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不妊体験・不妊治療レポート
不妊を考える「ウノトリはやってくる?」


東洋医学の観点から不妊を考える
 田中寿雄先生

具体的な方法

 ・下半身浴
 ・お灸
 ・月経血の観察
 ・基礎体温を計ることを見直す
 ・エクササイズ
 ・食べ物
 ・からだに対する考え方

寺子屋お産塾

 ●寺子屋お産塾
 ●自分のからだと向き合うことから
 ●自分でできるもうひとつの治療法

 「自分でできる方法はいろいろありますが、これをしなければいけないということではなく、好きなものをすればいい。ひとつのことにこだわより、 からだが気持ちいいと感じるものを、自分で試しながらみつけていくといいでしょう」


下半身浴

 お風呂で肩までつからずに、おへその少し上くらいまでお湯につかる方法。上半身が寒くならないように、風呂場全体をあたためておく。お湯はぬるめにし、全体から汗が出るまでゆったり長く入って、十分にあたたまる。下半身浴をしながら、へその下の右左のツボをゆっくり押してもいい。温泉療法も効果的。



お灸

はじめてやる場合には、鍼灸院へ相談し、正確なツボの場所を教えてもらう。もぐさの場合は、米つぶの半分ほどにもぐさを丸めてツボに置き、線香で火をつける。それを5回づつすえる。せんねん灸やカマヤミニなどの場合は1回づつ。
鼻の下の中央から、くちびるの端までの長さを計り、それと同じ長さでおへそを中心に下腹部斜下の左右2ケ所のポイントへ、毎日お灸をすえる。しょうが灸といって、生のしょうがを5ミリほどにスライスした上にもぐさをのせる方法もある。
八リョウ穴という腰のツボへのお灸や、こんにゃくシップで腰をあたためることも効果的。



月経血の観察

 からだの状態を自分で知るという意味で、月経血を観察する。それに対して何かをするということではなく、神経質になる必要もない。ただサラサラしているのか、どろっとしているのか、次の月経ではどうかなど、その変化を観察することに意味がある。布ナプキンに変えてみるのも、ひとつの方法。



基礎体温を計ることを見直す

 月経のリズムを知り、排卵の有無を確かめるために必要不可欠とされている基礎体温測定。でも、毎朝の測定がストレスに感じることもあるのでは? それは基礎体温測定の副作用とも言うべきもの。絶対しなければならない、と考えず、場合によっては休んでからだに任せてみるものいいのでは。
タイミング法も、基礎体温表にしばられることなく、見直してみるものひとつの方法。



エクササイズ

 散歩、太極拳、気功、ヨーガなど、からだを動かす習慣を身につける。仕事で忙しくしている人、ストレスの多い人は、頭をからっぽにさせてエクササイズをすることがおすすめ。



食べ物

 食はからだつくりの基本。毎日のことなので、加工食品は避け、できるだけ自然な素材、旬のもの、住んでいる環境にできるものを選ぶ。調理法は和食をベースに心がける。おいしいところだけを食べるのではなく、野菜などは全体をひとつのものとして考える。ときには専門家に相談した上で半断食など、摂食療法も。



からだに対する考え方

 からだに関する考え方を、ちょっと変えてみる。
たとえば月経は、授精卵が着床しなかったからはじまるもの(マイナス思考)ではなく、卵胞が育ち、卵子へと成長しはじめたことを意味する(ポジティブ思考)、と考えてみる。卵を育むからだを思いやり、いたわり、喜ばせてあげようと考える。
「不妊治療によって赤ちゃんをつくる」という考え方を、「コウノトリがやってくる」という自然の力に任せる姿勢に変化させ、まずは任せられるからだつくりをする。


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