DIYの対策とあわせて
親の意識、子どもへの語りかけも大切
事故発生件数No.1
リビングでの事故対策
最後は、最も長く過ごす場所であり、事故発生が多い場所でもあるリビングの対策です。
フローリングなど、床が滑りやすい素材の場合は
「クッション性のあるマットやカーペットを敷くと安心。カーペットを敷く場合は、通り道などの動線上に段差がこないように、広い範囲で敷くのがコツです。市販のシートタイプのコルクマットなどは手軽でおすすめ。転倒時の衝撃吸収があり、断熱性が高いので」とセキスイハイム住宅技術研究所の植竹篤志さん。
テレビなど低い場所に置く家電が多いので、赤ちゃんの目の高さにくるコンセントなども多い場所。感電防止には
「市販のコンセントカバーやコードケースでいたずら防止を。家電製品もよくいたずらしがちなのでキャビネットにまとめてカギをつけるといいですね。赤ちゃんがいたずらすることでビデオが故障した、という話は多いですから(笑)」
角が鋭いテーブルや転んでぶつかり怪我をしそうな角のある家具が置いてある場合は市販のクッション材をつけておくと安心。キャスターつきの家具がある場合、子どもが押して転倒する危険が。カンタンに解けないよう、キャスター部にきつく布を巻くなどで対策を。電気製品のコードが床を這っていると転ぶ原因に。通路にはなるべく持ってこないようにしたり、市販のコードカバーなどで固定しましょう。また、ソファーやイスからの転落も多いのでこれらにも注意が必要です。
寒い時期はストーブや加湿器によるやけどが多くなります。市販のフェンスなどを利用したり、除菌機能付のハイブリッドタイプの加湿器を利用することもおすすめです。
家庭内の安全を守る3つの対策
DIY+親の意識+子どもへの語りかけ
「いくつかの対策を紹介してきましたが、これらの対策をすれば安心、というものではありません。子どもの行動に常に気をつけておくこと、安全性への意識を高めることも大事」と植竹さんは話します。
実態調査では事故が起こったとき、保護者が「近くにいたが目を離していた」と言うケースが約5割、「近くでみていた」が4割弱。「近くにいなかった」はなんと1割程度でした。近くにいても、事故を予測できず、子どもを守ることができなかったということがよくわかります。
「大切なのは、子どもの成長や事故に対する知識を持ち、事故予防の意識をしっかり持つこと」と植竹さん。
そして、子どもがある程度成長したら「刃物は危ないから触っちゃ駄目」「高いところに登るとおっこちてイタイんだよ」と根気よく話して聞かせること。
そのうえで、
子どもの成長よりも先回りした事故対策をしっかりしておくこと。
この3つがそろって、初めて事故の予防が可能になる。そう覚えておきたいものです。
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