ベビーマッサージについて
ベビーマッサージとはイギリスでここ数年注目されている赤ちゃんのためのマッサージです。
これは、セラピストが赤ちゃんにマッサージを行うものではありません。ベビーマッサージの資格を持つセラピストが、赤ちゃんの両親、祖父母または資格を持つベビーシッター(ナニー)などにベビーマッサージの効果や実技を教えるものです。
イギリスでは産後教室に取り入れられていますし、各地でワークショップも多く開かれています。そして殆どの場合が母親だけでなく父親と母親、赤ちゃんの3人で参加するのです。
日本に比べ、子育てに積極的に父親が参加するイギリスならではかもしれませんが、私達セラピストも父親の参加を積極的に勧めます。何故かと申しますと、やはり父親は赤ちゃんと接する時間が母親に比べて少なくなってしまうので、少しの時間でも父親に100%赤ちゃんとの時間を持ってもらう為なのです。
多くの父親はこのベビーマッサージの時間が仕事からプライベートに頭が切り替えられ、赤ちゃんだけでなく、父親にとっても良いリラクゼーションになると言っています。
ベビーマッサージの二つの側面
ベビーマッサージは二つの観点があります。
ひとつは乾燥肌やお腹の調子を整えるといったマッサージの効果、そしてもうひとつはマッサージをすることによる両親から赤ちゃんへの愛情です。この二つは分けては考えられないでしょう。
ベビーマッサージのセミナーで、私たちセラピストはマッサージによる利点や必要性を明確にはしますが、決して週に何回マッサージをするべきだということは言いません。そうでなくても忙しい毎日、マッサージをすることが両親にとってよけいなプレッシャーにならないようにする為です。
イヤイヤしてもらっても赤ちゃんは気持ち良くないんですよ。やはり、両親の優しい気持ちが大切です。
ベビーマッサージの効果は計り知れません。というのもマッサージの効果に愛情がプラスされるからなのです。赤ちゃんにとって愛情は最高の栄養。パパやママの温もりが素晴らしい効果を生むのです。
両親にとってもベビーマッサージは効果的
◆初めての赤ちゃんの場合は、赤ちゃんの扱いに不慣れで神経をピリピリさせてしまいがち。
マッサージをすることで赤ちゃんをケアーする自信が養われます。
◆赤ちゃんに触れ、愛撫し、ケアーすることによって産後のうつ状態を和らげます。
◆世界的に見ても働きすぎの日本人。仕事から帰った後、マッサージが両親と赤ちゃんの肉体的・感情的なコミュニケーション手段になるのです。
◆父親として自信が持てない方には、マッサージという、「何か自分が赤ちゃんにしてあげられること」が父親の不安感をなくします。
◆充分に愛情を受けた赤ちゃんは安心感からぐっすりと眠りますので、両親もゆっくりと眠ることができます。
マッサージしてはいけない場合
ベビーマッサージは補足的医療ではありません。
また、下記の場合はマッサージをしてはいけません。
◆ 心臓病や肝臓病がある場合
◆ 高血圧や低血圧
◆ お医者様から薬がでている場合
◆ 発熱や体調の悪い時
◆ 腫れや打撲がある場合
◆ 切り傷、擦り傷、やけどのすぐ後
わからない時や不安な場合はお医者様にご相談ください。
ベビーマッサージの効果
◆ 定期的なマッサージは免疫を高めますので病気にかかりにくくなります。
◆ 腹痛を軽減し消化を助けます。
◆ マッサージによる安心感とリラクゼーションからよく眠るようになります。
◆ バランスの感覚が良くなります。
◆ 血液とリンパ液の流れが良くなります。
◆ 筋肉と骨の成長を助けます。
◆ エンドルフィンにより痛みを和らげます。
◆ ウォルバーハンプトン大学のエルビヂィアナ アダムソン マセド精神科医の研究によると、マッサージを受けていた赤ちゃんのIQが後年、他の子供よりも読解と理解力において高かったことを発表しています。