食の作り方

.......離乳の中期

.......中期離乳食のつくりかた例


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