妊娠・出産のアウトライン-2
「妊娠したかな」と思ったとき、検査に行く病院はもう決めていますか?
また、実際に産む施設によって、出産方法がまったく異なることを知っていますか?いざというときに悩まないために、今から妊娠・出産についての知識を得ておきましょう。
日本が「少産化の時代」と言われるようになって久しい。その原因は、女性が社会的仕事をもつようになり意識や価値観が変化してきたこと、社会状況の変化により子どもを育てることが経済的にも環境的にも難しくなっていること、などが上げられている。
しかし、子どもを産む出産の現場のことは、これまであまり語られることはなかった。現在、95%以上の女性たちが医療に管理された環境の中で出産している。それによって出産は昔に比べ安全になった反面、女性たちは管理され、分娩台の上に固定されている。
そこには女性の希望が反映されておらず、喜びに満ちた出産はほとんどない。
出産、育児は母親だけの問題ではない。赤ちゃんももうひとりの主役である。
きくちさかえ プロフィール(掲載時)
出産準備教室、マタニティ・クラス主宰。日本マタニティ・ヨーガ協会推薦指導員。
社団法人日本写真協会会員。日本赤ちゃん学会、日本母性衛生学会、乳房文化研究会会員。
立教大学大学院21世紀社会デザイン研究科博士課程。研究テーマ「出産」2007年第2回平塚らいてう賞、奨励賞受賞。
自らの助産院での出産を契機に、出産に感心をもち研究と取材をすすめるようになる。アメリカ、ヨーロッパ、オーストラリア、アジア、ブラジル、ミクロネシア諸島など、世界15ケ国以上の出産を取材。マタニティ雑誌、医学専門誌、新聞などに数多く作品を発表。講演多数。
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