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ボン・スクール・ド・ホスピタル<パリ>

アメリカやヨーロッパでは、病院でのアメニティ(居住性)がとても大切にされていています。「世界の分娩室から」では、最新の設備と居住性を備え、注目を集めている分娩室を取材し紹介します。



華の都、パリ市内にある、ボン・スクール・ド・ホスピタルは、ソフロロジーという出産法の発祥の病院として知られています。こちらに勤めている助産婦のエリザベット・ラウルさんが、妊産婦向けのソフロロジーを開発し、紹介したことから、世界的にソフロロジーの出産方法が広まっていきました。

ソフロロジー
ソフロロジーというのは、瞑想を取り入れた出産法で、妊娠中からヨガや瞑想をしながら、心とからだを平静に保つことを練習して、お産に臨むというもの。
欧米の女性たちは、出産のときの痛みを極端に嫌うので、麻酔による無痛分娩が一般的です。

そんな中で、ソフロロジーは、心とからだをリラックスすることによって、麻酔を使わなくても静かにお産ができるので(中には、あまりうまくいかない人もいるらしいが…)、かなり画期的なものとして欧米人には受け入れられたようです。
その考え方の中には、あるがままの自分(陣痛も)を受け入れるという東洋的な考え方が入っています。

助産院
日本人は、欧米に比べ、麻酔を使った出産というのは、あまり受け入れられていません。これは、日本人にとってお産が、自然なものだと受け入れられている証拠。ですから、ソフロロジーはむしろ日本人には受け入れやすい方法かもしれません。

さて、ボン・スクール・ド・ホスピタルには妊婦向けに、ソフロロジーのクラスがあり、瞑想やヨガを何回も時間をかけて練習します。クラスは8回。
その最後の日には、病院ツアーというコースがあって、助産婦さんといっしょに病院内を見学します。

分娩室
メインはやはり、分娩室の見学。クラスのみんなが分娩室に入って、分娩室にある器具や機械の説明を受けたり、分娩台に実際にのって、いきむときの練習をしたり。
日本では、病院内ツアーというのはあまりまだ、一般的ではありませんし、いわんや分娩台に乗せてくれるというのは、聞いたことがありません。
しかし、実際に分娩台に乗ってのシミュレーションは、お産がグッと身近に感じられるいい機会。

あなたも、出産する施設に分娩室を事前に見せてもらえるように交渉してみましょう!

写真/文 きくちさかえ 1996掲載 1997,1999更新


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安産と楽しいマタニティライフに役立つ101用語を解説。 監修/医学博士・産婦人科医師(故)進 純郎先生(監修当時)葛飾赤十字産院院長





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