妊娠準備のための健康術

プレマタニティ養生学

産院選びのチェックポイント【1】

産院選びの最大のポイントは、医療者とよいコミュニケーションがとれること。小さなことでも相談でき、検査や薬が必要な場合は、その内容を説明してくれる医療機関を探すこと。


...........医療者とのコミュニケーション

...........経験者の意見は、参考になるけれど…

...........施設の場所--必ずしも近所がいいとは限らない

産院選びのチェックポイント2

...........検診時のプライバシーについて
...........転院の可能性も考えておこう
...........どんなお産がしたいか--バースプランを知っていますか?
...........お産をする部屋についての基礎知識
...........快適な入院生活を送るために



産院選びの最大のポイントは、医療者とよいコミュニケーションがとれること。小さなことでも気楽に相談でき、検査や薬が必要な場合は、その内容をきちんと説明してくれる医療機関を探すことが大切です。
一見当たり前のことのように思えますが、「検診で医師と顔を合わせるのは、わずか1分程度。とても忙しそうなので、聞きたいことがあっても相談しづらい」「できるだけ薬は飲みたくないので、何の薬か、本当に必要なのかをしつこく聞いたら、医者に嫌がられた」といった意見があるのも事実なのです。

確かに、人気がある産院や患者数が多い総合病院では、医師のほうも一人一人に割く時間が限られているのが現状です。そのあたりの事情もある程度理解しなければなりませんが、それでも、誠意があるかないかで、こちらの気持ちも違ってくるはず。
また、医療者と患者との相性というものもあるので、「こういう場合にこう対処するのがいい産院」と言い切ることはできません。要は、自分がどう感じるかがいちばん大切なのです。

もうひとつ知っておいて欲しいのが、助産婦という存在です。「出産=お医者さんに取り上げてもらうもの」と思っている人も多いかもしれませんが、実際のお産に深くかかわるのは、医師より助産婦。妊婦検診の際に、さまざまな相談に乗ってくれるのもまた助産婦さんたちなのです。

産院選びは、医師の腕や人柄、相性をポイントにするだけではなく、親切に相談に応じ、質問に的確に答えてくれる助産婦がいるかどうかもチェックしたいものです。
いずれにしても、「信頼できない」「感じが悪い」と思ったり、漠然とした違和感があるようなら、その産院はあなたに合っていないのかもしれません。どういうわけか、妊娠中の女性の勘というものは、恐ろしく鋭いものなので、あまり頭でっかちにならず、そのあたりの感覚も大切にした産院選びをおすすめします。



なんといっても、その産院でお産した人の意見は、とても参考になるもの。最近では、経験者の意見をまとめた産院リストも多数発行されていますので、そういった資料を参考にするのもいいでしょう。親しい友人が経験者なら、それほど心強いものはありません。なんといっても、その産院でお産した人の意見は、とても参考になるもの。最近では、経験者の意見をまとめた産院リストも多数発行されていますので、そういった資料を参考にするのもいいでしょう。親しい友人が経験者なら、それほど心強いものはありません。

ただし、ひとつだけ頭に入れておいて欲しいことがあります。自分の子どもが産まれた場所というのは、誰にとっても神聖な場所。よほど嫌な思いをしない限り、「自分がお産をした産院は、とてもいいところ」と思いたいものなのです。それに、いくら親しい友人でも、出産にかかわる価値観が全く同じということはないはず。また、相性の問題もありますから、誰かにとってはベストでも、必ずしもあなたにとってベストとは限らない、ということをお忘れなく。
そのため、経験者に話を聞くときには、自分の希望をある程度整理して、具体的に質問したほうがいいでしょう。実際にその産院に見学に行ったり、電話で問いあわせてみるのもいい方法です。
ただし、ひとつだけ頭に入れておいて欲しいことがあります。自分の子どもが産まれた場所というのは、誰にとっても神聖な場所。よほど嫌な思いをしない限り、「自分がお産をした産院は、とてもいいところ」と思いたいものなのです。それに、いくら親しい友人でも、出産にかかわる価値観が全く同じということはないはず。また、相性の問題もありますから、誰かにとってはベストでも、必ずしもあなたにとってベストとは限らない、ということをお忘れなく。
そのため、経験者に話を聞くときには、自分の希望をある程度整理して、具体的に質問したほうがいいでしょう。実際にその産院に見学に行ったり、電話で問いあわせてみるのもいい方法です。




産院選びというと、まず「近いこと」を条件にあげる人は多いはず。確かに、検診に通うには近所のほうが楽ですし、1人のときに陣痛が来ても、近くなら安心というメリットはあります。

目安として、30分という時間をあげる人が多いのですが、車で1時間程度ならまず問題ありません。もちろん、近いにこしたことはありませんが、優先すべき条件はもっと他にあると考えていいでしょう。
というのも、陣痛が始まってから実際に産まれるまでは、初産婦で平均12時間かかるのが普通。産院に向かう車の中で産まれてしまった…という話も聞くことがあるかもしれませんが、そういうケースは非常にまれで、しかも経産婦(2回目以降のお産)の場合です。もし、家から産院までの距離が遠い場合には、産院のスタッフと話し合って、早め入院するなど計画を立てておけば安心です。

検診に通いやすいという点では、距離よりむしろ、交通機関の混雑具合や乗り換えやすさをチェックしたほうがいいかもしれません。妊娠中に、階段を何度も上り下りするのは辛いものですし、ラッシュも身に応えます。ただし、駅から産院までの距離は、あまり考えなくてもよいかも。健康な妊婦にとってのいちばんのエクササイズは、「歩く」ことだからです。


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