Q.17 地球温暖化防止のために、私たち、企業、政府で今後どのような取り組みや行動が必要だと思いますか。ご意見をお聞かせください。
回答者の7割以上からの書き込みがあり、子育て世代の温暖化問題への関心の高さがわかる。生活者ひとりひとりの自覚が大切、税制度の改革や制度化の必要性、企業への取り組みの提案、そして、最終的には価値観の転換が必要など、温暖化防止へのさまざまな意見が寄せられた。
【代表的な意見の紹介】(824件から抜粋)
●環境価値が一目でわかる、統一された基準づくり。 現状では、自治体に任されているように思う。 また、大人向けの環境教育を充実させること。
●政府は地球温暖化の科学的な調査をしっかりして国民が地球温暖化防止のためにやるべきことを明確に示して欲しい。(科学的に裏付けのない情報が多すぎるので)
●今スーパーへお買い物に行くと、どこでもエコバックが売られています。身近な場所での活動を目にすることで地球温暖化への関心が高まりました。どんなことに気をつければ、エコロジーにつながるのか具体的な方法を今後も身近なところで提案していただきたいです。
●今は漠然と地球環境が悪くなっていると思うだけで、具体的にはあまり温暖化防止活動をしていない人がまだまだ多いと思うので、政府・企業・個人それぞれがもっと意識的に温暖化防止活動に取り組むような仕組みを作った方が良いと思う。アースデーやキャンドルナイトは年1〜2回の環境イベントですが、例えば「毎月0の付く日をエネルギー0の日」に設定して、政府・企業・個人それぞれが連携を取りながら省エネルギーに取り組むなんてどうでしょうか?
●できるだけ必要以上の資源を使わぬよう、デパートなどでの過剰包装をやめ、消費者もそれを断る。企業や公共施設、電車などでの冷暖房の温度設定を必要以上に冷やしすぎたり暖めすぎたりしないようにする。企業から消費者へのの過剰なダイレクトメールなどをやめ、紙などの資源をむだにしないようにする。地方都市で交通の便を車に頼らざるを得ないところでも、バスや乗り合いタクシーなどを充実させマイカーに乗る機会を減らす。生活で不要なものを気軽に交換できる場を市や町で作り、ごみを減らすようにする。
●地球全体の事を考えると、我々一人一人の意識改革が大切だと思いますが、そう簡単に実行できないのが現実だと思います。 温暖化対策の為にこまめにスイッチを切ろう、と思う人もいれば、温暖化なんて自分には関係ないと思う人もいます。 ですから、せめて環境問題に関心がある人だけでも日頃から実行していく事が大切だと思います。 そうすれば、少なくともそういう人たちの周りは空気が綺麗になると思います。 地球温暖化防止、というと何だか難しそうですが、実際は日々の何気ない行動が地球を守る行動につながっているんですよね。 一人の人間が行動すれば、会社が動き、会社が動けば、また別の会社が動く・・といった具合になれば良いですよね。
●便利さを求めるだけではなく無駄を省き最後まで使い、再利用することが大切だと思っています。本当に必要なのか作る前・買う前にもう一度考える事。本当に必要ないのか、まだ何かに使えないかと物の最後まで考えていく事が必要ではないでしょうか。又、エネルギーなど目に見えない資源にしても、数値化することにより自分たちが毎日の生活のなかでどれほど環境を破壊しているのか理解する事も大切だし、知る事により考え方も変わってくると思います。学校や社会が子供達に教える事により小さい頃からの習慣で資源の大切さを学ぶ事が今必要ではないでしょうか。
●必要以上に使用する&購入する場合には、消費税10%にする。必要なものは、3%にするなどの大きな行動が必要かと。例えば、車の改造マフラーと普段食するお米が同じ税率5%とおかしいと思いませんか?車の改造マフラーなど、一切役に立たないどころか、これこそ温暖化防止に逆らうもの。もっと必要なもの、不必要なもの等に差をつけるべきかと。
●日本だけでなく、アメリカや中国など温暖化防止に消極的な対応をしている国に対しての働きかけを政府は行う。 個人では小さなことの積み重ねになると思うけど、取り組みに対する効果を公表するなどフィードバックを行うことで、一層取り組みに対する意欲がわくようにする。 企業は一定数以上の従業員がいる会社には温暖化防止策の対応を義務づけする。
●悪戯に不安を掻き立てるのではなく、老人から子供まで、多くの人がなぜ今その問題と向き合って取り組まなければならないのかを理解してもらうような努力が必要。政府が企業に今よりも高い効果のある省エネ活動、環境に配慮した商品作りを行うよう指導を行い、それを達成あるいは達成のための努力をする企業に対しては消費者である私たちが評価、支持をするというよい流れを作ることが大切だと思う。また、省エネ先進国と言われる国々の政策、企業、消費者の取り組みを研究し、よいところを取り入れ、改善していくようにするのもよいと思う。マスメディアや著名人は消費者に与える影響が大きいので、それを意識して地球温暖化防止のPRのためにもっと自分の影響力を役立てるべきだと思う。
●自身が製造業に従事しているため、排出されるごみの多さを実感している。利益のために開発スピードを上げる必要があるため仕方ないのかもしれないが本当に必要なのかよく悩んでいる。新しいものを購入させることを勧めるだけでなく、例えば携帯だった本体を交換しなくても後入れのソフトや外付けの部品などで性能を上げていけるような機能を持たせたらよいと思う。
●現代人は昔の人に比べ物を粗末にしていると思う。中国製品などの安いコストで物が容易に買えるようになった今の日本では、物が壊れると安易に捨て、新しい物を購入してしまいがちである。また、新商品が出ると今持ってる物よりも最新型を手に入れたいという欲望から次から次へと物を買ってしまう。しかし、ある海外では一つの物を最後まで大切に使い、その中でも使える部品を再利用して違う物に作り替えているという。また、海外のフリーマーケットでは古ければ古いほど値打ちがつくという。誰かがこんなに大切にしていたという想いが購入者には伝わるため特別なものに感じるからという理由からだ。日本人もこの再利用の精神を大切にしてリサイクルをして新しい物を作る喜びや楽しさを覚えるとよいと思う。
●国民全員が「私くらい平気」と言う考えを捨てるべきだと思うし、急に徹底にやるのは無理だと思うから出来る事を少しずつやると言う考え方にならないと小数の人だけが頑張っても意味を成さないのでもっと地球温暖化に関心を持つべきだと思います。 子供に言われると大人は「子供に言われ恥ずかしい」と思うだろうから、 学校等で教育をさせ家で親に教えてあげてください的な教育をするといいのではないでしょうか?
●国内の農業をもっと手厚く保護してして、国産の食糧自給率をあげるような行政をしてほしいです。 食料の大半を輸入にたよっている日本は、地球温暖化を他の国に押し付けているようです。 若い人が農業に魅力を感じるような政策をしてほしいです。
●無理をさせるのは継続性が伴わないので、出来る事から実践すべきだと思います。 個人ならエアコンを適切な温度に設定する、テレビは希望より1サイズ小さいものを買うなど・・・。 90年以降の日本の二酸化炭素排出量の増加要因は、主に家庭における電力需要の伸びに由来すると聞きました。 今のところ日本では温暖化防止活動は、国の音頭に引っ張られる形で産業界が主導していますが、今後は市民の意識向上が大切になってくるのでは無いでしょうか。 例えば環境政策が政権交代の大きな要因になるような状況へ・・・。
●目先の利益の追求に走らない、ロングスパンな視野での経営。環境保護や自然との共生などに力を注ぎ、10年、20年、100年かけてでも地球に様々なことを返していくこと。まずはアメリカのCO2排出量を減らさせること。経営どうこうよりも、思い切って工場とか閉鎖してマニュファクチャーに戻す。
●1人1人が地球温暖化を意識してなければ無理だと思います。企業に対しては紙類の無駄を省き、不要になったFAX用紙などはメモ用紙として使用したりなど。私はトラック運転手をしていたのですが、よく見かけたのは信号待ちなどでのゴミのポイ捨てです。酷い人は灰皿の中身をそのまま道に捨ててる人も居ます。自分の部屋では絶対にしない事だと思います。モラルの問題と思いますが、そうゆう小さな事からでも個人が意識していかなければ温暖化防止は難しいのではないでしょうか。
●地球温暖化の真の原因を早急に突き止めること。 温暖化が地球の気候変動によるものであれば、温暖化をとめるよりも、温暖化してからも生活できる対策を取った方が良い。
●温暖化防止も大事ですが温暖化になったときの為の措置をかんがえるべき だと思います。 温暖化防止は世界が一致団結してやらないとできない事だとおもいますので 世界に働きかけていくこと
●「車や大規模工業施設に対する増税など」といったCO2過剰排出への責任の加重。逆に生活に直接関る環境改善につながる物(自転車など)への奨励。 生ゴミを堆肥化する施設を増設。 各市町村での「えひめA1]などの無料配布といった、直接生活に関る環境問題への取り組み。 学校などでの次世代に対する教育。
●レジ袋の削減は大事だが、そもそも商品製造の段階で過剰包装をする企業があまりにも多いのが一番の問題。さらに、消費者側にも、無駄があると思いつつも包装材を多く使った商品を求めてしまう傾向は多いと思う。一企業の判断に任せるのでなく業界全体で根本的に包装材に関する見直しを考え不要なものを徹底的に削減していく姿勢が必要。また、国民全体が、例えばモノを買う時にきれいな包装、しっかりした放送、便利に小分けされているものを中心にもとめるのではなく、商品を見た時にいかに無駄な資源が使われているかを意識して、適正なものを買うようにするとよいと思う。皆国民が普段から無駄遣いをなくそうという意識改革をすることは、近年ようやく言われ始めた温室効果ガス排出量の削減のためにも不可欠です。過剰包装の見直しについては政府による企業界への働きかけも必要です。レジ袋有料化はもちろん、製造段階での資源の利用量に応じた新しい課税を行うべきです。
●まず、私も含め、個人の行動が変わらなければならないと思います。「地球温暖化」という言葉はすでに浸透していると感じられるので、ほとんどの人が意識はしていると思いますが、それが行動につながっているかといえば、あまりつながっていない気がします。 企業・政府については、私達のような知識のないものにまでわかりやすく情報を伝えるとともに、行き過ぎない、適切な情報を求めます。なにか一つ、たとえば今回の地球温暖化にしても、「大変だ」という意見ばかりだったのに、最近は「大丈夫」みたいな意見もメディアで聞かれます。どっちなのかわかりません。メディアの存在というのはとても大きく、影響力があります。子供にもわかるような、かみくだいた正しい情報が欲しいです。
●地球が環境の汚染により、住めなくなるのは遠い未来ではなく現実なんだということを、もっと自覚するべきだと思います。 今は誰しもが「ひとごと」のような感覚でいるのではないかと。 温暖化の影響や被害がわかっていても行動できないのが今の現状です。 自分一人だけ気をつけても…という思いがいけないと思うのです。 実際、私の夫もその一人。「個人で気をつけても何も変わらない」と言って省エネにも気をつけてくれません。 でも違うと思います。 一人ひとりの意識の違いが一番大事だと思います。 そのためには、企業や国が私たちにもっと真剣に呼びかけるべきです。 メディアを使い、しつこく、繰り返し、意識の向上と協力を求めるべきです。 まずはそこからだと思います。
●地球温暖化対策として 企業さんの資金的援助や活動、対策への開発、研究など感心させられることばかりで 素晴らしい製品もたくさんあります。しかし、政府の対策には何一つ進歩がないようにみられます。 せっかく、企業がすぐれた”ソーラー発電機”などを作っても いち家庭にあまり普及していません(費用が高いため) そのあたりは、政府は援助なりして 普及していくように努める努力するべきだとおもいます。 それにあたっての税金の投入は全く惜しいことではありませせん。 企業の素晴らしいエコ製品が 一般家庭にもう少し簡単に普及できるよう 政府は一層努力していただきたいと思います。道路財源などとゆう目先のことばかりでなくて 地球の為、将来の為をもっときちんと考えていただきたいと願うばかりです。
●個人的にはもう世界規模での取り組みが不可欠な段階に入っていると思っている。京都議定書などは、中国やアメリカなど重要なCO2排出大国となっている国が不参加を表明するなど、本当に自国の目先の利益にばかり目が向いた対応には悲しくなってしまう。全ての企業、国が足並みをそろえるのでなければ、取り組みをまじめにしている企業が損をした気分になってしまう。そういう制度ではいけない。「取り組みをしなければ損をする」そういう制度作りこそが重要だと思う。そのためには、政府が手を取り合って、「足並みをそろえた」罰則基準作りや制度化を行っていかねばならないと思う。 税制の面で各企業の取り組み状況をうまく反映させるような仕組みを作ればおのずと各企業のスケール、利益に見合ったものとなるので、より公平な取り組みができるのではないかと個人的には思う。