相手(ダニ)をよく知ることから対策を
「室内のダニを減らすには、
湿度の調節がキーポイントになります。ダニが好む湿度は60%以上。60%以下ではダニの動きが鈍くなるので(←50%を切るとダニは動かなくなる)、このときに掃除すると効率がいいんです。まずは家庭にひとつ、湿度計を常備しておくことをおすすめします。換気をしたり、除湿器やエアコンの除湿運転を利用することで湿度をこまめにチェックし、できるだけ60%を越える時間が長く続かないように調節してみてください」と林さん。
人にとって健康的な湿度は40%から60%まで。30%を切ると風邪やインフルエンザの原因にもなるので、40〜60%程度がやはり理想的。湿度計も商品によっては±10%程度の誤差があるそうなので、お店に並んでいるものを見比べて平均的な数値を示しているものを選ぶのがコツだとか。
また、掃除を効率的に運ぶにはホコリの動きに合わせて「上から下」が鉄則です。照明の傘から始めて最後に床、というようにホコリを取り除いていきます。ダニが好む住みかは寝具(ふとん、毛布、枕)、ベッド(マット)、カーペット、畳、布製ソファ・イス、座椅子、カーテン、クロス壁、玄関マット、クッション、座布団など。これらには見えなくても、内部にはホコリやダニが確実に潜んでいます。面倒でもこまめに掃除機をかけることを心掛けたいもの。寝具の掃除機かけで喘息の症状が減少したという例もあるとか。
「寝具はもっともダニやホコリが発生しやすい場所ですし、寝ているときに直接身体のそばに来る物でもあります。まめに干して掃除機をかけることを習慣にできればいいですね。布団乾燥機を使う場合には、布団が50℃以上になるものを選ぶとダニ対策として有効。高密度に織られた防ダニ用の布団カバーを使うのもひとつの方法です」
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除湿器で湿度をコントロール
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カビ、結露対策にも
除湿機コンパクト カラッと爽快
押入れはもちろん、窓際の結露対策にも。小型除湿機なのでクローゼットの中の小さなスペースでも大丈夫!消臭・抗菌作用で室内のホルムアルデヒドや生ゴミ臭などを分解・消臭。
ダニの住むところを減らす努力を
とはいえ、忙しい毎日のなかで家中をこまめに掃除するのもなかなか大変なこと。ダニ予防のうえからも、最初から室内のダニの住みかをつくらないようにすることが一番の近道です。つまり、ホコリのたつものは家のなかから減らすこと。カーペットや畳よりもフローリング、ふとんよりベッド、布製ソファより皮張、カーテンよりブラインドのほうがダニは繁殖しにくくなります。アレルギーの疑いがある赤ちゃんには、ぬいぐるみではなく木製のおもちゃがいいでしょう。すべては無理でもひとつでも機会があれば変えて行くことは可能です。
「なかでも畳はダニが多いというイメージが強いですよね。確かにい草はダニのエサになります。心配なら、専門の業者に加熱乾燥してもらうこともできますよ。最近ではダニやカビを発生させない樹脂製畳もありますから、それに変えるのも、ダニの住みかを減らすひとつの方法です」
| エコ的プラスワンレシピ-2 ダニ退治のために 「ユーカリオイルを使ったスプレー」 |
ダニ退治のために室内で防虫剤を使うのはやはり抵抗があるもの。薬品内の化学物質が逆に刺激となって、喘息の発作やアトピーの発症を引き起こすこともあります。そこでおすすめしたいのがユーカリオイルを使ったスプレー。アロマオイルのユーカリには防ダニ効果に加え、呼吸器系に対する殺菌作用があるのです。
ダニアレルギーによる喘息をやわらげるのにも役立ちます。
スプレー容器に無水エタノール5mlとユーカリオイル15滴を加えてよく振り、精製水75mlを加えてさらによく振ってできあがり。
掃除機をかけた後、床全体にスプレーしてよく乾かせば、防虫効果に加えて爽やかな香りも楽しめます。
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子どもとハウスダスト
やっかいなのは、ホコリのなかに潜んでいるホコリ以外のハウスダスト
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