断乳の時期
おっぱいを飲んでいる2才の子がいます。そろそろ次の子が欲しいと思っているのですが、まだ生理がありません。どのようなことを、心がけていけばよいでしょうか?

このような場合には、「母乳を止めなさい」と言われるのが一般的ですね。なぜなら、母乳を飲ませていると、身体の中の血液中にプロラクチン(乳汁産生ホルモン)が高濃度に出ているため、そのほかの女性ホルモンが抑制を受けやすく、妊娠しにくい状態になっているからです。
母乳を長く飲ませることの意味を考えなければ、さきほどの答えは当然のことのように思えます。でも、あなたは、母乳をむりやり止めないことが、お子さんにとって大切なことと考えているのでしょう。私も同感です。
生まれてから数年間、母乳を通して子どもは、愛されている(大切にされている)自分を感じます。どんなときでも、安心となぐさめとエネルギーをもらえる場所があることを知ります。このように、自分自身が肯定されていることを確認することによって、この世の中も肯定して生きていくことができるのです。そして「もう、おっぱいがなくてもだいじょうぶ」と、自分から言える日がくるでしょう。その日を待ってあげることは、大変意味のあることだと思います。
まず、母乳の回数を減らしていってはどうでしょう。夜だけとか、夜と昼寝のときだけというふうに・・・。そのほかの場面では、よくお話を聞いてあげるとか、絵本や遊びを通して接触を持つようにするのです。
人生は選択の積み重ねです。家族全体の設計と、何を優先させるかによって、変更可能な部分もあるでしょう。もし、ふたり目の出産を早い時期にと思うのであれば、断乳して様子を見るのもひとつの方法だと思います。
(c)たるみおっぱいサークル“わっはっは”96年48.49号