妊娠のために知っておきたいからだのこと-5
バースコントロールについて
プレマタニティといえども、「今すぐ子どもが欲しい!」という人ばかりではないはず。「子育ては、仕事が一段落着いてから」「今はまだ考えられないけれど、将来は絶対子どもが欲しい」という人の場合、やはりきちんとしたバースコントロールが必要です。避妊法にはいろいろな種類がありますが、自分の体や生活に適した方法を選ぶことが大切。
話題の低容量ピルを含め、バースコントロールの方法をいくつか紹介しましょう。
...........「予定した出産」は意外に少ない
...........低容量ピルのメリットとデメリット
...........避妊具について
...........オギノ式や基礎体温法は他の避妊法と組みあわせて
日本で最も一般的な避妊法は、コンドームによるものだろう。失敗率12%のうち、最も多いのは装着ミスによるものなので、「最初から装着しておく」「射精後は早くはずす」といった基本を守るのがもっとも重要。ただ、コンドームの場合、男性側におまかせの避妊法なので、その点で信頼できないパートナーとの性交には向かない方法。
女性用の避妊具としては、ペッサリーや避妊用フィルムなどがある。ペッサリーは、スプリング状の金属の輪にゴム膜を張った、直径7〜8センチの避妊器具。これを自分で子宮口にかぶせて精子の侵入を阻止する。性交後すぐに取り出すと効果がないため、8時間ほどは入れておかなくてはいけない。なお、洗浄して2〜3年は繰り返し使える。
避妊用フィルムは、殺精子剤をオブラート状にしたフイルム。自分で子宮口に挿入し、5分程度で効果が現れ、持続時間は2時間と、なかなか実用的な代物。ただし、ペッサリーも避妊用フィルムも100%の避妊効果はないので、他の避妊法との併用が確実。
このほか、錠剤やゼリー状になった殺精子剤(酢酸フェニル水銀、硫酸オキシキノリン、トリオキシメタレンなど)を膣内に入れる方法もあるが、単独での避妊効果はあまり高くない。
なお、IUD(子宮内避妊リング)は、避妊効果の高い方法だが、不妊症と関係があるとも言われており、出産経験のない女性にはすすめない産婦人医が多い。
毎月、判で押したように生理がくる人の場合、最も身近な避妊法が、いわゆる「オギノ式」だろう。「排卵は月経前12日〜16日までの5日間に起きる」という荻野学説を応用した避妊法なのだが、これで失敗したという人は、たぶん周りにもけっこういるのではないかと思う。精子の生存日数は個人差があるし、月経周期もある日突然狂わないとも限らない。どちらかといえば、予定外の妊娠も受け入れる覚悟のある夫婦向け、といえるだろう。
もし、オギノ式に頼るなら、最低限、基礎体温や膣からの分泌物による排卵日チェックは怠らないようにしたい。最近では、排卵日を予測する検査薬やキットも薬局で入手できるけれど、高価なうえ、100%正確とはいえない。やはり他の方法と組みあわせるほうが現実的といえそうだ。
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