赤ちゃんとの冬のおつきあい法

自分でつくる!赤ちゃんすくすく環境

第7回

暑がり寒がり赤ちゃんとの
冬のおつきあい法【2】

「赤ちゃんと暖房について」

取材協力/植竹篤志さん(積水化学工業株式会社 住宅技術研究所) 2005年12月掲載・2017年11月再編集(専門家のプロフィールは取材当時)

着せ過ぎ、ふとんのかけ過ぎに注意

効果的な湿度コントロールで風邪予防を



赤ちゃんにとって快適な暖房とは?

着せ過ぎ、ふとんのかけ過ぎが、赤ちゃんの身体にとって大きな負担となることは間違いなさそう。では、具体的にどれくらいの室温で、どれくらい着させればいいのか、という目安を知りたいところです。

「冬場は室内が20〜23℃。新生児など、ずっとふとんの中にいる時期の赤ちゃんがいる室内でもおおよそ同じでいいでしょう」とセキスイハイム住宅技術研究所の植竹篤志さん。
「実態調査によると一般家庭では室温はおよそ18℃から22℃ですが、乳幼児のいる家庭ではそれより高くなっているようです。室温はやや温かめにして、着衣や布団は着せ過ぎないというのがいいのではないでしょうか。ただし、赤ちゃんを寝かせているのが床や窓際に近い場合、先ほどの上下の温度差が大きい場合も含めてそれも十分に考慮してあげることを忘れずに。赤ちゃんの衣服は大人よりも一枚少ないくらいを目安にすればいいといわれています。手足が多少冷たくても心配はいりません。

また、暖房時には、湿度を調節することも大切です。加湿器を一台置いて、40〜60%くらいに調節を。加湿器がないなら、濡れたタオルを室内に下げておくだけでも効果はあります。湿度調節は鼻や喉の粘膜を乾燥させないという意味で、風邪予防にも役立ちます。インフルエンザウイルスも湿度が40%以上になると元気を失いますから。ただし、湿度60%以上になると、例えペアガラスの窓であっても結露が発生してカビ、ダニの原因になることがあるので注意してください。結露は家の断熱性やガラスの種類によって発生が異なるので、朝雨戸を開ける時に結露しているようであれば、少し設定を低めにしましょう」
とセキスハイムの住宅技術研究所の植竹さん。

服はお母さんより一枚少なく

赤ちゃんがふとんをかけてもかけても剥いでしまったり、飛び出してしまう、というのはよく耳にする話。その場合もふとんのかけ過ぎ、衣服の着せ過ぎなのかもしれません。衣服を一枚減らしたらおとなしく寝るようになった、という例もあります。また、寒い地方では電気毛布や電気あんかを使っているところもあるでしょう。
しかし、これは使いかたによっては脱水症状を起こしたり、低温やけどの原因になることがあるので注意が必要です。これらは直接身体に触れる電気器具ですから、電磁波の影響も大きいもの。使う場合は寝る前にふとんを温め、赤ちゃんを寝かしたらはずしておくことをおすすめします。また、ホットカーペットや床暖房をあまり高温にして使用するのも同じ意味でよくありません。
温度は30℃を超えないようにしましょう。

「あと、部屋間の温度差に対しても配慮が必要です。部屋間の温度差をなくすのは非常に大変ですが、いくつか簡単な方法もあるので紹介します。浴室、脱衣室は一般に冬場はかなり低温になります。急に温度差の大きいところに裸で来ると大人でもとても寒いものです。脱衣室は市販の小さめの暖房機でお湯張りと同時にスイッチON、お湯がたまる頃には多少温度が上昇します。暖房機は水のかからないところに置いてください。浴室の場合は浴槽のふたを開けてお湯を張ったり、シャワーでお湯をためると暖めることができます。
入浴の時も高い湯温や長湯などでの暖めすぎには注意しましょう。寝室に行く時もあらかじめ部屋を暖めておくと赤ちゃんも快適でしょう。明け方に寝室の温度が下がり寒くて大人でも目が覚めるような場合には、電気代はかかるのですが、オイルヒーターなどの輻射暖房を用い室温を15℃程度にしておくと快適です」。


赤ちゃんとの冬のおつきあいポイント

暑がり寒がり赤ちゃんとの
冬のおつきあいポイント

1 暑さ、寒さは赤ちゃんの様子や汗のかき具合で判断を

2 暖房は温度20〜23℃、湿度40〜60%が目安。温湿度計も活用しよう

3 湿度調節で風邪予防を



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