木造住宅が密集した地域で、老朽化した木造の住宅が多く、さらに道幅が狭く、入り組んでいるなど災害時には倒壊やそれに伴う延焼など大規模な火災になる恐れがあるため、対策が急がれている。
東京都では、山手線外周部を中心に木密地域が多く、震災時に特に甚大な被害が想定される地域は約6,900ha(平成28年3月)とされている。
東京都は危険性が高く改善が必要な地域を「不燃化特区」として、市街地の不燃化により延焼による焼失ゼロ(不燃領域率 70%)、延焼遮断帯となる主要な都市計画道路の100%整備(2020年目標)を掲げている。
国土交通省は平成24年に全国の「地震時等に著しく危険な密集市街地」を発表している。
集市街地のうち、延焼危険性又は避難困難性が高く、地震時等において最低限の安全性を確保することが困難である、著しく危険な密集市街地
「地震時等に著しく危険な密集市街地」は、全国に197地区(5,745ha)あるとしている。