わが子のペースで考える離乳食レッスン

離乳食レッスン
赤ちゃんの自分で食べる意欲を育てる

「手づかみ食べ」のススメ【3】

「ちょうだい」と手を出したら始めよう!

「手づかみ食べ」は最初の食育

手づかみでは、行儀が悪い?


(文:小野田レイ・掲載:2014年4月)

●●● 手づかみでは、行儀が悪い?


手づかみ食べはお行儀が悪いのでは? という質問をよく受けます。特にお母さんたちの母親(祖母)に言われることが多いようです。私の小さい頃の写真を見ると、顔の周りにご飯粒を付けてふりかけご飯を食べています。きれいに食事をしている写真はありません。
おそらく、私たちの母親が子育てしたころの記憶は、美化されているのではないでしょうか。

確かに、手からスプーンに移行するまでの間は、お行儀が悪いかも知れません。しかし、スプーンで食べられるようになるころには、ご飯茶碗に1粒も残さず、きれいに食べられるようになります。


スプーンで「あ〜ん」は禁物

お母さんがスプーンでずっとあげていたお子さんは、自分で食べていないせいか、いつまでたってもスプーンの持ち方が分からず、スプーンで食べるようになるまでかなり時間がかかりますし、使い方が下手なお子さんが多いようです。

みそ汁が大好き!

みそ汁が大好きな子
(前ページと同じ子、1歳4ヶ月)

食事のときは、スープや味噌汁を飲ませたいものです。赤ちゃんはまだ地球の重力を理解してないので、汁物をこぼさないようになるまでには時間がかかります。汁物を飲ませる場合は、お母さんがスプーンなどであげましょう。ただし、赤ちゃんを正面に座らせて「あ〜ん」とあげるのは禁物です。あくまでも赤ちゃんが「自分で食べている」というシチューエーションにしてください。つまり、汁物を与える場合は、椅子に座らせた赤ちゃんの後にお母さんが回るか、お母さんが抱っこして背後から、2人羽織のようにして汁物をすすらせてください。

このように赤ちゃんが「自分で食べているんだ」という意識を高めることで、食べる楽しさにつながり、食事は健康の要という「食育」になっていくのだと思います。

離乳食アイコン-babycomPoint レッスン3のポイント

1.赤ちゃんが「ちょうだい」と出した手を払わない。
2.赤ちゃんが食べ物で汚しても、じっと我慢しよう。
3.どうしてもお母さんが食べさせたいときは、2人羽織のようにして与えよう。
5.薄味を付ける。

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