
出産時の事故
私のいとこに出産の際にへその緒が首に巻いてしまって、結局は帝王切開になり、生まれたのですが、脳に障害が残り一応働けるもののまず結婚は無理だろうと思われる人がいます。
現在もこのような出産の際の事故は どのくらい起こってるのでしょうか。助産院で出産をしようと思ってるのですが、実母には不安らしく反対されます。やはり私も話してると不安になってきてしまうのです。
助産院では「大丈夫、へその緒がまいてても 時間をかければ生まれてくるから」と、いわれました。
でも、それで障害が残ったらいやです。病院に転院しようか悩んでます。
どうぞアドバイスをおねがいします。

■アドバイス:
誰しも出産を控えて、生まれくるこどもが五体満足であればと願うことは自然なことだとは思います。
脳性麻痺は全分娩においては0.1%の確率で起こりうるとも言われていますが脳への障害と言ってもその基準などで正確な数値は示しにくいとも言われています。
また、脳性麻痺に関してもその原因は分娩におけることが要因と認められるものは!0%程度であり、それ以外は胎児そのものの発生学上での異変が起因するとなっています。
つまり、へその緒が巻いていても元気に生まれる子もいるし、へその緒が巻いていなくても、脳に障害を持って生まれる子どももいるということです。
助産院で出産しても病院で出産しても、お産は生まれてみなければ何が起こるかわかりませんし、医学でどうにかできることもあれば、どうにもならないこともあるわけです。簡単なことではないにせよ、どんな状況で生まれても、その子の持って生まれた運命に寄り添い愛情を注いで、迎え育ててあげて欲しいと思います。
出産に際して、何を大切になさりたいのか、何にこだわりたいのか、どんな環境で何が整っていれば、自分が安心して出産できるのかは、人それぞれです。
病院で産みさえすれば、必ずすべてが整っていて何も起こらないというものでもないし、助産院でのお産が一番とも言い切れないのです。
なにより、御自分自身とパートナー、そして御家族が納得して、信頼して、その人らしい、その人なりの「いいお産」に辿り着くことができるといいなと思います。
答えた人:吉原香織(助産婦)