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イギリスの出産事情
ロンドンでの出産
英国で出産する場合は、医療がNHSという無料のものと、private診療に分かれます。(他の病気の治療に際しても同じ。)
企業派遣の留学生や駐在員の配偶者の場合、一部上場企業ではたいてい会社がかかった費用の8割プラス介添人費用を負担します。
まずは、プライベートの場合。
病院、医師の選択
一般的なのは、日本人倶楽部の診療所に行って妊娠検査をする。出産したい病院を決める。大抵は、The Portland, The Wellington, The St.Jonhn & St.Elizabethのいづれかを希望する人が多い。すると、日本人倶楽部が出産希望の病院でお産のできる医師を紹介してくれる。
女医を希望すると、病院を限られる場合がある。会社に、現地の看護婦や保健婦の資格のある人がいれば、直接、その保健婦なりから紹介してもらえる。
支払い
医師に対する定期検診料は直接医師に支払う。血液検査等の費用は、病院に支払う。
後日請求が来て、小切手を送るのが普通だし、クレジットカードの使える病院も多いので、現金を持ち歩く必要はありません。
出産費用
出産費用は、92年当時、3泊4日の入院で、私の場合は病院に払ったのが3,000ポンドくらい。医者に払った定期検診料、分娩料が1,000ポンドくらいだったかな。(当時の為替は1ポンド=230円程度)でも、私は格安で他の友人たちは全部で6,000ポンドくらいが平均値。毎年料金が上がるので、今は10,000ポンドくらいかも。
私たちの場合は、主人の会社で初の出産のケースということで、会社との交渉のテーブルに載せるため、他企業の制度を調べて、マトリックスにしました。自費で出産しなくてはならない弁護士の奥さんで私の友人はprivateでは高すぎるということで、ウラ技を使ってNHSで出産していました。
全般的には、英語がきちんと話せることが基本となるので、ご本人とご主人両方とも英語に自信がなく、お金のない人は日本に帰って生むことをおすすめします。新婚で、英語もできないけど、ご主人に側にいて欲しい人は出産用語を勉強しましょう。
NCT(National Childbirth Trust) に電話すれば、自分の近くで活動しているグループを教えてくれるし、ロンドン北部のFinchleyには、日本人のグループがある。多分、日本料理店などにおいてあるミニコミ誌「英国ニュースダイジェスト」に連絡先が載っているので連絡してみよう。
私が出産した病院
病院名は The Portland Hospital といってイギリス人の妊婦仲間にいうと、「あそこは素晴らしい」と羨ましがられました。芸能人やロイヤルファミリーも使う病院で、わが子の4日後にはロッド=スチュワードの子供が生まれました。日本で、全く同じ条件でやろうと思ったら、入院費だけで200万払えば多分、応じる病院はあるだろうということでした。
私のドクターは、婦人科で出世してしまい、産科を止めてしまったので、思いとどまりましたが、ロンドンに出産のためだけに行こうと思ったほど良い病院でした。来年ロンドンに行ったら、そこの小児科の先生に下の子も診てもらう予定です。
掲載:1997年