妊娠 6ヶ月(20〜23週)
1990年代後半から、日本の産科医療の中で「EBM(Evidence Based Medicine)」という考え方が語られるようになってきました。
これは「科学的証拠に基づいた医療」という意味で、産科医療の中でこれまで行なわれてきた様々な医療的処置に対して、ひとつひとつ有効であるかどうかを検証していこうというものです。
WHOでは、こうした検証に基づいて『正常なお産のケア〜実践のガイドブック』を報告書として出し、1997年に邦訳されています(農文協)。
この本の中には、「明らかに有効で役にたつ推奨されるべきこと」と「明らかに害があったり効果がないのでやめるべきこと」などという項目があります。効果がないという項目には、慣例的な浣腸、剃毛、静脈点滴、仰向けの姿勢などが含まれています。
今まであたりまえとされてきた、産科の処置の中に、科学的証拠に基づいたものとは言えないものが含まれていたということになります。
こうした処置は、お産のとき産婦の自由を奪うことにもなり、不快なことでもあります。分娩室の中で何が行なわれるのか、はじめての人にはわかりにくいものですが、知っておいて、ほんとうに必要な場合以外にはできるだけ避けたいものです。
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