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世界のお産と育児事情 きくちさかえ海外リポート
赤ちゃんはかつて、世界中どこでも、自宅で生まれていました。そんな伝統的な出産が、今も残っている地域があります。
世界の伝統的な、自然のままのお産を紹介します。
ネイティブ・アメリカン

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ネイティブ・アメリカン アリゾナ

アメリカ大陸には、数々のネイティブ・アメリカンの種族が住んでいます。
現在は、ネイティブの人たちは、かつて住んでいた土地を追われ、合衆国が定めた土地を居留地としてあてがわれ、その多くは慎ましい生活を送っています。

状況、情勢が変化しておりますので、参考情報としてお読みください。





アリゾナのナバホ族の住む居留地。グランドキャニオンとはまた別の、キャニオンのある国立公園です。
キャニオンというのは、山というより、断がい絶壁というような地形のこと。この地域で多くの人たちは、キャニオンの上に住んでいるのですが、その崖の下で昔ながらの生活をしている人たちもいます。

そこで生活している80才のおばあさんに会いました。彼女は昔ながらの木で組んだログハウスに住んでいます。
そこは車も入れない、昔のままのサンキュチュアリのような場所。ログハウスは、電気も水道もガスもありません。まるでアメリカとは思えないような空間が、崖の下に広がっていました。

そこに昔ながらに住んでいる80才のおばあさんたちが、インディオの中で自宅で出産した最後の世代です。すでに60代〜70代の女性たちは、50年ほど前から病院で出産をしています。そのへんは、さすがアメリカというか、日本より早く、戦争中か戦前にはお産は病院へ移行していたようです。

自宅で出産した世代の多くは、すでに亡くなっているか、このおばあさんのようにほとんど英語の話せな人たちです。
かつて、彼女たちは村の家の中で出産していました。少し時間のかかるお産のときにはメディスンマンがやってきて、まじないをとなえたと言います。

今では、居留地の女性たちは全員、町にひとつだけある近代的な病院の分娩室で出産しています。

2003年 きくちさかえ記


「世界お産」生まれやすい国ニッポンへ!
著)きくちさかえ 2019年


30年間で18ヵ国を巡り、取材・撮影のフィールドワークを続けてきたきくちさかえ氏が送る、出産の現状と問題提起。


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〜世界の妊娠、出産、育児レポート〜


妊娠・出産、母乳ワード101妊娠・出産・産後ワード101
安産と楽しいマタニティライフに役立つ101用語を解説。 監修/医学博士・産婦人科医師(故)進 純郎先生(監修当時)葛飾赤十字産院院長





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