不妊セミナー
babycomではさる8月31日に東京ウィメンズプラザにて、不妊のためのセミナーを開催しました。集まった方々の中には、これから結婚する人、これから不妊治療をはじめようという人、また病気によって妊娠が不可能かもしれないという人など、さまざまな状況の方々がいました。子育て経験のあるbabycom のきくちも参加しました。
それぞれに、「子どもを産みたい」「子どもをもつということはどういうことなんだろう」ということをテーマにあらためてじっくり話しをすることは、はじめてのことでした。子どものいない人の気持ちは、幼い子どものいる人たちになかなか伝わらない、不妊治療に理解を示してもらいにくい、という意見がありました。それでも、自分の率直な気持ちについて話をする機会をもつことによって、ひとりひとりが心の中を整理するきっかけになりました。
babycom のホームページでも、やっと子どもをもつ人と、もたない人がともに語り合う場がつくれたのではないかと思っています。これまで、子どもをもつ母親と、子どものいない女性のあいだに接点がなかなか見えてこないことに不思議を感じていました。「子どもをもつ女性はメジャーだから」と、もたない選択をした女性からの発言を聞いたことがあります。はたして産む女性は、メジャーなのでしょうか。子どもをもっているものにとって、その言葉は新鮮でもあり、意外でもあり、「それってマイナーと言われる存在を脅かしているってこと?」と、心がざわざわ不安になりました。
そこには目に見えない境界があります。子どもというキーワードで集まる母親集団と、そうでない女性は、率直に話しあう接点がなかったように思います。
子どもがいてもいなくても、そこには境界ではなく、接点があるはず。ともに共感できるはずです。