わが子のペースで考える離乳食レッスン

離乳食レッスン
知っておきたいママの対処法

遊び食べをしてしまったら?【2】

ママと一緒に食べることの意味

先ずは怒らないこと

座って食べることを教えるコツ


(文:小野田レイ・掲載:2014年7月)

●●● 先ずは怒らないこと


お子さんが食事中、手づかみ食べをしているのか、お皿に手を入れて遊んでいるのかを見極めて、遊んでいるようでしたら、怒らず「もうお腹がいっぱいになったのね。じゃお片付けね」とお皿をすべて片付け、テーブルに何もない状態にします。あくまでも怒らず、こわい顔もせず、優しく声をかけます。

食欲旺盛なお子さんなら「待って!食べるから」という感じでまた食べ出してくれます。「まだ食べる!」と言ってもお皿で遊んでいるようなら、お腹がいっぱいで遊びたいだけと判断し、すべてのお皿を片付け「ごちそうさまでした」のあいさつをします。食事のたびに、「遊んだら→片付ける」を繰り返すと、「食べ物で遊ぶと片付けられる」ということを学習し、お腹が空いていれば遊ばなくなりますし、いっぱいなら「ごちそうさま」をするようになります。

お母さんの中には、食べ始めた直後に遊び出すので、お腹がすいているのではないかとかわいそうで片付けられませんと言う方がいますが、「食べ物は遊び道具ではないこと」をきちんと理解してもらうため、にっこりしながら全て片付け「ごちそうさま」をしてください。食べ始めに遊んでしまうのは、お腹がいっぱいの可能性が大きいです。お腹がいっぱいなのに食べさせられるほど、つらいものはありません。授乳したばかりや、おやつを食べたあとではないかチェックしてください。

そして、ご飯をきちんと食べさせたい場合は、食べ残したお皿を冷蔵庫に保管し、少し運動できるような遊びを小1時間させ、また食事にしてみてください。食べないのが不安で授乳してしまうと食事が進みませんので、先ずは運動させて様子をみましょう。

また、汁物をこぼしたり、テーブルの下に食べ物を落とすのもお腹がいっぱいで遊んでいることが多いので、同じようにお皿をすべて片付けましょう。きっと、子宮内の生活にはなかった地球の重力を発見し、物が落ちるのが面白いのでしょうね。「うちの子は天才!」と思って怒らずに、床をお子さんと一緒に拭いたり、布巾を洗ったり片付けて、食事をこぼすと面倒なことになることを学習させることが大切です。


テレビは消しましょう

テレビを見るのは楽しいことがわかると、夢中で見てしまうのは当然のことです。食事は大切なコミュニケーションツールです。見たいテレビは録画して食後に見るようにして、食事の時は家族とふれあい、楽しい時間であることを体得してもらいましょう。

離乳食アイコン-babycomPoint レッスン6のポイント

1.遊び食べはお腹いっぱいのサイン。
2.こぼしても怒らず、赤ちゃんと一緒にお片付けをしよう。
3.お母さんがお手本になろう。
4.ごちそうさまの後は食事と遊びの境界線をつけよう。

子どもの発達と脳の不思議-babycom あわせて読みたい
【眠りと発達】夜ふかしは、子どもの脳と体と心に何をもたらすか?

環境や発達の視点から、健やかな脳に育てるために親が知っておきたいこと。




わが子のペースで考える離乳食レッスン

離乳食レッスンインデックス

1スタートの目安とコツを伝授
わが子の離乳開始は、いつ?

2スタートでつまずかないために
初めて作る離乳食は根菜から

3赤ちゃんの自分で食べる意欲を育てる
「手づかみ食べ」のススメ

4赤ちゃんには、お粥よりご飯が適している
「離乳食はお粥から」はホント?

5赤ちゃんもママも無理をしないために
知って納得!赤ちゃんが食べない理由

6知っておきたいママの対処法
遊び食べをしてしまったら?

7賢いおやつの選び方
おやつは何をあげればいいの?

薬膳のエッセンスをプラス
季節の野菜を離乳食に!秋〜冬編

薬膳のエッセンスをプラス
風邪をひいたときは何を食べさせる?



babycom おすすめ記事
babycom Site
絵本・親と子どもの本棚babycombabycom 絵本 親と子どもの本棚

親子でいっしょに楽しめる本、想像力を高める絵本、読み聞かせ本など、いつまでもこころに残る本をセレクトしました。絵本選びの参考に。




TOP▲