新しい家具に要注意
デパートの家具売り場で目の痛みや頭痛を感じるという人がいます。それらはシックハウス症候群とよく似た症状。それもそのはず。それらの新しい家具からは、新築の建材と同じ、塗料や接着剤などの薬剤が揮発しているからです。
「木製家具の場合、合板を使っているものは接着剤などの化学物質が使われています。化学物質の発生源となりにくい家具を選ぶポイントとしては、無垢の木を使っているもの、あまり臭いのしないものを購入することです。また、ホルムアルデヒドは水溶性なので、家具が届いたら水で絞った雑巾でしっかりと拭くといいですよ。
食器棚などなら、水をいれたコップをしばらく入れておくと、ホルムアルデヒドが水に溶け込むので早く臭いがぬけます」と林さん。
また、最近ではホルムアルデヒドを吸着するワックスもあるので、そういった製品で家具を手入れするのもひとつの手だとか。
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babycom Goods Navi
スプレーするだけで空気中のホルムアルデヒドを除去
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天然100%シックハウス対策商品
mkecoⅡ(エムケイエコ)
特許第4195669号 シックハウス・シッカー対策用として、開発。 お部屋や車の中にスプレーすることで、ホルムアルデヒドを除去できます。天然成分100%で、化学物質に過敏の方にも安心。
使った後にも残り続ける殺虫剤
暑くなってくるこれからの季節、家のなかに害虫も多くなってきて、使う機会が増えるのが殺虫剤。スプレー式のものや蚊取り線香、燻煙式など、誰もが気軽に使っているものですが、使った後にも室内に成分が残留し続けることがわかっています。クーラーをつけて閉め切った室内で使用した場合、換気も十分に行われないまま、高濃度の化学物質にさらされることに。殺虫剤の使用をきっかけに、
シックハウスの症状が現れる例も少なくありません。
「できる限り薬品を使わない方向で害虫対策を考えたほうがいいでしょう。そのためには虫を発生させないこと、入れないことです。水回りやゴミ回りはこまめに整理、掃除して清潔を保つようにするだけで違うでしょう」と林さん。
どうしても使う場合は必要最小限に留めること。蚊取り線香は部屋を閉め切って人が入らないように使い、その後には十分に換気を。また、食べ物や食器に付着させないよう、注意をすることが必要です。スプレー式の殺虫剤を使った後も同じように十分に換気を。吹き付けたところは雑巾でしっかり拭き掃除をしておきましょう。
また、
盲点なのが購入したての衣服。防虫や抗菌、防臭などのために様々な物質で処理されているため、化学物質の発生源となりやすいのです。着る前には必ず一度洗濯を。
化学物質に頼らない生活
「家具や殺虫剤だけでなく、洗剤や家庭園芸用の農薬など、危険性の高いものはまだたくさんあります。これらは生活のしかたや工夫ひとつで使わずに済んだりするものです」と林さん。
台所用、トイレ用、お風呂用…いまや家庭用の合成洗剤の種類は山程あります。アレルギー体質の家族や、小さな子どもがいる家庭なら、合成洗剤をなるべく使わない暮らしを考えたいもの。
ガスレンジなら使い終わって温かいうちに拭き取ることで油のこびりつきは防げます。お風呂からあがるとき、ざっと水をふきとったり換気をしっかりすることでカビ予防に。こうしたちょっとしたひと手間で、強い洗剤を使う機会はぐんと減ります。
また、漂白剤で真っ白になったシャツよりもせっけんで洗ったシャツのほうが、ワックスでピカピカに光らせた床よりも丁寧に水拭きをした清潔な床のほうが赤ちゃんには安心です。安全という価値観で暮らしを見つめなおすこと。それがシックハウス対策の第一歩となります。
| エコ的プラスワンレシピ-3 自然素材を利用した製品を使う |
これから家のメンテナンスを考えているなら、自然素材を利用した製品を使ってみては。
蜂蜜の巣から抽出した「蜜蝋ワックス」で床を磨けば、赤ちゃんが這い回っても安心です。
また、昔ながらの方法である米ぬかを利用する方法も。
防腐、防蟻剤なら、ヒバ油や木酢液がおすすめ。どちらも独特の香りはありますが、人体には無害。特にヒバの香りは、リラックス効果もあると言われています。