不妊治療の確率
一方、不妊治療が年々その効果を上げ、不妊治療に関するいろいろな情報が出てきたおかげで、治療を受けることによって妊娠できると期待する人が多くなってきました。とくに人工授精や体外受精などは、治療さえ受ければ成果が上がると考えられがちですが、実際には全体の3割ほどが妊娠するくらいの確率でしかありません。3回トライすれば、だいたい成功すると言われることもありますが、それでも3回受ければ全員が1回は妊娠に至るというわけでもないのです。また、多くの医療機関が公表している数字は妊娠の確率であって、出産した確率ではないということも知っておく必要があります。もちろん、多胎の可能性も自然妊娠よりずっと高くなります。生活習慣の見直しも
治療をはじめると、検査をしてとくにはっきりした原因がわからない場合にも、ホルモン治療を受けることがほとんどです。けれど、原因がはっきりしない場合には、医療に全面的に依存する前に、日頃の運動や食、生活習慣を見直すことによって、体質が改善されることはよくあることです。治療をはじめたら
検査や治療を受ける前に、いくつかの病院やクリニックに電話や直接行くなどして、事前に治療内容などを問い合わせてみるのも、ひとつの方法です。 治療をはじめたら、まず医師から治療の今後のとり組み方のスケジュールを聞き、カップルでそれについて検討してみましょう。医師にすべてを依存するのではなく、自分たちでも情報を集め、自分たちなりの治療スケジュールをたててみるのもいいかもしれません。それによって、同じ治療法をだらだらと何週期も続けるのではなく、ステップアップしていくことについて医師と相談したり、ときには休んだり、施設を変えたりすることを検討することができるようになるのではないでしょうか。 コウノトリVOICEバックナンバー
過去ログ:2003年〜2011年 11月まで
生殖技術の問題と解決を照らし出す、画期的論考。
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