World members report Holland 1
第1回:オランダでの高齢出産
自宅出産率は欧州一の実に80%!
陣痛が2〜3分毎にきたら、そこで初めて出陣(?)可能!
産後即でも、なるべく外出してリラックスするように!
これが、オランダの出産です。
結婚5年目にして子宝に恵まれた私。
その時既に40歳でした。
妊婦の初出産年齢が年々高くなってきているオランダでさえ、40歳代での初出産はそう多くなく、最初は不安もありました。しかし、”妊娠は決して病気ではない!日々、普通に体をいたわって楽しく陽気に妊婦ライフを過ごそう!”というのがオランダ式。妊娠中の定期検診では、赤ちゃんの心音を聞く事のみ。時々、超音波写真で赤ちゃんの様々なプロフィールを見せてもらう事もありましたが、どの検診自体も、とてもシンプルでした。
この国の高年齢出産者に対し、半ば義務化されているのが羊水検査。
私も受ける事にしましたが、検査の1週間前に原因不明の大出血。病院側も、検査によって流産する可能性もあるからと難色を示しました。その後、検査可能期間ぎりぎりまで待ち、無事検査終了。結果は約3週間後に判明。5体満足の健康な赤ちゃんであれば手紙での報告、そうでない場合は電話連絡となります。
結果はオーケー。幸いにも健康な赤ちゃんに恵まれ、その後の妊娠経過も順調。
出産は何と、近所の河で泳いでいる間に始まりました。
陣痛らしきものが来たので病院に連絡し、簡単な検査を受けたところ、
”今日、ママになりますよ”と言われ、それから約4時間後には医師もびっくりの超安産で第一子を出産出来ました。(安産すぎて(??)自宅には徒歩で帰らされましたが・・・)
産後即にでも、赤ちゃんを連れて外出するように勧められるのがオランダ式で、(産後の体力回復のためとか)それに則って私も産後一日目には、息子を連れて近所の動物園まで行ってしまうという有様。
最初こそ不安で仕方がなかった私ですが、案ずるよりは生むが安し、とはよく言ったもので、何事もやれば出来る!という自信がつきました。
現在、年子を妊娠中の私。
今後の超多忙は必至ですが、オランダでの妊娠・出産そして育児を通じ、
家族が増えた幸せと、
自分自身の精神的成長をも体験出来たのは、
とても有意義な事でした。
2004年 10月 コーネリス・マイルス