ホルモンのはたらき
オキシトシンやプロラクチンというホルモンのはたらきを教えてください。

プロラクチンは乳汁生産ホルモンと呼ばれ間脳の視床下部、脳下垂体から血液中に出てきます。
男性でも女性でも妊娠に関係なく微量は体の中にはあるホルモンです。赤ちゃんを出産し、胎盤が出ると抑制がとれ、血中濃度が急激に上がりますが、その後すぐに下がります。その後は赤ちゃんがおっぱいを吸う度に血中濃度が上がります。プロラクチン入りの血液が体をめぐり、乳房に入ってくるとそれ自身が乳汁に変わります。
オキシトシンは射乳ホルモンと呼ばれ平滑筋に働いて、乳汁をとばすはたらきと共に子宮の筋肉を収縮させる働きがあります。
このようなしくみから母乳の分泌を上げるには、先ず赤ちゃんにおっぱいを吸ってもらうこと、そして、脳から出るホルモンですので、ストレスがあると抑制されます。特に母乳不足を心配せず自信を持って母乳を飲ませることが大切ですね。
●母乳の出る仕組
赤ちゃんが乳頭を吸う(吸啜刺激)
吸啜刺激が脊椎から大脳の下垂体前葉に伝わる
下垂体前葉空プロラクチンが血液中に出される
プロラクチン入りの血液が乳房基底部より乳線に入る
※プロラクチン(乳汁生産ホルモン)
( 答えた人:永原郁子さん/マナ助産院助産婦/'97/12)