(掲載:2007年12月)
babycom的エコライフの提案 4
白熱灯を止めよう!
購入時の価格は蛍光ランプの方が上、9ヶ月使えばコストが逆転
今年11月、環境省が発表した2006年度の日本のCO2総排出量は、13億4100万トン。京都議定書の基準年である1990年に比べて6.4%増加しているのです。2008年から京都議定書の第一約束期間が始まり、1990年比でマイナス6%の目標を達成するには、12%以上のCO2を削減しなければなりません。
特に家庭部門は基準年に比べて30%以上の増加率を維持したまま。このままでは京都議定書の目標達成が難しい状況です。
わたしたちが家庭でできることは、さまざまです。こまめに電気を消す、コンセントを抜いて待機電源を減らす、なるべく自動車を使わず公共交通機関を利用するなど。でも、そんなの面倒……という人もいますよね。
そこで、誰でも簡単にできるのが、家の白熱灯を蛍光灯に換えること。東京都の試算によると、1時間点灯した場合のCO2排出量は、白熱球の約10.6リットルに対し、電球型の蛍光ランプだと約2.4リットル。4分の1以下です。寿命も白熱球は約1000時間に対し、蛍光ランプは約6000時間です。購入時の価格は蛍光ランプの方が上ですが、9カ月使えばコストが逆転し、使い続けるほどおトクです。
最近ではヨーロッパ、アメリカのカリフォルニア州などで「白熱灯撲滅」をキャンペーンに掲げ、東京都でも『東京都気候変動対策方針』の中で「白熱球一掃作戦」を打ち出しています。事業所に白熱灯を蛍光灯に切り替えるよう規制を設ける自治体も出ています。