babycomでは21世紀ライフクリエート・ラボと共同の「卵子提供・代理出産を考えるプロジェクト」で、さまざまな方の経験や制度、書籍を紹介するなど情報提供とともに、皆さんからもアンケート・インタビューを通して意見や経験をうかがっていきます。
図書室
・卵子提供・代理出産の体験に関する本■卵子提供・代理出産の体験に関する本
明石葉子 筑摩書房、2004年
43歳で卵子提供を受けて出産した女性の体験記。
どうしても自分で卵子を選んで、エージェントを選びたい、妥協はしたくない、という彼女のとったプロセスが詳細にわかる。
彼女はそのプロセスを「プロジェクト」と呼ぶ。
子どもが生まれることは、子どもを生むことは、プロジェクトか。
違和感がある人、ない人でその先の行動が分かれるのかもしれない。
そのどちらの方にとっても、読んでみてほしい本。
向井亜紀 幻冬舎、2004年
妊娠によって判明した子宮頸がんによって、お腹の子と子宮の摘出を余儀なくされた筆者が選んだ道は、代理出産。 三度目の代理出産で、双子の母となるまでのプロセスを描いた本。 彼女を実親とする出生届の不受理をめぐる裁判の道程は『家族未満』(小学館、2007年)で。
■ルポルタージュ
■医師による本
根津 八紘、 沢見 涼子 はる書房、2009年
実母が、娘のために、娘夫婦の受精卵の移植を受け、妊娠し、出産する。 国内で唯一、代理出産を公表している根津医師による本。3人の成功例と、1人の子をもつに至らなかった例が登場する。
■精子提供に関する本
非配偶者間人工授精で生まれた人の自助グループ(DOG: DI Offspring Group) (著), 長沖 暁子 (著)
「卵子提供・代理出産を考えるプロジェクト」でも、インタビューを掲載している(、精子提供で生まれた立場の方が、初めて書籍として生の声を刊行。 精子提供で生まれた、精子提供で子どもをもった、という事実は、一生続くのだということに目を向けたい。それはもちろん卵子提供も同じ。どの立場の方もぜひ一読を。
非配偶者間人工授精(AID)で生まれた人の自助グループ(著)
非配偶者間人工授精で生まれた人の視点から、AIDの問題点をまとめた冊子。 (A5版 12ページ、500円) 申込先URL http://blog.canpan.info/dog/archive/32
すまいる(DI親の会)(著)
AIDを選択した夫婦、生まれた人からのメッセージが集められているこの本は、AIDに関わる当事者には必読の書。 選択する前に考えておくべきポイントも整理されていて、考えている人、経験した人、双方にとって必ず役立つと思います。(B5版 31頁、700円) 申込先URL http://www.k2.dion.ne.jp/~oyanokai/sub5.html
ケン・ダニエルズ(著)仙波由加里(訳) 人間と歴史社(2010年)
DIで生まれた人が出自を知る権利を法的に認めている国、ニュージーランド。著者はニュージーランドを拠点にDIに関わる家族・患者のカウンセリングに関わってきた。
DI(非配偶者間人工授精)を使って家族をつくることを決める、隠さず話そうと決める、子どもたちに事実を話す、など、局面別に多くの事例が収められている。
「どの家族もつくられるものである。物理的につくりあげることも大事だが、いわば心理的・社会的につくりあげる過程も同じくらい大事であろう」(23頁)という言葉にあるとおり、誠実に家族をつくる過程とその課題・エピソードが豊富だ。精子提供や卵子提供を経験しようとしている・経験した人のみならず、ステップファミリーや養親、里親などにも参考になる点が盛りだくさん。
■告知(テリング)に関する本
作/早坂バジル 絵/湯浅宣之 babycom(2017年2月)
卵子提供でママになった人が書いた子どもに伝える家族の物語。
あたたかな絵とやさしい文で、誕生のよろこびや子どもへの愛を伝えます。テリングするしないにかかわらず、子どもといっしょに読める絵本。
すっとこれからも解説書「テリングのためのガイド」解説:白井千晶
絵本 ずっとこれからも サイト
オリビア モンツチ (著), 才村 眞理 (翻訳)
イギリスで精子提供によって親になったグループのメンバーが作成した、事実を子どもに打ち明けるための本の邦訳。
0〜7歳、8〜11歳、12〜16歳、17歳以上、の4段階に分けて具体的なアドバイスが掲載されている。
巻末には日本で役立つ情報も。
吉村泰典(主任研究者)岩崎美枝子(文責) 厚生労働科学研究費補助金による(2007年11月)
送付の問合わせ先
〒160-8582 東京都新宿区信濃町35
慶應義塾大学医学部産婦人科教室 久慈直昭教授
■生殖技術に関する小説
フィクションとあなどるなかれ。帚木 蓬生 集英社、2002年(文庫版もあり)
人工妊娠中絶させて胎児を医療に使用したり、男性の腹腔内で胎児を成長させたり…衝撃的なようで、実はこれらのエピソードは実際におこなわれてもいる。 同著者による『臓器農場』も、生殖技術のありようと生じるであろう問題を考えるのに最適な小説。
■多様な家族を考える本
子どもがいないと、家族と言えない? 結婚したのは、子どもがほしいから? 子どもが産みたい?親になりたい? ジャーナリストへのインタビュー
日本の卵子提供のこれから
コーディネーターへのインタビュー
▼ 卵子提供エージェンシー
卵子提供を受けた方へのインタビュー
points of view 4 DIで産まれた方へのインタビュー
非配偶者間の提供精子で生まれて
提供者のお話
オープン・ドナー ダンさんのお話
AIDで生まれるということ
〜加藤英明さんに聞く〜
Part-1:AIDについて考える
Part-2:生まれてくる子どもの権利
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資料室 卵子提供・代理出産についての日本の制度/海外の制度 |
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図書室 卵子提供・精子提供・受精胚提供・代理出産・告知(テリング)等 |
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カウンセリング 不妊相談/不妊カウンセリングの紹介 |